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翔ちゃんは、いつも俺のわがままを聞いてくれる。
翔ちゃんはあんまり乗り気じゃないけど、結局付き合ってくれるから俺もそれに甘えてる。
俺のわがままっていうのは、体を見せてほしいってこと。
そういう趣味の人もきっと世の中にはいるけど、俺は誰かの体を見たいんじゃなくて、翔ちゃんの体が見たかった。
だって、翔ちゃんの体は特別だから。
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翔ちゃんの体は、透けている。
体全体が透けているというわけではなく、体のところどころが青いガラスのようになっている。
逆に言ってしまえば、ガラス細工に透けない塗料を雑に塗ったようにも見える。
でも、似ているというだけで、翔ちゃんの透けた部分はガラスとは違っている。
翔ちゃんの透けた部分は、液体のように動きながら、外からの干渉は一切受けず、誰の意思ともなく揺らめいている。
おまけに、明るいところでは普通だけど、暗いところだと蓄光剤が入っているかのようにぼんやりと光る。
俺はそれを眺めるのがすごく好きで、何度も翔ちゃんにお願いしては見せてもらっている。
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翔ちゃんはいつも一緒に俺の家に帰ってくるけど、血のつながりがあるわけじゃない。
元々同級生なのは知ってたけど、ある日突然“今日だけでいいから泊めて欲しい”と言われて、その日の夜は一緒に過ごした。
困ったことがあったらいつでもおいでって言ったら週に1,2回くるようになって、毎日来てくれてもいいんだよ?って伝えたらほんとに毎日来るようになった。
それからは、一緒に学校行って、一緒に帰ってきて、一緒にご飯食べて、一緒に寝て。
ずっとそんな生活をしているから、翔ちゃんはもうしばらく家には帰っていない。
でも、多分これには昨日翔ちゃんが聞いてきたことに関連してて、家の人が翔ちゃんのことを気味悪がって、居心地が悪かったんじゃないかなって思うんだよね。
だからいなくなったところで家の人も気に留めてない、みたいな。
勝手な想像だけど、本当にそうなら少し似た境遇で親近感も湧いたし、勝手にそう思うようにしてる。
......だって多分、俺の親も俺がいなくなったところで気に留めないだろうし。
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〜昼休み〜
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俺は傲慢だから、いつかかもめんに本当のことを知ってほしいと思うときが来る。
でも、俺がいつかかもめんに知ってほしいと思ったとき、それはきっと、かもめんと一緒にいられる最後のときになるだろうから。
だから、ずっとそばにいる、なんて約束できっこないんだ。
きっと本当のことを知ったら、かもめんだって怖がる。
そしたらもう、一緒にいてほしいなんて、思わなくなる。
やっぱり、何かあった時そばにいてほしいのは、温もりのある“人間”だと思うから。
だから、かもめんが独りになりたくないとき、一緒にいてあげるのは俺じゃないほうがいいんだって、
俺が一番、わかってるんだ。
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グシャッ
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こういうところが、好きなんだよなぁ。
コメント
1件
暇だったから新作嬉しい〜!! ちょっと感動🥲✨