月斗
続き
パタン
名取
はぁ、全く
名取
にしても、不思議な子だ
狐月
ふー、気持ち良いのぉ…
狐月
いー湯加減だ
ガラガラ
狐月
はて、こんな時間に
まだ誰か居るのか
まだ誰か居るのか
名取
な、
狐月
おや、
結局来たのでは無いか。
結局来たのでは無いか。
名取
な、なんで君がこっちに
居るんだ…?!
居るんだ…?!
狐月
否、面倒くさくなった
名取
面倒くさくなったって
キミねぇ…
キミねぇ…
狐月
仕方無かろう
狐月
狐の姿に戻れば解決するか
名取
そういう問題じゃないと
思うんだけどな…
思うんだけどな…
狐月
けれど今だって儂は男の姿だと言うのに何がいけぬ
狐月
そもそも妖に性別など
無いのと一緒だ
無いのと一緒だ
名取
そうなんだろうけど、
狐月
はぁ、仕方ないのう
今回ばかりは狐になろう
今回ばかりは狐になろう
名取
…解決したような気はしないんだけどな、
狐月
煩いのう諦めい
名取
そうする事にするよ
狐月
はー、逆上せた…
名取
だから言ったじゃないか、そろそろ上がりなよって
狐月
いやぁ湯に浸かってる時
逆上せてるのが分からんでつい
逆上せてるのが分からんでつい
名取
俺、ちゃんと言ったつもり
なんだけどな
なんだけどな
狐月
その頃にはきっと逆上せて居ったのだろうなぁ
名取
全く君は…
狐月
少し風に当たるとするか
名取
着いてくよ
狐月
別に必要無い
名取
途中で倒れられても困る
狐月
そんな軟弱では
無いんだがなぁ
無いんだがなぁ
狐月
まぁ良いか
宿の外
狐月
はーぁ、涼しい…
名取
そうだね
着いてきて正解だよ
着いてきて正解だよ
狐月
物好きも居たもんだ
名取
自己紹介かい?
狐月
くくくっ
狐月
さてのう?
名取
おや、認めるのかい?
狐月
類は友を呼ぶ、
とも言うでのう
とも言うでのう
狐月
間違ってはおらぬかもな
名取
要は俺も物好きだと
狐月
そういう事になるのうクク
狐月
夏とは言え夜は
やはり冷えるのう
やはり冷えるのう
名取
そうだね
風邪を引いてしまう
前に戻ろうか
風邪を引いてしまう
前に戻ろうか
狐月
ああ。そうしよう
狐月
はー、涼しくて回復したわ
名取
それは何よりだよ
狐月
それに、
名取
?
狐月
ナニも無くて良かったヨ
狐月
童にも、お主にも
名取
あはは、俺の心配まで
してくれるのかい?
してくれるのかい?
名取
随分と心優しい
妖も居たもんだね
妖も居たもんだね
狐月
儂をそこら辺の低級共と
一緒にするでない
一緒にするでない
名取
それもそうだね
狐月
ああ
名取
却説、寝ようか
そうじゃないと明日に響く
そうじゃないと明日に響く
狐月
そうだな
名取
おやすみ
狐月
ああ、おやすみ
月斗
さーさ久しぶりの投稿だ
月斗
お楽しみ頂けたかな
月斗
それじゃあまたね