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キキィィィィィィィィィ
ドンッ
あれは夏のことだった。
姉貴の子供が生まれると聞いて 病院へ急いでいた時、
横断歩道を渡る子供に気づかず 轢いてしまったのだ。
子供は大人よりも遥かに小さく 遥かに軽い。
80キロ近く出し、速度オーバーで 走っていたため、子供は普通より高く そして遠くに飛ばされた。
驚いて言葉も出なかった。
時刻は深夜3時。
人通りもないこの道で
俺が通報せずに放置すれば
あの子は助からないだろう…
そう分かっていた。
しかし、臆病で愚かな俺は
逃 げ た 。
病院へ急いでいた事、 気が動転していたことを理由にして
俺は逃げたのだ。
その後、何度も自首しようと思った。
だが、通報して責任を取ることさえも 出来なかったこの俺に自首する 勇気などあるはずもなく
今日であの日から3年になる。
忘れた日はなかった。
あの子の両親はどう思っているだろう…
俺を憎んでいるはず。
悔やんでいるはず。
悲しんでいるはず。
寂しがっているはず。
色々なことを考えたが、どうしても
自首することが出来なかった。
捕まると思っていたのだ。
誰かが通報し、轢き逃げだとバレ、
警察が捕まえてくれるはずだと
密かに、心のどこかで期待していた。
いや、願っていた。
それなのに、3年間捕まることも 疑われることもなく
逃げられてしまった。
この罪は一生消えない。
轢く直前に見た、あの子が持っていた
某電車のキャラクターのおもちゃを 思い出す。
あの子の親が買ってあげたのだろう。
今でもよくあの日の夢を見る。
裕香(姉)
裕香(姉)
裕香(姉)
裕介
裕香(姉)
裕香(姉)
裕香(姉)
裕香(姉)
裕介
裕介
あさひ
裕介
裕介
あさひ
??? 泣くでも笑うでもなく
虚ろな目で同じ言葉を繰り返す 様子に違和感を感じた。
あさひ
あさひ
裕介
あさひ
あさひ
あさひ
裕介
あさひ
あさひ
あさひ
あさひ
あさひ
あさひ
あさひ
あさひ
裕介
裕介
あさひ
あさひ
この作品を開いて下さりありがとうございます。 今と同じ名前で「あなたの人生代行します」「復讐ゲーム」などを書いていた藤咲 裕です。 少しでも面白いなと思って下さったり楽しんで頂けたなら、是非とも積極的に♡をお願い致しますm(_ _)m