朝の6時、電話がかかってきた。 まだ眠たいのに……。
光輝
もしもし……
健吾
おはよーー!!
早く起きろよ!
早く起きろよ!
光輝
こんな時間からうるさいな……
健吾
昨日、
お前が電話で起こして
ほしいって言ったんだろ!
お前が電話で起こして
ほしいって言ったんだろ!
光輝
ごめん……ごめん。
今から着替えるよ
今から着替えるよ
朝ごはんを食べて服を着替えて 外に出た。
光輝
おはよう
健吾
おはよう。
もう10分は待ったよ
もう10分は待ったよ
光輝
ごめん。よし、行こうか
健吾
OK
僕は新しい自転車に乗り、 高校に向かった。
健吾
いよいよ今日が入学式だな
光輝
うん。少し緊張するけど……
健吾
それより、お前確か……
今日新入生からの
挨拶やるんだろ?大丈夫か?
今日新入生からの
挨拶やるんだろ?大丈夫か?
光輝
あっ………今、思い出した
2週間前の事だった。 中学校の先生から突然電話が来た。
先生
もしもし。
光輝
もしもし。何の用ですか?
先生
星野君に入学式の挨拶を
頼みたいんだけど……。
頼みたいんだけど……。
光輝
何で僕ですか?
先生
星野君はうちの生徒会長だったよね?
だから依頼が来たの。
お願い。
だから依頼が来たの。
お願い。
光輝
自分は嫌です。そんなの無理です。
先生
星野君しかいないの。お願い
光輝
(絶対にやりたく無いけど……)
光輝
(先生が可哀想だな)
光輝
分かりました。頑張ります
先生
ありがとう。頑張ってね
光輝
全然、原稿覚えてないよ……
どうしよう……
どうしよう……
健吾
まあ何とかなるよ!
光輝
もとを言えばお前が
僕を生徒会長にさせたのが
悪いんだろ!
僕を生徒会長にさせたのが
悪いんだろ!
健吾
笑笑。
そんなこともあったな。
ごめんごめん
そんなこともあったな。
ごめんごめん
光輝
もうだめだ。
ここで僕は恥をかくんだ
ここで僕は恥をかくんだ
健吾
自分を信じて!
頑張れ!
頑張れ!
健吾
他の話をしようか?
光輝
そうだね……。
少し忘れたい
少し忘れたい
健吾
高校といえば
やっぱり恋だよな
やっぱり恋だよな
光輝
そうなのかな?
健吾
俺にも
運命の人が来ないかな
運命の人が来ないかな
光輝
健吾はモテると思うよ
健吾
何で?
光輝
カッコいいから
健吾
ありがとう。
お前はモテなさそうだな笑笑
お前はモテなさそうだな笑笑
光輝
良いよ……
僕に彼女なんか出来ないから
僕に彼女なんか出来ないから
健吾
そんなに
ネガティブになるなよ。
この世界に1人ぐらいは
運命の人がいるよ
ネガティブになるなよ。
この世界に1人ぐらいは
運命の人がいるよ
光輝
まずそもそも恋って何なの?
健吾
お前、恋したことないの?
光輝
無いから分からない
健吾
恋ってのはその人を見てたら
胸が熱くなることだよ
胸が熱くなることだよ
光輝
意味が分からない
健吾
お前もいずれ分かるよ
光輝
そうかな……
そんな事を話していると あっという間に高校に着いた。
入学式の10分前 僕は体育館を抜け出して 教室に隠れていた。
光輝
もう無理だ………
光輝
(心臓の音が早い)
光輝
高校初日に僕は
恥をかくんだ……
恥をかくんだ……
???
何してるの?
光輝
君は誰?
???
私は君と同じ入学生だよ。
早く行かないと……
早く行かないと……
光輝
今日、新入生代表で
挨拶をすることになってて……
挨拶をすることになってて……
???
あーね。
君なら出来るよ
君なら出来るよ
光輝
いや……無理だよ
???
頑張って!!
私、応援しとくから
私、応援しとくから
光輝
ありがとう。
少し勇気が出たよ
それより君は誰なの?
少し勇気が出たよ
それより君は誰なの?
女の人は答えずに 走って体育館に戻っていった。
光輝
自分も戻るか……
いよいよ入学式が始まった。
校長先生
校庭の木々の芽が開き、
花が咲き乱れる今日この日に
100名の新入生が来ました。
………
………
花が咲き乱れる今日この日に
100名の新入生が来ました。
………
………
先生
次は新入生代表挨拶です
光輝
はい
光輝
(あの女の子に励まされた)
光輝
(今ならいける気がする)
光輝
(なんだか緊張は
してないのに……
胸がドキドキする)
してないのに……
胸がドキドキする)
光輝
春の訪れを…………
光輝
(終わったー)
無事、何事もなく入学式が終わり、 教室に帰り、HRが始まった。
先生
これからHRを始めます………
光輝
(何だろう。
さっきから胸がドキドキしてる)
さっきから胸がドキドキしてる)
光輝
(もう終わったはずなのに)
光輝
(全然、先生の話が入ってこない)
先生
これで終わります
光輝
(終わってしまった)
健吾
おーーい。
さっきの挨拶良かったよー
さっきの挨拶良かったよー
光輝
あ………ありがとう
健吾
どうかしたの?
光輝
なんか心臓の音が速いんだけど
健吾
いつからなの?
光輝
1人の女の子と出会ってから
健吾
それは恋という病だね
光輝
これが恋なの?
健吾
そうだよ。やっと分かったか
光輝
そうなんだ……
健吾
じゃあ明日から
その女の子を探しに行こうぜ
その女の子を探しに行こうぜ
光輝
え……名前も書いてないけど?
健吾
俺も手伝うから
光輝
分かった……
次の日、2人で色んなところを 回ってあの人を探した。
健吾
あの人じゃない?
光輝
どれ?
健吾
髪が長くて可愛い人
光輝
いや……違う
健吾
すいません。名前は?
天音
鈴木天音です。あなたは?
健吾
俺は天宮健吾です
天音
何の用ですか?
健吾
かわいいね
天音
あ……ありがとう
光輝
何口説こうとしてるの?
健吾
口説こうとはしてないよ笑笑
結局、女の人は学校に来なかった。






