魔法少女辞めてみた！

2年前

悪の組織は実在していたミョン

ボクは住んでいた妖精の星を

組織に壊滅させられたから

組織を追って地球に来たミョン

組織は地球も滅ぼそうとしていたミョン

ボクの魔法じゃ太刀打ちできないから

魔法を使える地球人を探したミョン

そうして最初に見つけたのが──

そうして最初に見つけた

“選ばれし者”が

香彩（こうさい）ふわりだったミョン

当時彼女は中2

その割にいやに大人びていて

周囲の子供と馴染めず

いつも花に話しかけていたミョン

刺激を求めていた彼女は

すんなり承諾してくれたミョン

魔法に目覚めた彼女は

早くも敵を圧倒していったミョン

変わり者故に才能があったミョン

仲間を増やす必要もなく

むしろ一人で生き生きしていたミョン

バーンッ！！

（歩き出す）

ふわりは一人好きにしては

ボクと積極的に関わろうとしたミョン

本当は一人が寂しかったのか

それともボクに仲間意識を感じていたのか……

こんな具合に

関係性は上手く築けていた方だったミョン

会話に付き合うだけで

ファミレスを奢らずに済んで

ボク的には楽だったミョン

まぁ普段話し相手もいないから

なかなか楽しかったミョンね

でも、ある時

あいつは裏切ったミョン

一人で勝手に組織のアジトに乗り込んで

本当に全滅させたミョン

そこで終われば良かったミョンが

新たな力に目覚めたあいつは

カンピロンを生み出して

組織を乗っ取る形で

ボクの敵に回ったミョン

対話を試みても聞く耳を持たず

やっぱりボクじゃ太刀打ちできそうになかったから

新たな魔法少女を集める羽目になったミョン

ふわりほど強くない雑魚ばかりだったから

5人も必要になったミョンがね

シュンッ（消える）

（握手しようとする）

つづく