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ばいおれんといんふぇるの！！

第13話 - 第13話家族の話【テオドール】

2025年10月15日

#VIOLENT_INFERNO

#一次創作

へる

家族の話【テオドール】

【今回は無駄に生々しい表現があります】ご留意くださいませ

洋室に集まる4人

ことんっ

リュウ

ワ………

ドラン

うわわぁぁぁっ

テーブルに大きなカスタードパイが置かれる

上にはホイップとみずみずしい苺が贅沢に乗っかっている

リュウ

ど、どうしたんだこれ

テオドール

たまには、ケーキではなくパイを焼いてみるのもいいかと思いまして。

オリヴィア

リュウくんが来てからは確かにケーキが増えたわね

テオドール

練習で焼いてみたので食べてください。

リュウ

…練習、バンザイ。

目がぴかぴかと輝いている

数分後

リュウ

へへへへへ、うめぇ

ドラン

お店で食べるのよりおいしい！！

リュウ

たまには"かすたーど"もいいな

テオドール

………。

テオドール

リュウはどんなスイーツが1番好きですか。

リュウ

え…？

リュウ

ん、そうだな……

いろいろ考えを巡らせたあと、にへらと笑う

リュウ

わかんね！

リュウ

お前の作るモンなら全部1番だ

テオドール

…そうですか。

テオドール

今後作るものの参考にしようと思ったのですが

テオドール

意味ないですね。

テオドールの顔を覗くオリヴィア

オリヴィア

テオ、顔に嬉しいって書いてある

テオドール

な、えっ。

テオドール

なんですかそれ！！

オリヴィア

ぷぷぷー

テオドール

お嬢様！からかわないでください！！！

ドラン

あははっ

和やかな雰囲気の中、オリヴィアが切り出す

オリヴィア

そういえば、メイド長も私にパイを焼いてくれたことあったわね

オリヴィア

とっても甘くていい香りで、大きな…

懐かしい"メイド長"の姿を呼び起こす

オリヴィア

……ふふ

オリヴィア

そうそう、

オリヴィア

とっても大きなおっ

テオドール

お嬢様ｯ！

テオドール

温かいうちにどうぞ！！！

ドラン

お？

テオドール

(まったく、何を言い出すかと思えば…。)

どうにか自然にリュウから"例の3人"の話を聞き出すため、作戦を立てたオリヴィアとテオドール

それはみんなでそれぞれの家族のことを話すというものだった

テオドール

変な風に話を切り出さないでください…！(小声)

オリヴィア

なによ、強く印象に残ってることを言っただけよ(小声)

コソコソと言い合う2人

ドラン

…そーいえば、"メイド長"って

ドラン

テオくんのおかーさんだっけ！

オリヴィア

(ナイスドラ〜ン！！！)

オリヴィア

そうよ！！

オリヴィア

私、メイド長大好き！！

オリヴィア

あとね、おじ様！
おじ様もよ！！！

ドラン

おじさま。

オリヴィア

もうほんと〜にね！！

オリヴィア

テオのお父さんって超〜イケメンなの♡

リュウ

だろうな

リュウ

その顔見たら想像つくわw

テオドールを眺めながらヘラヘラ笑う

テオドール

…まぁ、そうですね

テオドール

外見以外は最悪ですが

不機嫌そうに苦笑いを浮かべる

オリヴィア

2人にテオの両親の話、しましょうよ！！

オリヴィア

というか私が聞きたい！

オリヴィア

お友達もいるでしょ！

ドラン

聞きたいなぁ〜！！

テオドール

…やれやれ。

テオドール

それなら、3人の話も聞かせてくださいね。

リュウ

えっ。

ドラン

え。

オリヴィア

うんうん！もちろん！！

同じ反応をするリュウとドランに被せるようにオリヴィアが話を進める

オリヴィア

約束、約束〜！！

リュウ

おい、待っ

オリヴィア

もう〜、リュウくん！

オリヴィア

リュウくんも周りのこと教えなさいよっ

オリヴィア

少しくらい情報がないと人探しもできないわ！！

オリヴィア

それに、竜人さんのことも聞きたいし！

リュウ

…まだ覚えてたのか

オリヴィア

じゃー、テオ！！

オリヴィア

トップバッターよろしく！

テオドール

(流石お嬢様。流し方、上手いな…)

テオドール

わかりました。少しだけですよ…。

テオドールの両親は正反対！

テオドールのターン！

【再度通告】好き放題書いてます。次の話からは無害ですので苦手な方は飛ばしてください

オリヴィア

そういえば、メイド長の名前ってなんだっけ

テオドール

ノヴァ･スペンサーです。

テオドール

父はギル･ガンドルフォ。

リュウ

名前カッケェ

オリヴィア

そうそう！

オリヴィア

2人とも容姿にピッタリの名前で好き！！

リュウ

ん、親って確か苗字を合わせるんじゃなかったか？

テオドール

…そうですね。

テオドール

一応婿入り扱いなのでスペンサーとなるはずですが…。

テオドール

父はそれを名乗る資格はありません。

リュウ

なんで？

オリヴィア

聞いてればそのうちわかるわよ〜

テオドール

さて、

テオドール

…何から話しましょうか。

オリヴィア

メイド長とおじ様の激アツなラブストーリーを…♡

テオドール

コホン…！

オリヴィアの話を咳払いで受け流す

テオドール

今まで少し話したことがあると思いますが

テオドール

僕の親族は、昔からからお嬢様のお屋敷に仕えているのです。

テオドール

4代上にあたる僕の高祖父は使用人の中で1番上にあたる執事を務めていました。

オリヴィア

そうそう、つまり

オリヴィア

その代に私のお屋敷と研究所も建てられたってわけ！

テオドール

息子が1人前になったタイミングで執事を引き継がせるのですが、

テオドール

僕の祖父母の間には娘が生まれたのです。

ドラン

ほえー。

オリヴィア

なんか、こういう話するの変な感じw

テオドール

順序立てて説明するクセが…。

テオドール

この話いらない気がしてきました…。

ドラン

えっと、おもしろいよ？
多分！

何も理解できていないドラン

オリヴィア

ぱぱっと言っちゃうと

オリヴィア

その後テオの祖母は病気で次の子供を諦めるの

オリヴィア

ということでメイド長を女性執事にさせるべく、厳しく育てたのよ！

テオドール

そんな感じです。

テオドール

数年前に祖父が執事を引退し、僕の母は役職的には"執事"なのですが、

テオドール

印象が定着しているので今でもメイド長と呼ばれています。

リュウ

知らねぇ言葉ばっかでよくわかんねぇな

オリヴィア

それにしても、メイド長もすごいわよね〜

オリヴィア

幼い女の子の時から武道をずーっとやってて

オリヴィア

男が顔負けするほど超強いんだもん！！

テオドール

人それぞれが様々な能力を持つ世界で

テオドール

主を守る力は1番大事なものです。

テオドール

特に、ここの使用人たちは戦闘力を重視されていました。

テオドール

体力も考慮し、世代交代も早いのです。

ドラン

ほえぇ…

ドラン

そんなに強いなら、1回バトルしたいな！！

オリヴィア

ほんとに疾いわよ！メイド長は！！

リュウ

どんな能力なんだ？

テオドール

食器を操る能力です。

ドラン

しょ、しょっき？

ドラン

お皿とか投げる！？

テオドール

そうですね。

テオドール

一見行儀が悪いですが、

テオドール

基本的に日常使いと武器にするものは分けています。

テオドール

そして皿のような消耗品は基本的にコピーして使うので

テオドール

実物を無駄にするようなことは滅多にありません。

テオドール

もちろん緊急時はその限りでないですが。

オリヴィア

食器って聞くとイメージ湧かないけど、強いわよ〜

オリヴィア

ナイフやフォークもあるし

オリヴィア

1番強力なのはガラスね

テオドール

割れた皿の破片が雨のように飛んでくるのです。

テオドール

傍から見ても恐怖でしかないですよ…。

リュウ

うぅ…。

細かい破片が体に突き刺さるのを想像して肩をすくめる

テオドール

これは母から譲り受けたものです。

ジャケットの内ポケットからカトラリーナイフを取り出す

リュウ

あ、それ

リュウ

前から気になってたんだ

リュウ

武器のやつじゃなくて食いモン用のやつだよなって

テオドール

武器を操る能力者は、"繋がり"が何より大切です。

テオドール

長く使えば使うほど手に馴染み、魔力を底上げしてくれるので

テオドール

たとえ本来の用途が武器でなくても、それ以上の力となってくれます。

ドラン

物とのきずなってやつ？

ドラン

あたし、武器使う人好き！

ドラン

大事にしてる人いっぱい知ってる！！

テオドール

そうですね。

テオドール

強者ほど、武器の手入れは慎重なことが多いです。

テオドール

こっちは、父のものです。

続いてリボルバーを取り出す

リュウ

これ、カッケェよな…

オリヴィア

リュウくんこういうの好き？

オリヴィア

男の子ね〜

リュウ

…っ、いいだろ別に！

テオドール

………

テオドール

……聞いた話によると

テオドール

母は真面目で強い人でした。

テオドール

誰よりも教養を磨き、

テオドール

男女の体格のさも気にせず身体を鍛え、

テオドール

祖父の跡を継ぐべく努力をし続けました。

テオドール

それなのに…

テオドール

それなのにｯｯ！

テオドール

あﾝのクズ男が…ｯｯｯ！！！

ｷﾞﾘｯｯｯｯ

強く噛み締める音が響く

ドラン

うえ、え、え、

ドラン

ておくん…？

リュウ

なんか、どうした急に！

オリヴィア

あー、えっと

オリヴィア

テオはメイド長大好きなのよ

ドラン

そーいうことなの？

テオドール

勉強熱心でいつも多忙な母は恋とは無縁だった。

テオドール

その反動でアイツに誑かされたんですよ！

テオドール

僕の父親は…

テオドール

"旦那様"を暗殺しようとした殺し屋です。

オリヴィア

あ、旦那様って私のお父様

ドラン

ええええっ！！

テオドール

顔を思い出すだけで吐き気がする…！

リュウ

うおおお、珍しいな

リュウ

テオドールがすげぇキレてる

テオドール

優秀な母は13歳の時点でメイド長へ昇格し

テオドール

完璧に仕事を務めあげていました。

テオドール

しかし18歳の時、奴が現れたのです。

テオドール

母はすぐに返り討ちにしました。

テオドール

しかし、何度も追い払っても奴は懲りずにやってくる。

テオドール

2人は数日間、激戦を続けた末…。

テオドール

母はいつの間にか、その男に好意を抱いていた。

オリヴィア

きゃーっ♡♡

ドラン

どきどき！！

テオドール

そして…。

テオドール

そしてなんやかんやあって

リュウ

飛ばした…

テオドール

…………。

テオドール

………はぁーッ。

盛大にため息をつく

リュウ

なんなんだよ！！

オリヴィア

まぁ、あれよ。

オリヴィア

簡単に言うと、

オリヴィア

当時18の優秀なメイド長と、16の雇われ殺し屋が

オリヴィア

事後報告と結婚報告をしてめちゃくちゃ怒られたの。

リュウ

バカだからか全然何言ってるかわかんねぇ

ドラン

あたしも…

オリヴィア

そのままの貴方たちでいて欲しいわ〜

ドランの頭をよしよしする

オリヴィア

お父様もビックリよね

オリヴィア

自分を殺しに来た男が屋敷のメイド長の恋人だなんて

テオドール

完璧だった母が一気に解雇寸前まで追い込まれた瞬間です…。

テオドール

なぜ母はあんな男と…！

テオドール

悪人が魅力的に見えるのは！！！！！

テオドール

わかりますけど！！！！！

オリヴィア

ウケる

テオドール

それから母は周囲から冷たい目で見られるようになりました。

テオドール

しかし産休もほぼ取らず完璧に仕事をこなし続けた。

テオドール

案外、尊敬の念というものは簡単に消えないのです。

テオドール

母へは周囲からの信頼をあっという間に取り戻しました。

テオドール

……危うくアイツのお陰でスペンサー家が崩壊するところだったのです。

テオドール

というわけで僕は父が大嫌いです。

ドラン

うーん、なんとなく？
わかった！

ドラン

テオくんのおかーさんはとってもすごいんだね！！

リュウ

そん時、父親は何してたんだ？

テオドール

父は、屋敷の雇兵となりました。

テオドール

最初の仕事は、旦那様を殺そうとした元雇用主の殺害です。

オリヴィア

簡単に寝返るの最高にクレイジ〜♡

テオドール

どうやら父は腕の立つ殺し屋だったらしく

テオドール

他にも依頼が飛んでくるのであまり屋敷にはいませんでした。

テオドール

それでも母が大変な時期には、傍にいてくれたそうです。

テオドール

それに、僕が生まれてから勉強を教えてくれていたようです。

オリヴィア

えっ、知らないんだけど！！

リュウ

へぇ、なんだか嫌な奴って感じだけど

リュウ

勉強できたんだな。

テオドール

いや、アイツは幼い時に両親を…。

テオドール

………。

テオドール

勉強は全くできなかったらしいです。

リュウ

なんか言いかけなかったか？

テオドール

…なんでもないですよ。

テオドール

(嫌なことを思い出した)

そう思いながらも少し切ない気分になる

テオドール

……ただ、腹が立ちますが

テオドール

僕の知能の土台を作ったのは間違えなく父です。

オリヴィア

どういうこと？

テオドール

お嬢様はよくご存知だと思いますが、

テオドール

アイツは酒タバコ女にだらしがないのです。

リュウ

酒、タバコ…

リュウ

はっ！！！

テオドール

なんですか。
こっちをじっと見て。

リュウ

や、そーいうことか…

テオドール

あ？

リュウ

なんでもないデス。

オリヴィア

…それと何の関係があるの？

テオドール

母と結婚してから女遊びはパタリとやめたようです。

テオドール

それはいいのですが、

テオドール

僕が生まれてからも酒タバコはやめませんでした。

オリヴィア

赤子に良くないわねぇ〜

テオドール

その時初めて、母が本気で怒ったらしいです。

テオドール

産後メンタル、というのもあるのかもしれませんが

テオドール

その時だけは本当に荒れたらしいです。

テオドール

ずっとトラウマだと父も言っていました。

オリヴィア

おじ様にトラウマとかあるのね…！！

テオドール

僕の前では完全にやめましたがそれでも許されず

テオドール

所持しているだけで捨てられ、

テオドール

隠れてやろうがなぜか即見つかってシバかれ…。

オリヴィア

お酒にタバコ……

オリヴィア

そんなに良いものなのかしらねぇ…

ドラン

こわいねぇ…

テオドール

結局、母はとある条件を満たせば許すことを決めました。

テオドール

それは、僕を「日常会話・語学検定初級」に合格させることです。

リュウ

検定…？

オリヴィア

テストみたいなものよ。

オリヴィア

その検定は、読解、筆記、聴解の問題とか、あと会話の試験面接もあるわね。

オリヴィア

初級はだいたい6、7歳くらいの超基礎レベル。

オリヴィア

でも、とにかく問題が多いから満遍なく理解していないといけないの。

テオドール

そんなわけで、僕の父は

テオドール

まだ0歳の赤子にとんでもない熱量で会話や書写を教え始めるのです。

オリヴィア

シュールすぎる

オリヴィア

酒タバコへの執着が凄まじすぎるわ

ドラン

赤ちゃんの時から勉強してたんだ…

ドラン

えらい…！

テオドール

ほぼ覚えていませんが、その時の父は

テオドール

僕への言葉づかいや接し方も気をつけていたようです。

オリヴィア

へぇ。あのおじさまが。

テオドール

問題を起こしたら条件を白紙にされるようでしたので。

オリヴィア

変なとこ真面目ねぇ

テオドール

そうして僕は1歳をすぎる頃にはギフテッドと言われるほどになりました。

ドラン

ぎふ？何それ！！

オリヴィア

生まれつき高い知能とか特定の分野で突出した才能を持つ人のことよ

オリヴィア

神様からの贈り物ってことでギフテッド

テオドール

実際にはクズ男からの贈り物ですが。

オリヴィア

今日のテオおもしろすぎるwwwwww

テオドール

そしてその後すぐ検定に合格したのです。

テオドール

流石に母もこれには驚いたようです。

オリヴィア

1歳なんて、本来やっと初語が出る頃だしね

テオドール

それからは再び、酒・ヤニカスに即戻ったらしいです。

テオドール

1年以上禁止しても変わらないものですね。

テオドール

その土台のおかげで何事も覚えが早かったので

テオドール

唯一感謝していることかもしれません。

テオドール

それからの僕は、使用人の1人が家庭教師となり

テオドール

勉強漬けの毎日を送ります。

テオドール

ですのであまり両親とは会う機会がなくなりました。

リュウ

なるほどなぁ…

テオドール

………

ｷﾞﾘｯｯ

リュウ

て、テオ？

テオドール

あﾝのクソババアｯｯｯ！！！！

リュウ

また怒ってる！！！

オリヴィア

あー、そういえばテオ"も"
カテキョ嫌いだったわね…

オリヴィア

落ち着いて

父の話をしていた時よりイライラしている

オリヴィア

大丈夫よ！！

オリヴィア

今の貴方なら力で捩じ伏せることができるでしょう？

テオドール

………それもそうですね。

リュウ

なんか酷いこと言ってないか？

テオドール

あとはなんでしょう…。

父親譲りのリボルバーを見つめる

テオドール

…父は時々やってきては幼い僕を連れ出し

テオドール

遠くから社会の闇を見せました。

テオドール

最初は5歳くらいだったと思います。

テオドール

金を取り立てるヤクザ、不倫現場、薬物中毒者の取引

テオドール

そして最後には必ず

テオドール

僕の目の前で彼らを撃ちました。

リュウ

…………。

ドラン

……。

部屋が静まり返る

テオドール

……。

テオドール

父が本当に見せたかったものがなんだったのか

テオドール

未だにわかりません。

テオドール

ただ、その時、僕は

テオドール

………。

テオドール

父のような人間になりたいと思いました。

リュウ

………

リュウ

なんでぇ！？

テオドール

…誰かにとっての悪は正義で、正義は悪なのです。

リボルバーを内ポケットに仕舞う

オリヴィア

あー、えっと

オリヴィア

テオはおじ様が大好きなのよ

リュウ

いやわからん

テオドール

こんなもんですかね…。

テオドール

もう話すこともないです。

オリヴィア

え！コハクくんは？

オリヴィア

あと貴方、従兄弟が何人もいるじゃない！

テオドール

それは、またの機会ににしましょう。

テオドール

僕の話ばかりしても面白くないでしょう。

オリヴィア

むーっ！

オリヴィア

聞きたいのに！！！

オリヴィア

まぁいーわ

テオドール

……じゃあ、一つだけ。

テオドール

警官になったようです。

テオドール

コハくん。

オリヴィア

……！

オリヴィア

えええ〜〜〜！！！！

オリヴィア

良かったわねぇ！！！！！

オリヴィア

絶対警官になるって言ってたものね！！

テオドール

えぇ。

テオドール

……無事に"仇を取る"ことができればいいのですが。

『先輩〜！！！』

人懐っこい青年の声を思い出す

オリヴィア

……。

オリヴィア

今度会いに行きましょうよ！

オリヴィア

制服姿が目に浮かぶわ〜♡

テオドール

……そうですね。

ドラン

おともだち？

テオドール

友達、というか大学の1年下の後輩です。

テオドール

僕のほうがかなり飛び級して入学したので3歳年下ですが…。

オリヴィア

そう、私よりも1つ年上！

テオドール

僕が退学する1年ほど前に見知ったので

テオドール

そこまで長い付き合いではないです。

オリヴィア

でもテオは誰よりもコハクくんに懐いてるのよ！！

オリヴィア

2人とも一緒にいると仔犬みたい！！

テオドール

仔犬……！？

割とショックを受けている

リュウ

想像がつかん。

テオドール

セレスティアの近くに行くことがあれば、寄りましょうか。

テオドール

就職祝いをしたいです。

オリヴィア

そうね！！

テオドール

……今度こそ、僕の話は終わりです。

オリヴィア

じゃ、次は私？

オリヴィア

あっ、その前に

オリヴィア

もっと食べなさいよ〜、リュウくん

皿にまた一切れ、パイを乗っける

リュウ

へへ、やったぜ

ドラン

あたしも〜！！

次回！オリヴィア編

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ばいおれんといんふぇるの！！

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