奏叶
茶色く髪を染めた彼は見かけ通り 優しい声でそう言った。
架蓮
架蓮は小さい声でそう言って 小さな会釈をした。
奏叶
架蓮
自分の名前を言わなくてはいけない ところで 架蓮は、はい。と言ってしまった。 奏叶が微笑むと開いた窓からブワッと吹き、春の風が桜の花びらを教室の中 に運んできた。
架蓮
奏叶
奏叶は窓の外から見える桜の木に向けていた視線を架蓮へ下ろしてね!と同情を誘い架蓮は浅く頷いた。
奏叶
奏叶は架蓮の頭にのっかった桜の花びらを優しくつまんで再び吹いた風に乗せ、花びらはあの木の所へ戻るように飛んで行った。
架蓮
奏叶
奏叶
架蓮は窓の外に咲く桜の木を見つめた
奏叶
また奏叶は微笑んだ。
奏叶
架蓮
奏叶
架蓮
奏叶
架蓮
奏叶
架蓮
架蓮がやっと名前を名乗れたところで教室に先生が入ってきた。 ホームルームの時間だ。
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