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黒薔薇 -忘れていた約束-

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黒薔薇 -忘れていた約束-

4 - 第4話 「rose.」吸血事件③ 怪異の事件は、すぐ近くに

♥

142

2024年10月20日

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街頭の光が頭上から降ってくる

想像していたよりも眩しくて 目を細めてしまう

そ、奏夢さん…ほ、本当に大丈夫なんですよね…

奏夢 ソラ

ん…嗚呼 大丈夫だよ

奏夢 ソラ

だって……律もいるし

律 リツ

誠空ちゃんの事、ちゃんと護るから安心してね~!

は、はい!

奏夢 ソラ

…さてと…噂をすれば来たよ

真知邏 マチラ

チッ…

真知邏 マチラ

よぉ 探偵気取りの奴

奏夢 ソラ

煩いよ?
口元引きちぎってあげようか?

奏夢 ソラ

それに、ボクは、ちゃんとした探偵なんだけど

奏夢 ソラ

そっちこそ 快異種気取りのガキじゃないか

真知邏 マチラ

うるせぇッ!俺は、ちゃんとした怪異種だ!

奏夢 ソラ

ふっ 口だけは、何時見ても達者だね

真知邏 マチラ

何を…ッ!💢

夜月 ヤヅキ

これ 真知邏…行儀が悪いぞ

真知邏 マチラ

で、でも……ッ

夜月 ヤヅキ

今日は、喧嘩をする為に来た訳では、なかろう

夜月 ヤヅキ

…そこの娘を回収しに来たのじゃ

ひっ……!

夜月 ヤヅキ

なに…恐ることは、ない

夜月 ヤヅキ

お主には、随分と働いて貰った

夜月 ヤヅキ

そのお陰で 血の濃度が濃い人間の血を集めることが出来たのじゃからな

そ、そんな事…私してないです…ッ

奏夢 ソラ

…やっぱりそうか

律 リツ

奏夢 ソラ

誠空ちゃん…キミは、被害者であり…『加害者』でもあるね

夜月 ヤヅキ

……ほぅ…?

夜月 ヤヅキ

そこの探偵…中々鋭いのう

奏夢 ソラ

…彼女は、二つの人格を持ってるんだ

ぇ……?

奏夢 ソラ

一つ目は、誠空…この身体の本物の人格

奏夢 ソラ

そして二つ目は、「rose.」自身としての人格

真知邏 マチラ

…その根拠は…なんだ?

奏夢 ソラ

姿とかかな?

姿……?

奏夢 ソラ

そう
…「rose.」の本来の姿は、かなり幼い容姿だ

奏夢 ソラ

…そして彼女もまだかなり幼い

奏夢 ソラ

これで一つ目

奏夢 ソラ

そして二つ目は、

奏夢 ソラ

日光が嫌い

え?でも私 太陽とかは、好きですよ!

奏夢 ソラ

それは、単なる思い込みだとボクは、思うよ

え?

奏夢 ソラ

実際 キミは、外に出たことがない

奏夢 ソラ

朝日とか そういうのは、浴びる時があるかもだけど

で、でも…ッ!

奏夢 ソラ

…じゃあもう一つキミにヒントをあげよう

奏夢 ソラ

何故…キミのおばあちゃんは、病気にかかっているのに…攫われたと思う?

な、なんで知って…ッ

奏夢 ソラ

……(ニッ

奏夢 ソラ

…キミは、最初 ボクらに話しかける時に
ボクの肩をトントンと叩いただろう?

は、はい

奏夢 ソラ

あの時…ボクの服についたキミの指紋を採取させて貰ったんだ

え…?

な、なんでですか…ッ!

奏夢 ソラ

…勿論 最初から目星を付けてたからさ

奏夢 ソラ

ボクとキミがちゃんと会う前に…ね?

奏夢 ソラ

幸運な事に「rose.」が出没した場所には、指紋が沢山残っていてね

奏夢 ソラ

予想通りキミの指紋と「rose.」の指紋は、一致した

……

奏夢 ソラ

最初に言っただろう?

奏夢 ソラ

〖最近は、「rose.」の噂が耳に入ってきて煩いったらありゃしない〗ってさ

奏夢 ソラ

ボク達は、怪異の噂を放っておく程 馬鹿じゃない

奏夢 ソラ

今回は、キミの負けだよ「rose.」

……ふふふっ

すぐに見破るとは……噂以上の才能の持ち主の様だな

…アレ?…ワタシ…何を喋って……

奏夢 ソラ

取り敢えず…「rose.」攫った人達を返してもらおうか

嗚呼…良いだろう

だが……

攫った者達の身柄は、既に違う怪異に渡している

奏夢 ソラ

…なに?

返してもらいたかったら……その怪異の噂を見つけ 殺す事…だな

奏夢 ソラ

……あっそ

真知邏 マチラ

…雑談は、済んだか?

夜月 ヤヅキ

ふわぁ……退屈で 寝てしまいそうだったのう

真知邏 マチラ

そうですね…姐さん

夜月 ヤヅキ

…まぁ良い

夜月 ヤヅキ

そこの怪異の身柄は、貰うとしよう

律 リツ

え?

夜月 ヤヅキ

真知邏

真知邏 マチラ

はい

ポシュッ

律 リツ

わっ!

モクモクモクッ

奏夢 ソラ

……逃げられたみたいだね

律 リツ

ぐぬぬ…悔しいッ!

奏夢 ソラ

…まぁでも

奏夢 ソラ

あの怪異は、ちょっと優しいみたいだね

律 リツ

え?

律 リツ

どういう事?!

奏夢 ソラ

(スッ…

アンティークは、時には、武器にもなる

奏夢 ソラ

おそらく…ヒントの紙かな?

律 リツ

アンティークは、時には、武器にもなる…?

律 リツ

えぇ~…どういう事だろう

奏夢 ソラ

…とりあえず 事務所に戻ろうか

律 リツ

えぁ…うん!

奏夢 ソラ

…(これは、始まった物語に過ぎない筈だ

奏夢 ソラ

ふふふっ…

奏夢 ソラ

……面白いじゃないか

律 リツ

…?

第一の事件

「rose」吸血事件

__𝐹𝑖𝑛.

次回

第二の事件

操敵(マリオネット)量産事件

① 着飾るものには、裏がある

黒薔薇 -忘れていた約束-

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コメント

23

ユーザー

お、控えめに言って最高としか言葉が出てこないw

ユーザー

マリオネット‥,‥ バグ側の人達が出てきて嬉しい() どっちも譲らなくていいねぇ~ ッ

ユーザー
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