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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 桃様体調不良 二次創作
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第18話『冷たい額と、あたたかな掌』
いるま
いるま
らん
らん
まだ少しぼんやりする頭で、らんは手を振った。
熱はようやく37度台に落ちついてきたが、まだ体力は戻りきっていない。
いるまは後ろ髪を引かれながらも、
いるま
と念押しして、仕事へ向かっていった。
しばらくして――
ピンポーン、とインターホンが鳴る。
らん
ゆっくりドアを開けると、そこにいたのは――
すち
らん
すち
すち
らん
らん
そう言うと、すちは自然な手つきで台所に向かい、何かを取り出す。
すち
すち
すち
らん
すち
すち
軽口を交わしながらも、どこかぎこちない空気があった。
以前の自分なら、どんなふうに接していたのだろうか。
“すち”は何度も名前を聞いたし、どこか心が安心する存在だ。
だけど、何を話していたのか、どんな関係だったのかは――まだ、分からない。
らんが言葉を探していると、先にすちが口を開いた。
すち
らん
すち
らんは驚いて、すちの顔を見つめる。
けれど、すちは変わらないトーンで続けた。
すち
すち
らん
すち
すち
すちがカップに入れたお茶をそっと差し出す。
その掌は、ほんのり温かい。
すち
その言葉に、らんは目を伏せた。
熱の残る額に、すちが冷えピタを新しく貼ってくれる。
何も言わず、でも丁寧に。
その距離感が、心地よかった。
らん
すち
すち
らん
しばらくは静かな時間が流れた。
けれどその途中、ふとした瞬間に――
また、“ノイズ”が走る。
声
声
声
らん
頭の奥がずきりと痛む。
視界が、ほんの一瞬だけ、にじむ。
すち
すちが静かに問いかけた。
けれど――
らん
らん
すち
すちはそれ以上、問い詰めなかった。
でも、らんの嘘には、きっと気づいていた。
だからこそ――あえて、何も言わなかった。
やがて、昼過ぎ。
いるまが戻ってきて、すちは軽く手を振って帰っていった。
いるま
すち
すち
すち
その言葉だけが、しばらく、らんの胸の奥に残っていた。
――あたたかいけれど、どこか切ない。
そんな一日だった。
第18話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡190
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コメント
7件
なんかこれまでにいろいろと伏線が張られている気がしてこれからの展開がめちゃくちゃ気になります…!続き楽しみにしてます!