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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
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第19話『まぶしい街と、嘘つきな笑顔』
こさめ
改札を抜けて、駅前に出た瞬間。
すぐ隣にいたこさめが、少し不安そうに問いかけてくる。
らん
らん
こさめ
こさめ
らん
そう言って、らんは小さく笑った。
――嘘じゃない。
でも、全部本当ってわけでもない。
頭の奥の重さは、まだほんの少し残っていた。
でも、せっかくの外出に水を差したくなくて、それを押し隠すように、らんは歩き出す。
5月の風が、ビルの隙間を通り抜ける。
春の名残と初夏の気配が混ざったような、心地よい陽射し。
休日の街は、どこも人で賑わっていた。
カフェ、雑貨屋、書店、服屋。
こさめ
らん
こさめ
こさめ
こさめ
らん
何気ないやりとりが、どこか懐かしい。
こさめの軽やかな言葉に、自然と笑みがこぼれる。
らん
らん
ふと、視界の端にノイズが走る。
――ざっ、と白く塗りつぶされたような音と共に。
らん?
らん?
らん
こさめ
一瞬、足を止めて額を押さえたらんに、こさめが気づく。
らん
こさめ
らん
らん
こさめはそれ以上、深く聞いてこなかった。
そして、なにも言わずに手を貸すように、日陰へと歩き出す。
その背中が、どこまでも優しかった。
らん
らん
らん
揺れる思考と、揺れる現実。
その狭間に立つ、自分自身。
らん
こさめ
らん
らん
こさめ
こさめ
ふたりはまた並んで歩き出す。
少しずつ、日常が戻ってくる。
けれど、らんの中に生まれ始めている“違和感”も、確かにそこにあった。
けれどこの日、こさめはそれに気づかない。
らんの笑顔はあまりに自然で、その“嘘”は、誰にもわからないほど優しかったから。
――心の奥に、静かに走るノイズと共に。
その日常は、すこしずつ、静かに歪み始めていた。
第19話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝200
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コメント
5件
一気読みさせていただきました! 続きが楽しみです!
毎回神作すぎない???? 続き楽しみ!文章だといつも敬語になるけど距離縮めたいからタメ頑張るね💪