私の名前は霧ヶ峰那由多
霧ヶ峰那由多
小湊奏
全身血で染まり、片手に真剣を持つ元相方に驚く元殺し屋…
遡ること5日前のこと
奏の家を覗きに向かっている時におこった…
霧ヶ峰那由多
奏の反応を想像し、ワクワクしながら向かっていると
珍しく私の携帯に着信があった
霧ヶ峰那由多
その相手は、私と同じく毛利班の仲間 ジェイクだった
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ジェイク
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ジェイク
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ジェイク
ジェイク
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その内容に、私は戸惑いを隠せなかった…
奏が失踪…?一体どうしてなんだ… そう考えていた
ジェイク
ジェイク
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そうして電話を切った
私は凄く嫌な予感がした…
今まで感じたことのない緊張が体を支配しているのがわかる…
霧ヶ峰那由多
俺の名前は北条奏…
小湊奏
大切な者を失い、冷たい闇の中を彷徨い続けている…元殺し屋の半グレだ
小湊奏
俺の頭は今後悔で埋まっている、
最初は悲しみと怒りが勝っていたが、だんだん冷静さをとり戻すと共に
誰が悪かさえわからなくなっていた
小湊奏
小湊奏
小湊奏
師匠が兄を殺したということに間違いはない…
だけどその裏には、依頼者の涙があってからのことと分かっている
分かっているのに…
小湊奏
体はすでに怒りと憎しみに支配されかけている…
どうしようもないほどに膨らんだ殺意が燃え続けている
それが苦味となり僕を苦しめた…
それはあの日感じた、あの苦味とよく似ていた
小湊奏
小湊奏
小湊奏
もう大事な人を失うのが怖かった
今は笑って過ごせても、いつかは別れはある…仕方ないことと知っていても、それだけは耐えられないんだ
小湊奏
小湊奏
彼らは皆優秀なアサシンだった人間だ
少しでも証拠が残れば、それを追って何処まだも追うだろうと思った
小湊奏
そんなことを考えていたとき、俺は背後に二つの気配を感じた
⁇⁇
誰かが俺に話しかけてきた… 声のする方向を向くと、そのには見慣れた顔があった
小湊奏
小湊奏
そこにいたのは、俺が今所属している半グレ組織“羅威刃”のボス、城ヶ崎だった
その一歩後ろには、同じく羅威刃の幹部である東雲がいた
城ヶ崎賢志
小湊奏
俺が質問すると、城ヶ崎はメガネをくいっと上げ
小さく笑いながら答えた
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
小湊奏
俺は小馬鹿にするような口調で合口を挟む
すると、城ヶ崎がまた不敵に微笑み こんな提案を出してきた
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
その内容を聞いて、俺は「なんて無茶苦茶な」と思ったが、少し納得もしていた
そうか…居ないなら俺がなればいいんだ…
今の俺ならやれる…兄さんのなりきることが…
そう考えていると、城ヶ崎が東雲くんを呼び、あらたまった口調で俺に話しかけてきた
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
東雲
そして東雲くんが、手に持っていたケースを開けた
そこにはぎっしりと、札束が敷き詰められていた
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
それを聞いた、俺の答えは決まっていた…
小湊奏
小湊奏
小湊奏
城ヶ崎賢志
城ヶ崎賢志
こうして僕は再び羅威刃の幹部となった…
僕は言われた通りに殺しを行った
金目当てのための依頼や、裏切り者の排除…
兄のしてきたことを、僕はすべて引き継いだぁ…
小湊奏
裏切り者
小湊奏
もっと多くの人間を
小湊奏
もっともっともっともっと…
小湊奏
もぉ…全てどーでもいいやぁ…♡
小湊奏
その時だった____
霧ヶ峰那由多
霧ヶ峰那由多
小湊奏
小湊奏
本当は二度と会いたくなかったのに…本当に残念だよ…
コメント
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狂って歯止めが聞かなくなった奏さん良きッ