第1話 訪れた悲劇
とある土曜日。 彰人と冬弥は、練習のためにWEEKEND GARAGEへ向かっていた。
彰人
冬弥
彰人
WEEKEND GARAGEはビビッドストリートの中にある。ビビッドストリートへ行くにはスクランブル交差点を渡らなければいけない。土曜日とはいえここは東京。人が多いのも当然だ。
彰人
冬弥
彰人
横断歩道の信号が青になったことを確かめて、2人は渡る。と、その時。冬弥の耳は、車のエンジン音を拾った。
冬弥
彰人
少しずつ、それでいて早く此方に近付いてくるその音は、冬弥達の方へ向かって来ていた。
冬弥が恐る恐る自身の左を向くとそこには、猛スピードで迫ってくる白い車が。
冬弥
彰人
ドンッ
と、冬弥の真横で鈍い音がした。つい今まで自分の右にいた相棒は何処へ行ったのか。意を決して、冬弥は下を見た。
冬弥
視線の先には、頭から血を流してうつ伏せで倒れている彰人の姿が。
冬弥
彰人
返事は無い。彰人が自分を庇って車に轢かれたと理解するのに、然程時間はかからなかった。
冬弥
ザワザワ
通行人A
通行人B
通行人C
通行人D
ザワザワ
冬弥は、頭の中が真っ白だった。自分が咄嗟に避けられなかった所為で、自分の相棒が轢かれるなんて。
冬弥
冬弥は、気を失って倒れてしまった。
良い感じの背景がなかったのでこれで
一方その頃 WEEKEND GARAGE
カランコロン
杏
こはね
杏
こはね
場所は変わって、WEEKEND GARAGE。こはねは、自分が来た時にはいつもいる彰人と冬弥がいないことを心配していた。
杏
こはね
杏
杏は早速スマホを取り出して、彰人の携帯へ電話をかけた。
プルルルル プルルルル プルルルル
杏
冬弥
杏
冬弥
杏
冬弥
杏
通話
04:38
こはね
杏
こはね
杏
こはね