陽愛(ひより)
(それにしても暇だなぁ。)
陽愛(ひより)
(お母さんはまだ来る時間じゃないし…)
看護師
陽愛ちゃん?
陽愛(ひより)
はーい?
看護師
調子どう?
陽愛(ひより)
はい、もう大丈夫です。
看護師
ほんと?良かった〜
看護師
また来るからね
陽愛(ひより)
はい!
母親が来るまでゲームをしようとスマホを開く。
陽愛(ひより)
(あ、お母さんからLINE来てる!)
陽愛(ひより)
…。(今日来れなくなったんだ…)
陽愛(ひより)
(まぁ仕方ないよね…)
陽愛(ひより)
(いつになったら退院できるかな…)
体調が悪くなるのはその時だけでそれが過ぎればこんなに良くなるのに不思議だな。
陽愛は小さな頃からそんな事を思っていた。
それから数週間が経って舞奈は退院して行った。
その後直ぐに陽愛も退院して行ったがお互い忙しく会う事は無かったが
時々連絡を取り合う仲だった。
数年後
陽愛は絵本作家になることは出来なかったが
得意のピアノを活かして保育士になることが出来た。
舞奈はと言うと2年ほど前留学すると言ってから連絡が途切れていた。
陽愛(ひより)
(舞奈…!)
陽愛(ひより)
(CAになれたんだ!)
こうして舞奈は夢を叶えることが出来た。
陽愛は夢を叶えることは出来なかったかも知れないけどたまに自分でお話を作り
子供たちに聞かせると喜んで貰えるという。
陽愛(ひより)
(…!)
陽愛(ひより)
(そういえば昔お父さんと…)
陽愛(ひより)
…あ、もしもしお父さん?
陽愛(ひより)
私、陽愛だよ!
陽愛(ひより)
私、保育士になったんだ!
受話器越しで父親が涙を流していた事を陽愛は知るよしもないだろう。






