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〜3話〜

モニター「では、第2回議論時間を開始します。」

マサト

……。

ミノ

……。

コウタ

……。

アイリ

うぅ……。

ケイゴロウ

……っス。

エマ

……。

シラギ

……。

ムツキ

…………。

ユウノ

はぁうぅ……。

どうやら、リョウが死んだ影響で、正気を保てている人が少ない様だ。

アイリ

エマのせいじゃん……無実のリョウが死んじゃったのはぁ、全部エマのせいじゃん!

エマ

アイリちゃんだって、リョウ君に投票したよねー?

アイリ

うぅ……。

シラギ

……今はそういう言い争いをしている暇は無いと思うけど、時間を潰して自分が犯人である事を隠そうと振舞っているのかな?

マサト

ちょっと……皆、落ち着いて……。

コウタ

おい、待てよ。

コウタ

その前に、すべき事があんだろ。

ユウノ

すべき事ぉってぇ、何ぃー?

コウタ

ムツキを問い詰める事に決まってんだろ。此奴、リョウが死んだ時に「そんなの聞いてない」って口を滑らせてたよな、だから絶対何か知ってるはずなんだよ。

ムツキ

……。

コウタ

さっさと吐けや、オラァ!

コウタはムツキに殴りかかろうとするが、縄で縛られているので身動きが取れない。

ムツキ

……。

ケイゴロウ

此奴、絶対吐かないっスよ。

エマ

まぁ、吐くわけ無いよねー。

エマ

だけど、このままこの議論時間が終わるのは考えられにくいかなー。

ユウノ

……エマちゃん、それどういう事ぉ〜?

エマ

このまま議論時間が終われば、確実に最多得票数者はムツキになる、それはムツキも自覚しているはずだよねー。

エマ

だから、ムツキは生き残る為には知ってる事を全部話すしか無いんだよー。ムツキの様子を見る限り、手を組んだ人に裏切られた感じだから、ムツキにも死刑制度は適用するはずだよー?

ムツキ

ッ……。

ムツキ

貴方達は……本当に反省しませんね。

ムツキ

ハナミさんは……貴方達のせいで死んだと言うのに……貴方達は、自分達がした事の重大さを全く理解していない……。

アイリ

はぁ?何此奴、結局何が言いたいのか分かんないんだけどぉー?

ムツキ

私は……貴方達が行った、ハナミさんに対するいじめを許しません……だから……だからァ、

ムツキ

犯人を炙り出してェ……貴方達に懺悔をさせる案に乗ったんだァァァ!

私は、ずっとハナミさんを自殺に追い詰めた貴方達に懺悔をさせる事だけを考えていました。

招待人

やぁ。

ムツキ

……誰ですか。

招待人

君を救いに来た。

招待人

ハナミさんをいじめ、自殺に追い込んだ彼らに復讐をしよう。

連絡先非表示からのメッセージでしたので、その人が誰かは分かりませんでしたが、私はその人に頼るしかありませんでした。

ムツキ

……しかし、復讐と言ったって……私には何も出来ません……。

招待人

大丈夫、私がサポートしよう。

招待人

絶対に彼らを地獄の底に突き落とす事が出来るよ。

ムツキ

……私は、彼らを殺したいのではなく、懺悔させたいだけで……。

招待人

勿論、殺すつもりは無いよ、ただからかうだけだ。

招待人

君は、私の指示通りに動いてくれれば良い。

ムツキ

……分かりました。

それで私は、貴方達の半分程度の人数を誘拐し、このゲームに潜んだ、コレで貴方達に懺悔させられる。ハナミさんが救われる。そう思っていたのに……。

マサト

……リョウが実際に殺されてしまった。

シラギ

どうやら、犯人は見て見ぬふりも絶対に許さない様だね、見事な裏切られ様だよ。

ムツキ

うぅ……。

アイリ

何偉そうに説教しちゃってんのぉ!ちょーうざいじゃん!ハナミが全部悪いのにぃ、何勝手に私達を恨んでんのぉ!気持ち悪いんだけどぉ〜?

エマ

……私、ムツキ君に投票しようかなー。

ケイゴロウ

ずっと見て見ぬふりをしていたくせに、俺達のいじめを説教する資格無いっス。

ムツキ

ッ……本当に……貴方達はァ……。

シラギ

……待って。

シラギ

ムツキ君を最多得票数者にするのは、違うんじゃないかな?

ユウノ

えぇ〜、どういう事ぉー?

シラギ

僕も、加担していた側としては、胡散臭い事限りないよ。でもね、この議論で探すべき人物は、ハナミさんを屋上から落として殺した人物……だから、その犯人を最多得票数者にしないとゲームが終わらないわけだけど……。

コウタ

……ムツキがハナミを屋上から落として殺したとすると、色々辻褄が合わなくなるな。

シラギ

そういう事、だから、ムツキに投票するべきでは無い。

ムツキ

……。

アイリ

なっ……何それ、こんな奴生かす価値無いじゃん!

ユウノ

……じゃあぁ、犯人に繋がる話をしないとねぇ〜?

ケイゴロウ

そんなの……何を話せば良いか、分からないっス。

ミノ

……動機。

エマ

は?

ミノ

マサト君と私は、未だに事件の真相についてよく知らない。前の議論時間みたいに、リョウ君だけ動機を暴露されて、不公平な状態で議論を進めるのは、あまりよろしくないと思うの。

コウタ

そう言えば、お前ら、去年別クラスだったくせに集められてるよな。コレについては、ムツキは何も知らねーのか?

ムツキ

……マサトさんとミノさんを誘拐したのは、私じゃないのでよく知りません。

コウタ

チッ、使えねーなァ。

ムツキ

……。

ムツキ

リョウ君は、どんな気持ちだったのでしょうか。

コウタ

あ?

ムツキ

ハナミさんを庇っていたけど、裏切って、自殺偽装をされて、冤罪で死ぬ。

ムツキ

彼は、本当に心の底から悪い人だったのでしょうか。

アイリ

何急に語っちゃってんのぉ、気持ち悪いじゃん。

ムツキ

私は……彼が悪い人だったとは思えません……もしそうなら、最初から庇ってなんかいなかったはずだから……。

リョウ

おい、止めろよコウタ。

コウタ

あ?

アイリ

急に何しゃしゃりでてんのぉ?うざいんですけどぉ?ねぇ、コウタ〜

リョウ

可哀想だろ。

ケイゴロウ

コウタ〜、オロナミンC買ってきたっス!

コウタ

……ちょっと、場所を変えようか。

……

リョウ

大丈夫か?

ハナミ

……。

リョウ

大人にでも相談に……。

ハナミ

いい、大人は頼るだけ無駄だから。

リョウ

そうか。

ハナミ

それに、もうリョウ君だけに頼れればそれで良い……。

リョウ

ん?

ハナミ

……じゃあ、またね。

リョウ

……あいつ、最近休み時間ずっと俺の所に来てるな、他に行く所は無いのか……。

リョウ

……!

ハナミ

……。

リョウ

(……登下校中にも着いてこられるのか)

リョウ

(此奴、家はこっち方面じゃないだろ……)

ハナミ

……。

リョウ

うぅ……うぅ……。

窓を覗くと、いつもあいつが居る。

ハナミ

……。

リョウ

少し庇ってやった程度で……調子乗りやがって……。

エマ

通話終了

通話
00:00

リョウ

……エマ?

エマ

ねぇねぇー、そろそろハナミうざいでしょー。

リョウ

ッ……なんでお前がそれを知ってんだよ。

エマ

私がコウタと話付けといてあげるからさー、ハナミの苦しむ顔を一緒に拝まない?

リョウ

何だそれ……この俺がいじめなんかするわけ……。

エマ

正義感振りかざしているよりかは、こっちの方が楽だと思うよー、それとも、ハナミにストーカーされる日々を永遠に続けるのー?

リョウ

うっ……。

リョウ

……。

リョウ

……。

リョウ

……分かった。

俺は、耐えられなかった。

エマ

OKー、話が早くて助かるねー!

リョウ

……。

ムツキ

……。

ムツキは泣いていた。自分が引き起こしてしまった事の重大さに気づき、裏切られた自分もいつ死んでもおかしくない状態に立たされている事を再認識したからだ。

アイリ

ちょwww泣いてるんですけどぉ〜、受けるぅ〜www

マサト

ムツキ……。

ミノ

ムツキ君は、他の人の動機を知らないの?

ムツキは、何も言わずに首を振った。

ミノ

そっか……じゃあ、また暴露させないと……。

マサト

……ミノ?

シラギ

待って。

シラギは、険しい顔つきで此方を見た。

シラギ

動機から割り出すのは、あまり賢い方法とは言えないよ。実際に、リョウ君はそれが原因で、無実なのに殺された。

ミノ

……そうやって、また自分の素性を隠すんだ。

シラギ

動機なら、また時間の有る時に話せるでしょう。そろそろ、事件当日の事について話すべきだと思うけど、じゃないと前の議論時間と同じ結果に成りかねないからね。

残り時間は、もう5分を切っていた。

ユウノ

ふゆぅ〜……もっ……もう時間がぁ有りません〜!

エマ

残念だけど、私もリョウの話で早速ネタ切れ何だよねー。

ムツキ

もう嫌だ……早くお家に帰らせてよ……。

シラギ

早く帰りたいのなら、尚更事件当日の事を思い出して、早めに議論を開始すべきだと思うけどね。

ケイゴロウ

でも、俺1年前に何をしていたかなんて、全く覚えてないっス。

アイリ

逆に覚えている方がぁ、気持ち悪いじゃん〜……。

コウタ

あー……俺は……何してたっけか……。

マサト

……(自分がいじめていた奴が死んだ日の事も覚えてないのか、此奴らは……。)

ミノ

私、確かその日1階の1年生の後輩達の所に行ってたかな、ハナミさんが屋上から外の地へ思いっ切り叩きつけられた音をまだ覚えてるの……。

ユウノ

私ぃ、ハナミちゃんが死んだ事はぁ、外に出てから知ったかなぁ〜、吹奏楽部で大会の演習をしていたからぁ、音は聞こえなかったよぉー。

シラギ

僕は……ケイゴロウ君と居たかな?

ケイゴロウ

えっ、そうなんっスか?

シラギ

確か、職員室に提出物を一緒に届けていたんだっけ、僕はハナミさんが堕ちた音に気づいていたけど、ケイゴロウ君は気づいていなかったと思うよ。

ケイゴロウ

うーん……やっぱり覚えてないっス……。

ムツキ

私は……2階の教室で数学の復習をしていて……それで……。

ムツキ

ハナミさんの……落ちて行く姿を……。

ムツキは、口を閉じてしまった。

マサト

うーん、2年生の頃は、直ぐに帰ってたし……。ハナミが死んだのは衝撃的だったけど、その時に居た自分の位置は流石に覚えてないよ……。

アイリ

まぁ、私とコウタとケイゴロウとエマはぁ、いつも一緒に居たしぃ〜ケイゴロウはシラギと一緒に居たらしいけどぉ〜他の私達3人はぁ、その日も一緒に居たんじゃないかなぁ〜だからぁ、私達はアリバイが出来てると思うけどぉ〜?

シラギ

記憶も無いのにアリバイなんて言われてもね、信憑性が無いよ。

エマ

……。

コウタ

……あれ。

エマ

……やっぱり、そうだよねー、コウタ君ー……。

コウタ

あぁ、そうだ……。

コウタ

俺とアイリとエマは、あの日一緒に居た。

アイリ

ほらぁ〜、やっぱりアリバイ出来てんじゃん!

コウタ

だが……。

コウタ

……。

コウタ

……。

エマ

私なら言える。

コウタ

エマァ!

エマ

あの日、3人で確かに集まってた。だけど、その後、私はケイゴロウ君を探しに職員室に、コウタ君は部活の先輩に連れられてどっか行ってたっけー……。

エマ

あぁ、完璧に思い出したよー……。

エマ

エマ

アイリちゃんは、屋上への階段に足をかけていたんだったー……。

アイリ

えっ……?

コウタ

ッ……。

アイリ

えっ……えっ……ちょっと…ちょっと…。

アイリ

なっ、何それぇ〜……超ウケるんですけどぉ……。

アイリの顔は、明らかに歪んでいた。

ユウノ

あぁっ、そうだぁ〜!

ユウノ

私ぃ、あの日吹奏楽部の皆と一緒に音楽室で演習をしていた時にぃー、ちらっとぉ廊下を覗いて見たらぁ〜、アイリちゃんが屋上への階段を登っていたのをぉ見かけたんだったぁ〜!

アイリ

はっ、はぁ〜?そんな1年前の事都合良く覚えてるなんて嘘丸分かりじゃん!

アイリ

私ぃ、ハナミなんか殺してないじゃん!

エマ

……ユウノも目撃者だったのは知らなかったけど、私とユウノの2人の証言で大体確証ついたよねー。

アイリ

待ってよぉ〜!大体、エマ信じるとか頭おかしくない?!誰が前の議論時間に無実のリョウを殺したかぁ、忘れたわけじゃないよねぇ!

エマ

分かってる……前の議論時間で絶対にやってはいけない事をしたー……。

エマ

だけど、コレは確定の記憶なのー!アイリちゃんには、あの日屋上に行った理由を説明してもらわないと、信用出来ないよー……。

シラギ

ごめんだけど、僕はまたエマさんが無実の人を陥れようとしている様にしか見えないかな。

エマ

まぁ、私の信用は薄いだろうねー。だけど、大丈夫ー……。

エマ

ねっ?コウタ君?

コウタ

ッ……。

エマ

コウタ君、私達は、確かにグループの仲間だよー。

エマ

だけど、命が懸かっている場面で嘘を付くのは違うよねー。

アイリ

コウタぁ!嘘って言ってよっ!

アイリ

私が唯一の愛している人ってぇ言ってたじゃん!

エマ

アイリちゃんは、1番近くに居て何も分からないんだねー。

エマ

コウタ君って顔が良いから直ぐ女が寄って来るんでしょー。前困った様に、先輩に相談してたもんねー。

コウタ

何でお前……それを……。

エマ

つまりー、アイリちゃんもその内の1人程度って事ぉー。性格が悪い者同士だから長続きしたみたいだけどさー。

アイリ

エマぁ〜……私達友達じゃん!

エマ

うん、そうだよー……だけど、命が懸かっている場面では別って言ったよね〜。

エマ

良かったね、皆ぁ。私が完璧に記憶を思い出したおかげで、このゲームから脱出する事が出来るよー。

アイリ

私はぁ犯人なんかじゃなぁい!

アイリは泣きながら下を向いた。

エマ

あとは、コウタ君が認めるだけだよー。

コウタ

なっ……。

コウタ

……。

コウタ

……。

コウタ

あぁ、そうだった……。

コウタ

あの日、3人で一緒に居た時間も有ったが……。

コウタ

俺は先輩達とつるんで、エマは職員室に行って、アイリは屋上に行って、全員バラバラになった後で、ハナミは屋上から落ちて死んだ……。

コウタ

だから……俺達にはアリバイは無いし、アイリが怪しいのも事実だ……。

アイリ

うぅ……うぅ……。

エマ

コレで確定みたいだね〜。

議論時間が終了しました。 最も怪しい人物に投票してください。

マサト

アイリ

ミノ

アイリ

コウタ

アイリ

アイリ

エマ

ケイゴロウ

アイリ

エマ

アイリ

シラギ

アイリ

ムツキ

アイリ

ユウノ

アイリ

エマ1票

アイリ8票

投票の結果、アイリが処刑されます。

アイリ

いやぁぁぁ、止めてぇっ!

アイリは、手首の金具を外そうと暴れるが、縄で縛られているせいで身動きすら出来なかった。

アイリ

うぅ……うぅぅう~……。

もう気づいた時には、アイリの手首の金具からは、毒針が刺されており、手首辺りの肌色が変色していた。

アイリ

うあぁ……おぉ……。

アイリ

おぉ……もいだぁ…………しぃた……。

アイリ

私ぃ…………あぁ……の…………時ぃ……呼ば…………れ…………。

アイリ

…………ぇ……。

アイリ

……。

コウタ

……。

エマ

コレで終わり……。

ケイゴロウ

家に帰れるっス……。

……アイリは……

犯人ではありませんでした。

エマ

……は?

コウタ

あ?

エマ

どっ……どうして……こんなのおかしいっ!

エマ

おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいっ!

シラギ

……ふむ。

ムツキ

……ハナミさんをいじめた報復ですよ。

コウタ

あぁ?!

ムツキ

アイリさんは、誰よりも性格が悪く、ハナミさんを誰よりも精神的に追い詰めていた、その罰が当たったんです……。

ムツキ

だから、あんなにも苦しんで……。

コウタ

ぶっ殺すぞォ貴様ァ!

ムツキ

ヒッ……。

モニター「では、第3回議論時間を開始します。」

コウタ

なっ……。

マサト

うっ……。

ミノ

……。

ケイゴロウ

……っス。

エマ

もう嫌ぁぁぁー……。

シラギ

……。

ムツキ

……。

ユウノ

……。

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