楽曲小説

曲：待ちぼうけ

ねぇ、どうしていつもそんな顔するの？

知らないでしょ？

だって

年末1人で過ごすの寂しくなる

でも

あなたは私と違って楽しそう

静かな部屋

消え入る白い息

虚しさで心が冷えるの

早く

なんて思ったりしてさ

だから

いつか終わるまで

ずるい人になっても構わないの

だってさ手を伸ばしても

握ってくれないだろうから

気持ちを隠すために胸を押さえた

少し窓を開けてみたら澄んだ風

火照りすぎたこの気持ちを覚ましてくれそう

温もりを

何で

求めてしまうのだろう

肩にかかるくたびれた毛布

心だけが震えているの

秒針と傾く陽と影

何も手につかないの

って、絡まってる空回ってる

あなたを想うたびに

あの子の姿が遮ってくるの

何でさ神様ってさ

少し意地悪なんだろうね

呆れ顔で遠くの空へ

ぼやいた

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貴方じゃない人からよく連絡が来て

『これが貴方だったら』

なんて思ったりして

私そのうち他の人に靡いちゃうよ

独りでこんな気持ちなのって

不公平だよね？

だから

静かに灯した気持ちが辛いの

冷えた指先でカーテンを

閉めたの

― Finish ―

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