テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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memoire文化祭編

第4話 - memoire 文化祭編4話

2021年11月27日

#バンド

#オリキャラ

霜月円

前回までのあらすじ

嵐山律

おーし。今回もあらすじ行くぞー。

篠原零

なんか…気だるげですね、

嵐山律

元はお前のせいだろ。

嵐山律

はい、この篠原か入院中の彼女に

篠原零

彼女じゃない！

嵐山律

はいはい、片想いの女子に

黒崎颯

文化祭でバンドするから！

咲山悠

と嘘をつきました。

名瀬隼人

焦った…陰キャ…篠原は

陽乃高奏

私たち同じ高校のバンド『memoire』にこう依頼しました

嵐山律

僕を、文化祭のステージに立たせてください！

咲山悠

そしてその前日

陽乃高奏

「美咲さんが重症で…」

名瀬隼人

でも…気弱…だから…無理と渋った。

咲山悠

痺れを切らした律は、

嵐山律

惚れた女に頑張れの一言ぐらい言えよ！

咲山悠

と怒鳴る。

黒崎颯

そして、零が病院へ向かったあと、

嵐山律

新曲作るぞ！

嵐山律

あいつに豪語した手前、俺たちが何もしないのは嫌だ。

名瀬隼人

…そして、曲が進み、明けた夜。

咲山悠

文化祭当日です。

篠原零

…面白がってません？僕のこと。

陽乃高奏

…どうかな。

文化祭当日

嵐山律

おぉ…なんか店いっぱいあるぞ！

咲山悠

…はいはい。無駄遣いしないでくださいね。

嵐山律

フランクフルト、クレープ、たこ焼き、はちみつトースト…

黒崎颯

聞いてないね。

名瀬隼人

お父さん…お金もらった…

名瀬隼人

奢ってあげる。

陽乃高奏

やったー！

名瀬隼人

なに…食べたい？

陽乃高奏

ん…。

陽乃高奏

隼人は何食べたいの？

名瀬隼人

奏が食べた…いもの。

名瀬隼人

(奏…って言いたいけど…多分通じないし、颯に知られたらまずい気がする、)

黒崎颯

(2人、付き合ってないのに。隼人、相変わらず奥手すぎw)

意味はありませんでした。

陽乃高奏

…じゃあ、今律が食べてるの！

名瀬隼人

クレープ…かな？

陽乃高奏

うん((✧ꈊ✧))

名瀬隼人

(キラキラしてる…奏可愛い。)

咲山悠

あと少しでバンドの準備行きますよ。

嵐山律

つーか、今日まだ零と会ってねぇぞ。

嵐山律

…来れないって。

咲山悠

はい…！？

陽乃高奏

あと、30分で始まるんだけど…

咲山悠

一般祭なので、抜けることあったら…学校の評判が落ちます。

名瀬隼人

生徒会長…発言。

とりあえず、控え室へ。

陽乃高奏

私…アドリブ無理だよ。

嵐山律

悠、できるか？

咲山悠

(本音を言うとできません。ですが…律の言うことは絶対です。)

咲山悠

…楽譜、ありますか。

名瀬隼人

ない。

黒崎颯

あと、20分…。

咲山悠

…動画は。

黒崎颯

練習動画ならあるけど。

咲山悠

とりあえず、覚えます。

陽乃高奏

20分で！？

咲山悠

はい。やってみます。

嵐山律

颯、動画の準備できるか？

黒崎颯

…スマホなら。

嵐山律

中継は？

黒崎颯

…？

名瀬隼人

動画投稿サイトなら…

嵐山律

篠原達に繋げられるか。

名瀬隼人

できる。

電話が入ってから半日がたって、夜が明けた。

東雲美咲は、緊急手術から目を覚まさない。

眠っているようだが…

篠原零

心配だよ。

篠原零

一応、みんなには連絡したけど…

美咲を握る手がどんどん強くなっていく。

冷たくしてはいけないと。頑張れと。

篠原零

結局約束守れないし。

篠原零

最近病室行ってなかったし

篠原零

美咲ちゃん。

篠原零

本当は、友達なんかいないし

篠原零

今回のバンドも頼み込んだんだ。

篠原零

空気も実力も出来上がっているバンドに無理矢理。

篠原零

嘘を本当にさせたいなんて言っときながら

篠原零

美咲ちゃんに告白できるような人じゃないな。僕は。

篠原零

でも…好きだよ。

この恋が実らなくてもいい。

ただ、目覚めてくれればいい。

そして、一目惚れした笑顔が見たい。

嵐山律

不在着信

篠原零

…電話？

篠原零

名瀬君…って確か、ヴァイオリンの。

篠原零

(無口だから印象薄いけど。)

僕は、迷わずURLに飛んだ。

彼らなら、何かしてくれる。そんな気がした。

URL先の動画投稿サイトを開くと、高校の体育館がうつっていた。

嵐山律

見てるかー

嵐山律

零と美咲。

篠原零

(うん。見えてる。)

ステージの上には、

マイクの前に立つ補聴器をつけた奏さん。

彼女の上手側にギターの律くん。

ヴァイオリンを構える隼人くん。

上手側にキーボードの颯くん。

僕の代わりに生徒会長でベースギターの悠くん。

篠原零

様になってる。

篠原零

(僕は所詮…部外者か。)

陽乃高奏

んじゃ、行くね。

ーーー♪

篠原零

このグループの初めは、アカペラ。

篠原零

音の聞こえない奏さんに配慮した演奏方法なんだって。

そして、予定の2曲が終わった。

嵐山律

本当は、これで終わりなんだが…

咲山悠

もう一曲お付き合い頂けますよね

陽乃高奏

3曲目は、オリジナル曲。

名瀬隼人

『メモリーテリング』

ひとつのアルバムには、収まりきらないほどの

思い出を君と語ろう

ひとつの写真にも、小さなメモにも

恋の季節君と出会った春の話を

篠原零

これ…僕の話。

篠原零

この前、屋上で奏さんに突っ込まれた恋の話…

篠原零

春の桜に笑顔を見せる彼女に…

ふと、1年前の入学式が目の前に広がる。

彼女に一目惚れした笑顔が浮かぶ。

そして、ガン見してたら話しかけてくれて、

それがきっかけ。

篠原零

これは、僕たちのために作られた曲なんだ。

曲がサビに入ると、美咲の指がピクっと反応を示した。

篠原零

(ここで叫ばないと。)

篠原零

美咲、頑張れ…頑張れ！

東雲美咲

ん…。

篠原零

美咲？

篠原零

(あと一言…。)

篠原零

好きです！

東雲美咲

唐突な告白ね。

篠原零

美咲…ちゃん

東雲美咲

泣かないでよ。零。

東雲美咲

聞こえたよ。

東雲美咲

その人達が友達？

篠原零

…。うん。すっごくお人好しで優しい人達だよ。

東雲美咲

そっか…

東雲美咲

じゃあ付き合おうか。

東雲美咲

嘘を本当にしてくれたんでしょ。

篠原零

いい…の？

東雲美咲

えぇ。

こうして、2人は付き合うことになりました。

後書き

※読み飛ばしても飛ばさなくてもいいです

嵐山律

結局俺らなんもしてねぇ！

嵐山律

リア充〇ね！

黒崎颯

こらこら…

咲山悠

いいじゃないですか。収まったんですから。

陽乃高奏

せまーい。

名瀬隼人

せまーい(棒)

嵐山律

うるせぇ！

嵐山律

しかもなんだかんだ全然何の話かわかんねぇし

陽乃高奏

なら、結成の話をすればいいじゃない。

黒崎颯

あー…。

嵐山律

あれはあれで…めんどい。

嵐山律

つーか、キャラデザ欲しい！

咲山悠

そうですね。そろそろ主人公が何も特長ないのは…ね。

黒崎颯

悠は主人公じゃないけどね

咲山悠

…何か言いました？

黒崎颯

さぁ？

名瀬隼人

仲良く…ね？

読んでいただきありがとうございました！

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霜月円

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