ak
今日はあいつが転校してくる日だな
ak
消すの、楽しみかも
俺は今日転校してくる「pr」って人の
ドッペルゲンガー
俺は彼を消すためだけにここにいる
ガラッ
pr
prです!仲良くして下さい〜!
先生
席は〜
先生
akの隣な!
pr
はい!
pr
よろしくお願いします
ak
よろしく
消すのは簡単だけど面白くない
だから俺は
仲良くなったところで
消してやろうと思った
そんなことを考えていたのは
少し暖かくなってきた
3月12日の話
pr
移動教室、一緒に行こー!
ak
いいよー!
ak
prちゃんって呼んでもいい?
pr
ええでー!
俺たちは段々と
仲良くなっていった
そしていつのまにか1ヶ月がたった
pr
はい、プレゼント🎁
ak
?
ak
ありがとう…
ak
でも、なんで?
pr
忘れてたん?
pr
今日は4月12日
pr
あっきぃの誕生日
ak
っ!
消す対象のはずなのに
その温かい言葉が嬉しくて
俺のこと、見てくれてたんだって
今まで…
こんな誰かに見られたこと
なくて…
ak
どうすればいいんだよっ
pr
?
あの日から俺は
prちゃんに触らないでおこうと
気を付けた
それでも君の温もりに
触れたくて
ak
でも
ak
そしたらprちゃんが
いなくなっちゃう
ずっと迷ってきたけれど
俺は人を消すために生まれてきたんだ
ak
だから
ak
この世界にはいらないよねっ
バンッ
pr
な、なにしてるん?!
ak
prちゃん…?
ak
なんでここに…
pr
だって、akの靴あるのにおらんかったから
ak
そう…なんだ…
pr
っ!
ak
スッ(フェンスによしかかる)
pr
まさか…
ak
じゃあね?
pr
ガッ
ak
は、放して…!
力強っ!?
pr
なんで…?
ak
俺さ、
ak
prちゃんを消しにきたんだよ?
pr
はぁ?!
ak
俺たちはよくクラスメイトから
ak
似てるからって
ak
双子って言われてたよね
ak
それは俺がドッペルゲンガーだから
ak
そういうふうに作られたから
pr
っ?!
ak
最初は
ak
本気で消すつもりだった
ak
でも、
ak
君は俺に温もりを教えてくれた
ak
だから、消したくなかった
ak
もうドッペルゲンガーとして役に立たない俺は
ak
死ぬのが当然
ak
わかった?
pr
そんなん…関係ない!
pr
akは好きなように生きたらええやんか!
ak
ポロッ
ak
それが通じる…世界があったらよかったのにね
ひょいっ(フェンスを越える)
pr
ak?!!!!!!
では、次のニュースです
2人の少年が学校で死亡していました
警察は落下死と見ており
自殺として調査を進めています
なお、2人の少年は手を繋いでいたそうです。
死体が発見される前の夜
天使
あーあ
天使
2人とも死んじゃったかー
天使
ん?あれ?手を繋いで死んでる
天使
なんでだ?
天使
あーなるほど
天使
akさんの腕を掴んだときは皮膚に触れていなかったから大丈夫で
天使
akさんが落下した直後にprさんも後を追いかけて落下したんだ
天使
prさんは手を繋ごうとしたけど、間に合わなかった
天使
akさんが地面に叩きつけられ、死に、ドッペルゲンガーとしての霊力を失った直後にprさんが手を握った
天使
そしてその後当然prさんも地面に叩きつけられて死んだわけか…
天使
2人、来世でも結ばれてほしいなぁ
天使
そうだ!神様にお願いしてこようっと!
10数年後
ak
prちゃんやり!
pr
ねぇ!もうダルっ!
ak
笑
pr
もっかい!
ak
はいはい
ak
でもその後撮影するからね!
pr
ちぇー
pr
ラストチャンスか…
pr
ボコボコにしたる!
ak
負けないもん!