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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

晴乃

ねえ、花丸先生って知ってる?

志帆

え、なにそれー

美聖

花丸なんて取ったことないんだけど!

美聖

www

晴乃

やっぱみんな知らないよね

晴乃

実はさ...

晴乃

昨日放課後に、図書室行ったんだけど

晴乃

花丸先生って紙に書かれてた表紙の

晴乃

本があってさ...

晴乃

つい、持ってきちゃったの

晴乃

みんなで読まない?

美聖

えww

美聖

絶対誰かのイタズラでしょww

美聖

中に残念でしたって書かれてて終わりだよww

志帆

えぇ...

志帆

なんか怖くない?

美聖

なにが怖いのよー

美聖

まあ、暇つぶしには
ちょーど良いかな!

晴乃

お、まじ?

晴乃

美聖乗り気ジャーン

晴乃

志帆は?もち見るよね?

志帆

志帆

うん

志帆

一緒に見よ!

美聖

よっしゃ!

美聖

そうと決まったら

美聖

今日の放課後ウチのクラスの教室で開こうよ!

美聖

他の誰かに見られたくなくない?

美聖

ww

晴乃

いいねそれーww

志帆

了解!

志帆

じゃあまた後で!

志帆

今日も頑張ろー

美聖

ういー

晴乃

OKー!

志帆

お待たせー!

美聖

遅いよ志帆ー

晴乃

二人で見ちゃうとこだったぞ?w

志帆

ごめんー!

晴乃

ww

晴乃

じゃあ見よっか!

美聖

ドキドキ、、、

晴乃は最初のページをみた

美聖

なにこれー

晴乃

何も書いてないじゃん

晴乃

もー

志帆

次のページ、開いてみよっか

美聖

せやなあ

次のページを開いた

晴乃

晴乃

なに、これ

美聖

美聖

美聖

やば、イカれてる

志帆

...

そこには

ページ全てを埋める程の量の

血液がついていた

美聖

どーせ血糊だよ、!

美聖

ね!

晴乃

とりあえず、閉じよっか

志帆

...うん

晴乃

帰るか!

晴乃

これは図書室に戻しておくよ!

それから五日後...

志帆

もう10月だねー

美聖

んね!

美聖

10月と言えば、ハロウィン!🎃🦇🕸

晴乃

きゃー!

晴乃

仮装大会したーい!

志帆

いいねそれ!

美聖

どうせならさあ

美聖

血糊とか使って本格的に...

晴乃

なにそれ後始末めんどくさそーww

志帆

ねえ、

志帆

netニュースで、花丸先生事件って...

志帆

これって、図書館の本のやつだよね?

美聖

え?

美聖

なにそれー

志帆

通知来てないの?

美聖

えー、うん

美聖

だってウチ、ニュースとか見ないもん

晴乃

私もー

志帆

ええ...

志帆

スクショ送るからみてよ!

志帆

美聖

なにこのニュースアプリ
色味のセンス無くね?ww

晴乃

それなーww

志帆

こら!

美聖

(全て筆者の本音です)

志帆

つまり、花丸先生っていう先生は

志帆

生徒を殺したってこと...?

志帆

被害者の年齢的に...

晴乃

えー、でもなんで
そんな昔の事件の本が

晴乃

今になって図書室に置いてあるのよー

美聖

確かにー

美聖

そういえば全部見てなかったよねー

志帆

志帆

途中で読むの止めちゃったし...

晴乃

また明日読む?

晴乃

気になるー

美聖

分かるww

志帆

呪われたりしないといいけど...

美聖

もし呪われるとしたら

美聖

今頃全員死んでるって!

晴乃

うんうん、大丈夫!

志帆

そうかな、、

志帆

まあ私も気になるけど...

美聖

でしょー?

美聖

じゃあ明日また放課後にウチのクラスの教室に集まろ!

晴乃

OK

志帆

りょーかい

美聖

さあ!遂にやって来ました!

美聖

花丸先生登場ー!!

晴乃

じゃーん!

志帆

おー

志帆

よし、開こー!

美聖

うぇーい

美聖

ペラッペラッ

美聖

晴乃

志帆

...!

志帆

なんか前より
血糊の色が濃くなってない...?

美聖

あーっ!それ言わないでおこうと

美聖

思ってたのにー!!

晴乃

同じくww

志帆

え!そうだったの?!

志帆

ごめーん!

美聖

可愛さに免じて許したろ!

志帆

Yes

晴乃

ww

晴乃

よし、問題の三ページ目だ!

晴乃

ペラッ

晴乃

おお、、、

晴乃

ちゃんと文章っぽいじゃん!

美聖

うんうん

志帆

えーと

志帆

この先を読む時は

志帆

必ず最後まで呼んでください

志帆

読まなかった場合

志帆

本を見た人は全員死にます

志帆

だって

美聖

死にますwww

晴乃

ホラー小説じゃあるまいしww

志帆

ww

志帆

よし、準備はOK?ww

美聖

おkー

晴乃

私もー

志帆

じゃあめくりマース!

最初はただの弄りやすいキャラだったからだと言う

でもその軽い気持ちは

少年を一番傷つけていた

十月一日

私の父が

他人を殺した日だった

動機は、生意気だったから

その一文字が理由で

少年は帰らぬ人となった

少年は頭が良かった

故に、クラスでは少し孤立していたようだった

そんな少年を心配し、意外に天然なところを弄って

クラスに馴染めるようにしていたのが

私の父でもある 少年の担任の

山崎先生だった

家でもその少年のことを話し、私のお母さんや、私の兄に意見を聞いていた

父である山崎先生は、とても優しい

床にお茶をこぼしても怒らない

他人を傷つける行為以外は

ある日、少年は父に言った

余計なことしないで下さい 迷惑です

と。

次の日から父は

少年を差別するようになった

家の中で語っていた限りの気持ちは

人が助けてやろうとしたのになんだあの態度は

もう勝手にすればいい 私はアイツが嫌いだ

他人を傷つけた報いなんだよ

だという。

教師としては定評のある父だけに

反論されたのが プライドにきたのだろう

手をいくら挙げても指さない

仕事の役割分担を、少年にだけ多く分ける

少年の給食着を汚す

他にも精神にくるような

地味にジワジワ痛めつけるような

まるで子供のような

嫌がらせをしていた

いつの日か少年は

学校を休むようになった

少年が久しぶりに学校に行った日

一つの言葉が父を貫く

山崎先生は、花丸のような100点の先生ですね

私以外からの目線では、ね

少年の言った言葉だった

少年は嘲笑った

その言葉を耳にした一人の

クラスのリーダー的存在の女子は

クラス中に

山崎先生は花丸な先生だと伝えた

あっという間にそれは広まり

クラスメイトほぼ全員が花丸先生と

私の父を呼んだ

私もその一人だった

父はそれに気付いたや否や 頭の血管が切れたように

教卓を蹴り飛ばして

私の隣の席だった少年を

殺した

父がどこからか取り出してきた愛用であろうカッターで

少年の身体という身体を

切りつけ

最後に心臓を突き刺した

私のノートは、まだ一文字も文字を書いていなかった

父が走ってきた時の風圧に煽られ、

一枚、紙がヒラリとめくられた

ノートは紅に染まった

全て、私の想い人の飛び散った血

ノートが愛おしくて仕方ないけど

新しい想い人と結婚して 時間が経ったので

これは母校の図書室に置れておきます

一人の保護者として

ね。

ちなみに、私の中学三年間のクラスは

全て六組だよ、後輩

志帆

志帆

え...?

志帆

じゃあ今いる教室とこのノートって...

美聖

ねえ志帆!!後ろ!!!

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