コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
繊細で儚げな歌が波風に乗って 俺の中に入ってくる
それはまるで鎖のように きつく縛り付ける呪いみたいに
俺を引き寄せた
三途
彼女は驚き肩を跳ねさせ振り返る
桜
戸惑いに揺れる瞳は艶やかで 頬を伝う涙が風に奪われた
桜
桜
桜
防波堤に立つ彼女が一歩踏み出す
その瞬間、 反射的に彼女を掴むと
ふたり分の水飛沫が上がった
________
____
_
凍えそうに冷たい海の中で
俺よりはるかに細く華奢な体を抱き締める
この時誓った
この女は俺の手で殺すと ━━