テラーノベル
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若井滉斗side.
目の前が、急に暗くなった
元貴が、飛び降りた
嘘
嘘に決まってる
だって俺は昨日元貴と話して、
大丈夫?って言って、元貴は『大丈夫』って言った
飛び降りるなら、あの後しかない
嘘でしょ
大丈夫って、言ったじゃん
でも、
元貴の雰囲気が『大丈夫』って言っていたかどうかはよくわからない。
口先だけの『大丈夫』だった可能性もある。
それを、俺はまんまと信じてしまったのだろうか。
でも、インターホンも一方的に切られて
大丈夫って言われて
元貴は俺にどうして欲しかったんだろう
考えたってしょうがない
とりあえず今は、元貴のいる病院に行くのが先。
服を着替えて、財布と携帯の入ったバックを持って
カーテンを閉めて、鍵をかけて家を出る
今、朝の六時
人々の活動は疎で、時々スーツを着た人が歩いている
そこら辺に停めてあるタクシーを捕まえる
俺の行き先を告げると運転手は「あい」と言いながら静かにアクセルを掛ける
ゆっくりと、それでいて確かにタクシーが発進していく
窓に額をつけ、窓の外を眺める
微かな揺れが窓越しに俺の頭に響いた
ブルルッ…
携帯がまた震える
メッセージ画面を開くと、涼ちゃんからまた新しいメッセージ
『若井、まだ来れない?』
『今タクシーの中』
『急いで。元貴、全然意識戻らないよ』
まずい、と唇を噛む
急いで行かないと
慌ただしく開店準備をする店員を横目に見ながら、携帯画面を見つめる
『なるべく急ぐ。多分あと五分で着く』
そう返した返信に、既読はついたが返信は返ってこなかった
ーーー
病院に着く
タクシーを降り、駆け足で受付に向かう
201号室に、元貴がいるらしい。
エレベーターでニ階に上がり、201号室を探す
Ryk
廊下を歩いていると涼ちゃんに声が聞こえて振り向く
涼ちゃんは走って俺の腕を掴み走った
涼ちゃんに連れていかれたのは元貴の場所。
Hrt.
Ryk
Hrt.
Ryk
涼ちゃんの大きい目に透明の膜が光る
涼ちゃんはそのまま椅子に崩れるように座り元貴に話しかける
俺は涼ちゃんの反対側に行き、元貴の手を握った
握った手は思ったより力がなく、弱々しい
閉ざされた瞳は開く気配がなく、元貴の周りの雰囲気は重苦しかった
Ryk
涼ちゃんの弱々しい声が病室に響く
俺は言葉を紡がない代わりに元貴の手を強く握り込んだ
元貴、早く、起きてよ
こんにちは✨
♡700ありがとうございます 嬉しくて涙が滝ように溢れております そして、フォロワー600人記念の質問募集、質問どしどしくださいね、!
この作品も♡&💬よろしくお願いします
それではまた、
コメント
8件
ううああっっっ この世界線のwkさんやさしいっっ けどwkさん、もやもやしてるよな、、 あの時こうすればって後悔ばっかなんだろうなって… お願いだから目覚めてあげてくれ、、 まってる人いっぱいいるから、、、
目から汗がとまらないよぉぉ😭😭助かってくれ……
感動して涙が滝のように出てきそうですわ