丑三つ時
俺は何故か公園に居た
街灯の下には見覚えのある影
声を聞いた瞬間、胸がきゅっと痛んだ
会いたかったのに、どうして会えなかったのか
彼女は俺の手に小さなキーホルダーを差し出す
それは、彼女に渡した最後のプレゼント
問いかけようとすると、彼女の輪郭が消えてゆく
そこで記憶が プツン と 途切れた
夢を見ていたはずなのに、内容は ぼんやりとしている
ただ1つ 枕元には小さなキーホルダーがある
胸の奥が痛んでしょうがない
触れると、冷たさだけが残っていた
あるはずのない物が手の中にある
それだけで、涙が溢れる
誰にも届かない声は、暗い部屋に落ちてゆく
俺は、昨日
忘れてはいけない 愛した人に 出逢ったんだ
もう二度と逢えないはずの人に __ 。
# せ な の ス ト ー リ ー コ ン テ ス ト 参加作品
𝐅𝐢𝐧 .
コメント
4件
儚い感じがめっちゃすき 🥹💕 なんで私の好みわかるの ?言ったっけ ? どストライクなんだが 🤦🏻♀️ ̖́- 素敵な作品をありがとうね 。結果発表お楽しみに !
久しぶりに作品見れた✋ 儚くて好き😿💭