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一応ホラータグを付けておりますが、この作品は「ダークファンタジー」です。
すみませんが ほぼ怖くないと思いますので、
本格的なホラーをお求めの方はブラウザバックを推奨致します。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカはそう呟き、 目の前にそびえ立つ大きな屋敷を見上げる。
夜の闇夜に微かな月明かりと共に浮かび上がるそれは、とても 幻想的だ。
更に屋敷を囲むように色とりどりに咲き誇る薔薇は、月明かりに照らされ昼とは違う美しさを醸し出している。
ノア・ロペス
ノア・ロペス
そしてそんな雰囲気を壊すように発された、呑気な声。
リチェルカは気分を害されたのか、少し顰めっ面をし声の主の方へ顔を向ける。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ
その声の主……ノアはため息を着くと、リチェルカに呆れたような視線を返した。
ノア・ロペス
ノア・ロペス
ノア・ロペス
ノア・ロペス
これ見よがしに高そうな腕時計を見せつけてくるノアに、 リチェルカはバツが悪そうに目を逸らす。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
そんなリチェルカの言葉に、 先程は反論してしまったノアも頷く。
伊達に周りから「赤薔薇の屋敷」と呼ばれているのにも納得出来るほど大量に咲く薔薇。
とても普通はお目に かかれるものではない。
ここで、リチェルカがやっと屋敷の扉へと踵を返す。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ
ノアも、薔薇へ向けていた視線をリチェルカに戻した。
ノア・ロペス
一瞬ノアと視線を交わし合うと、リチェルカはその大きな扉を3回ノックする。
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
しかし、扉が空くことはおろか近くで物音さえしない。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ
もう一度ノックするも、 何も変わらない。
ノア・ロペス
ノア・ロペス
ノア・ロペス
ノアは扉に近づき、 思いっきり押した。
するとその扉は、ぎぎぎ、と重い音を立てゆっくりと開く。
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
ノア・ロペス
リチェルカとノアは、 神妙な面持ちで開いた扉の先を見つめた。
もう夜だというのに、明かりの一つも付いていない。
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
リチェルカは、迷うように視線をさ迷わせる。
リチェルカ・クレシェンテ
けれど、意を決したように扉の先の闇を見つめ、屋敷の中へと足を踏み入れる。
リチェルカ・クレシェンテ
それに対して、ノアは面倒くさそうに返す。
ノア・ロペス
ノア・ロペス
リチェルカ・クレシェンテ
そんなノアを鬱陶しそうな目で見た後、リチェルカはノアの腕を強く引っ張る。
ノア・ロペス
そして、ノアが屋敷の中に入った瞬間、後ろでバタンと大きな音が鳴る。
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
2人はお互いに嫌そうな顔を浮かべ、そっと振り向く。
勿論……扉は閉まっていた。
ご丁寧に南京錠も付けて。
リチェルカ・クレシェンテ
もはや開き直ったのか、涼しい顔でそう言い放つリチェルカに、ノアは怒鳴る。
ノア・ロペス
ノア・ロペス
ノア・ロペス
しかし、リチェルカはそんな ノアをものともせずにくすり、と笑う。
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ
ノア・ロペス
ノア・ロペス
次の瞬間、何かのべちゃべちゃとした足音が玄関に響く。
ノア・ロペス
リチェルカ・クレシェンテ
リチェルカ・クレシェンテ