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恋つづ妄想物語

第6話 - 【第1章】ルピナスをあなたに

144

2022年02月06日

#恋つづ

#恋は続くよどこまでも

#恋つづロス

#ドラマ

#恋つづ物語

#恋愛

デコポン**萌音担

【第1章】6話

七瀬は先生がもう部屋に戻っていると思い部屋まで走っていった。しかし部屋に入るとまだ先生はいなかった

七瀬

もしかして...
まだ外に...

来生

お！佐倉ちゃん！
...どうしたの？

七瀬

あっ！来生先生！
天堂先生見てませんか？

来生

んー....？
中庭で見かけたけど.....

七瀬

本当ですか！
ありがとうございます！

来生

あっ！ちょっと待って...

来生

きっと待ってたら来ると
思うし、わざわざ行かなくて
もいいんじゃないかな？

七瀬

いえ、どおしても
言わないといけない事
があるので......！

来生

佐倉ちゃん！
待って。今は行かない方が
いいかも......

来生

......天堂の事だから
そんなことは無いと思うけど
西村さんとさっき一緒にいたの
見かけて

七瀬

えっ....

来生

で俺が見たとき、ちょうど....
ベンチに座りながら手を握って
たから。流石に佐倉ちゃんには
言っといた方がいいかなと
思って...。

七瀬

....そうなんですか

来生

ごめんね...今行かせたら、
鉢合わせしそうで、そしたら
佐倉ちゃんもっと傷つきそうで
だから言ったんだ...

七瀬

....すみません。気にしてくれて
ありがとうございます。

来生

でもね...佐倉ちゃん

七瀬

…はい。

来生

天堂は佐倉ちゃんの事
ちゃんと好きだからね。
今回はなんか別に
あったんだと思う…

来生

天堂が本当に大好きなら....
それこそ佐倉ちゃんが
信じてあげて欲しい。

来生

それに勇者はそんな事で
へこたれないだろ！

七瀬

.........確かにそうですね！
私、先生の事信じます！
先生は浮気なんかしませんし
他の女性になびくような人
じゃないです！

来生

うん！そのいきだよ！
俺も天堂に会ったら聞いてみる。
大丈夫！俺が好きな人に譲った男
なんだから...

七瀬

はい...!ありがとう
ございます🙇‍♀️

来生

じゃあ。そろそろ、俺
行かなきゃだから。

七瀬

はい！
じゃあ私もこれで
失礼します。

来生

うん。またね

七瀬が来生先生と話してる間に天堂先生は循環器内科に来ていた。

天堂

あの....主任！
七瀬見てませんか？

根岸

えっ？んーと...確か
さっき高崎くんといたのを
見た気がするけど...

天堂

っどこですか？

根岸

えっと....小児科の方
だったかしら..？

天堂

ありがとうございます！

根岸

でも結構前だからっ、て
もう居ない....。
何かあったのかしら？

天堂は小児科まで急いだ。高崎が(1話で七瀬が泣いていた窓際)いるのを見つける。

天堂

おい！

高崎

ん....はい？

天堂

お前、七瀬を知らないか？

高崎

七瀬先輩ですか？
さっきまでここにいましたけど
今どこにいるかは知りません。

天堂

(ん？なんでこいつが
七瀬呼びなんだ.....？)

天堂

....お前、七瀬になんか
言ったのか？

高崎

いや、特に....。
というか先生、七瀬先輩
泣かせたままほっとくなんて
どうゆう事ですか？

天堂

あ？

高崎

泣いてたから、どうしたのかと
思って話を聞いたんですよ
先生は七瀬先輩の夫なん
ですよね？泣かせるなんて....

天堂

自分でも分かってる。

高崎

夫ならすぐ追いかける
べきじゃないんですか？
そんなんだから俺は....

天堂

.....なにが言いたい？

高崎

ふぅーっ

高崎は決心したように深く息を吸った。

高崎

この際だから言いますけど
....俺はあんたが大嫌いだ..!

高崎

そもそもなんでこんな人を
七瀬先輩は好きなのか全く
わからない！泣かせるような
人の事を気遣うなんて.....

天堂

そうか...。
言っとくが俺もお前
みたいなのが嫌いなんだ

高崎

次七瀬先輩を泣かせる
ような事したら･･･
マジで、俺、奪いますよ？

天堂

はっ...泣かせないし
お前なんかに奪われる
訳がない。

高崎

そんなに自信が
おありなんですね！

天堂

...当たり前だ。

高崎

それならほんとに
奪いますね。

天堂

は？

高崎

もともと、あなたは
七瀬先輩の事相手にも
してなかったんですよね？
他の看護師から聞きました。

天堂

それがどうした？
昔はそうでも今は
違う！

高崎

でもあなたはいつも
七瀬先輩を冷たく
あしらっているし....
先輩すごく悲しそうな
顔してましたよ

高崎

そんな顔させるなんて
夫として失格だ！

天堂

.........っ

高崎

俺は昔から七瀬先輩の事を
知っているし.........
先輩を追いかけてくるぐらい
思い続けてきた。
そんな人に負けるはずがない！

天堂

.........

高崎

もちろん俺に取られても
文句ないですよね？

天堂

.....っ！お前な！

思わず高崎の挑発に乗ってしまい天堂は掴みかかってしまった。

七瀬

先....生？

ちょうどその時、七瀬が先生を探しにやって来てしまう。

七瀬

なに...やってるんですか！？

天堂

！？

高崎

七瀬先輩！？

七瀬

手を離してください！

冷たい声が響く天堂は掴みかかった手を下ろした。

七瀬

なにがあったかは知りま
せんけど早く高崎くんに
謝ってください。

天堂

...すまなかった。

高崎

.....いえ、こちらこそ
すいません。

七瀬

...なんでこんな事
になったんですか？

高崎

.........

天堂

.........

七瀬

私に言えないような事ですか。
...もういいです。

七瀬

さっきは急に
すいませんでした。
しばらくお互い頭を
冷やしましょう。

天堂

っおい！待て....
俺も...

七瀬

今は!!....何も
聞きたくないです。

七瀬

高崎くん、そろそろ
回診の時間だから...
行こう。

高崎

っ....はい...
失礼します、天堂先生。

2人は急いでその場を立ち去った。

天堂

.....っクソ

〜先生方の部屋〜

来生

お〜い....
天堂！？聞いてるか？

天堂

あ？...ああ、すまん...

来生

はぁ...荒れてるなぁ。
なんかあったのか？

天堂

なにもない。

来生

何もないならいつも通り
ちゃんと聞いてる筈だろ？

天堂

.........

来生

お前...佐倉ちゃんと
なんかあっただろ？

天堂

...なんでそう思う？

来生

いや、俺のせいかもしれ
ないからさ.........。

天堂

え？

来生

佐倉ちゃんにお前が西村さん
と一緒にベンチで座ってた
って言ったんだよ。

天堂

なんでそんなこと...

来生

お前が西村さんと一緒にいて
手を握られてるの見たんだ...
佐倉ちゃんお前のこと
探してたから、それ見たら
傷つく思って･･･

天堂

....なにもヤラシイ事
じゃないだろ？
それに俺からじゃないし...
見られてもちゃんと説明
できるし問題ない..。

来生

はぁ.....お前....
なんも分かってないな。

来生

お前からでもそうじゃなくても
傍から見れば一緒にいて
手を握られてるんだ。
それはどうなんだって話だ...

天堂

.........

来生

もしも佐倉ちゃんが他の男
とベンチで座ってて
手を握られてたらどう思う？

天堂

は？そんなの....！？

来生

な....？分かっただろ。

来生

俺は佐倉ちゃんがそんな所
見たら傷つくのが分かったから
言ったんだよ。

天堂

そうか...すまん。

来生

というかそれだけ
じゃないだろ？
何があったんだよ？
佐倉ちゃんと仲直り
したいなら教えろ

天堂

....さっき

天堂はさっきあったことを話し始めた。

来生

へぇ......お前がなぁ...

来生

患者さんじゃないから思わず
手がでちゃったんだろうけど...

来生

まぁ、それだけ佐倉ちゃん
のことが好きってことは
わかった...

天堂

何やってんだろ....俺

来生

佐倉ちゃん。
きっと全部話を聞かな
かったらほぼお前が悪く
見えるだろうな。

天堂

.......分かってる。
七瀬にも謝りたかったけど

来生

どうせ、言う前に
聞きたくないですって
感じだよな？

天堂

ああ。

来生

....佐倉ちゃんの気持ち
分かるなぁ。
だって、俺でも聞きたく
ないって思うもん

天堂

......

来生

だって、好きな人が人に
手をあげそうになってるんだろ..?
そんなの、好きなら好きなだけ
どうして！？ってなるよ。

天堂

......俺はどうしたらいい？

来生

どうしたらって....
お前はどう思ったんだよ？

天堂

俺は七瀬にちゃんと謝りたい...

天堂

七瀬がもしかしたら高崎に
取られるかもしれないって
思ったら…思わず歯止めが
効かなかった。

天堂

だって...あいつは昔の七瀬を
知ってるし、俺みたいに冷た
くない。奪われる筈ないって
思いたいけど･･･

天堂

信じきれなかった.....

来生

ふっ....！お前意外と
嫉妬深いのな。

来生

まぁ...今言ったことちゃんと
伝えてしっかり謝る。
そしてこれからは佐倉ちゃん
の事信じるようにすれば
許してもらえると思う...けど？

天堂

.....そうだな。
これからはもっと
七瀬を信じる。

来生

まぁ、ちゃんと伝えろよ！
お前はすぐ自分の感情を
抑えがちなんだからさ！

天堂

....ああ。

〜その時の七瀬達〜

高崎

.........

七瀬

ごめんね....高崎くん...

七瀬

.....でもね、天堂先生は普段は
あんな人じゃないんだよ...
患者さんには本当に優しいし！

七瀬

だから....天堂先生のこと
許してあげて欲しいんだ。

高崎

...なんで七瀬先輩が
謝るんですか！？
先輩はなにも悪く
ないのに.!!

七瀬

うん.....、まぁ。
そう..なんだけど

七瀬

先生があんな風に
なったってことは
それだけ理由がある
と思うから！

七瀬

誤解してほしくないんだ
本当はね、不器用なだけで
意外と優しい人なんだよ...！

高崎

...さっきまであんなに
怒ってたのに... ！
どうしてそんなふうに
言えるんですか？

すると七瀬は少し瞳を揺らしてそれを誤魔化すように話を続けた。

七瀬

..私は怒ってたんじゃ
なくて悲しかったんだよ。

七瀬

先生はそんなことする人
じゃないって思えば思うほど
なんでって...

七瀬

それに高崎くんに怒ってた
のって、もしかしたら私が信用
されてないからなのかなって。
そう思うと、すごく悲しかった...

高崎

.......悲しみ？

七瀬

うん。そう....悲しみ。
でも今は、ちゃんと理由
があったんだろうって
思えるけどね･･･！

高崎

......すいません。
俺はどうしても七瀬先輩が
そこまでして庇う理由が
わかりません。

高崎

...でも、先生があんな風に
なったのは俺が挑発するよ
うな事を言ったからです。
なので俺が悪いんです....

七瀬

..そうなんだ。
話してくれてありがとう！

七瀬

.....あとね。私は先生を
庇ってるつもりはないよ。
それに庇うとしても理由
なんてないんだよ...！

高崎

..そんなにあの人が
好きなんですか？
あんな所を見ても？

七瀬

うん...。

七瀬

今も、先生のことが大好き。
これからどんな事があっても
この気持ちだけは変わらない
と思う....。

高崎

.........そうですか。

七瀬

まぁ、とりあえず...
患者さんの所行かないとっ！

高崎

.....はい。

この日は天堂先生は夜勤だったのもあり家に帰れず、結局今日中には謝れなかった ......そして次の日を迎える。

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