Goodbye,smallworld

ふざけるな───

怖く暗く冷たい言葉が響いた。奴はこちらを静かに睨みつけている

彼らは拳を強く強く、怒りを滲ませ、体の代わりに口を動かした

腸が煮えくり返る、凄まじい怒りを原動力として

すまない先生の心に溜まりに溜まった怒りを、張本人に吐き捨てるように言い放った

彼の目には青い炎が見え、今にも体が暴れだしそうだ

彼が言って欲しい事を言ってくれたのだろう。

皆言葉の代わりに、雄叫びにも見える溜息をついている

うるせぇ黙れ！！

一瞬誰の声かと思った

驚いて声のした方を見ると、紛れもなくサイン、ヒリの2人が立っていた

表情は、怒りを通り越してもはや無感情になりかけている

なぁ？と何も宿さない乾ききった声で問う。奴は答えなかったが、息を呑んだところを見ると、図星の様だった

ﾆﾏｯ。その姿をみとめると、笑った

奴の見た目が変化する

黒髪は白く、目は紫に。そして、手には特大の槍

ﾀｯ!!

大地を強く踏みつけ向かう

ここで終わらせなければ…控えめに言ってもう二度と奴を倒すチャンスは来ないだろう

この世界の…未来に向かって、戦う。

これからは、彼らに託された───

槍を地面に突き立てると、巨大な地響きが起こった

急いで銀さんの元へ集まった

刹那、頭が割れる程の音と共に、ここら一帯が崩れ落ちた

ミシッ…ミシッ…ｶﾞｯ、

ドオオオオン！！！！！

バッ、と後ろを振り向き決死の表情で言い放つすまない先生

最初、2人は「やめ____」と何か言おうとしていたが、何を思ったか笑顔で「了解！」と叫んだ

笑顔の裏には、何かあっただろうか？

タッタッ……

2人が去ると、静かになった。ふと、ストレイが口を開く

ｽｯ

ドオオオオン！！

上から槍を地面に突き刺し、巨大な衝撃波を放つ。それは、紛れもないコクだった

皆、四方にかわし、武器を取り奴に向かう

ドオオオオン！！