僕の恋人は、 弱くあってくれません。
寝る前、
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聞いてみても、 上手くはぐらかす。
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いっつも、 暗い部屋の端っこで、 1人静かに泣いてる。
床に落ちている光のもとは、 動画のコメント欄、 ツイートのリプライ欄の中に ポツポツある、 心無い言葉の刃。
でも、僕の前では 絶対に明るくいる。
人の前では強くありたいという いむくん本人の プライドなら、 守りたくはある。
…だけど、 いくら男のプライドといえど、 我慢しすぎだと感じる。
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なんの悩みもなさそうな、 いつもの顔。
…この裏には、 何が隠れてるのかな。
憎悪、怒りを抱く気力もない、 …深い傷。
それが、 この裏にあるんじゃないかと 考えてしまう。
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いむくんが壊れない限りは、 見守りたい。
へったくそな嘘つきも できなくなるまで、 壊れないといいな。
壊れる前に 対処しておきたい。
矛盾した心にイラつく。
とりあえず、 いつも通りいむくんと 話そう。
何も出来ない、 やったところで、 邪魔なだけかもしれない。
無力な自分が本当に、 大嫌いでしかたがない。
僕の恋人は、 優しすぎる人です。
最近寝る前に、 辛くないか聞いてきます。
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僕の心を、 グサッと刺してきます。
暗い部屋の隅で 泣いてる時は、 何故か声も聞こえません。
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彼は、 僕が泣いてる時、 喋らずに 何をしてるのでしょうか。
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いつも通り返せているか、 いつも不安です。
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気持ち悪いくらいに 不安が積み重なる。
今笑えているのか、 今話せているのか。
優しすぎるから、 離れたくないんだ。
離れたくないから、 僕はいくらだって明るくいるよ。
二重人格とか、 そういうのじゃない。
ちょっと暗い部分を、 隠してるだけ。
早く、そんなの壊さないとって わかってるのに
…君が来てくれるのを、 待ってる僕が本当にわがままで、 だいっきらい。