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テラーノベル(Teller Novel)
記憶の狭間

記憶の狭間

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3

祓い屋の少年

♥

573

2022年02月24日

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輪廻

Hello

輪廻

こんにちはー

輪廻

輪廻だヨ

輪廻

今回はエート…

輪廻

あっ!

輪廻

思い出した!
払い屋の少年が出てくるよ!

輪廻

それでは

輪廻

どーぞ!

??

わ…

??

綺麗だね!!トア

トア

うん、すっごく…

トア

綺麗

ずっと、ここにいたいな…

??

トア、手出して

トア

素直に手を出すとギュッと握られる

その指には____

トア

…指輪

??

指輪…まだ安物だけど
高校生になったら本物あげる

??

俺からもー

パチンと制服の胸元に 付けられたのは

??

はい!できた!!

トア

ブローチ…?

??

俺も××も、
頑張って選んだんだぜ?

??

うんうんっ

??

よろこんでもらえるとうれしーな

トア

…ありがとう、

トア

大切にするね!

トア

ずっとずーっと!

トア

だから

僕の、傍に居てね

トア

はっ…!!

トア

はぁ、はぁ、

トア

ゆ、夢…?

トア

指輪とブローチは…

トア

夢の男の子に、貰ったもの…?

そんなはずない、

こんな大切なもの貰ったのに、 なんで_____

トア

…覚えてないの…?

トア

なんで、忘れて…!!

トア

…クソッ!!!

トア

…チッ、

トア

今何時?

時計の針は、12時を指していた

トア

はぁ、学校行くか、

トア

寧々待ってるし、

寧々

はぁ…

今日も来ないのかなぁ…

うーん…

ガラガラ

トア

…ちっす

先生

東雲!!遅刻だぞー

トア

…はぁ

トアは溜息を1つ着くと 席に座った

トアちゃん
もうすぐテストあるけど
大丈夫なの?

トア

んあ?全然?

トア

テストなんてただの紙じゃね?

トアそれ言ったら終わりのやつ

葵と話し終わったトアは

トア

…すぅ、すぅ、

寝た。

寧々

は〜

寧々

いきなり空からイケメンが
降ってこないかしら…

どしたの寧々

トア

花子くん

ヤシロ…

寧々

別に本気じゃないもん

寧々

現実とフィクションの
区別くらいついてるもん

寧々

でも怪異の助手やってるのよ?

寧々

つい特別な出会い特別な恋を
期待しちゃうじゃない

花子くん

トクベツ?

寧々

そうねぇ
例えばこの映画みたいに…

寧々は1人世界に入り始めた

寧々

高貴な血筋ゆえに
悪霊に囚われた可憐な少女(私)

寧々

そんな彼女の目の前に突然
空から降ってきた美少年

寧々

彼は見事
悪霊を打ち祓い
少女と結ばれるの…

そんな甘い世界はないよ寧々

花子くん

俺打ち祓われてるんだけど
まじ?

花子くん

キケンシソー禁止

花子くん

大体そんなモーソーしなくても

花子くん

ヤシロには俺がいるじゃん

"トアには俺がいるでしょ?"

ズキッ

トア

(いたい)

その時____

??

そこまでだ!!

え、変なとこ登ってる。 落ちればいいのに←

??

やっと見つけたぜ悪霊め!!

こいつも払い屋か?

??

かもめ学園
中等部3年…

源光だ!!
冥土の土産に覚えときやがれ!!

寧々が死んだ目してる。 想像と違かったのかな

確かに僕も無理。 こんな暑苦しい子

つか源、ねぇ…

嫌な予感しかしねー

寧々

知り合い?
花子くんのこと見えてるみたいだし…

花子くん

直接の面識はないけど…

花子くん

あの少年は源家の人間だね

花子くん

俺が見えるのもそのせいだ

寧々

源家…武士?

花子くん

昔々のお話さ

今より遥かに 夜の闇が濃かった時代

当時、俺達怪異は 妖怪と呼ばれ今よりずっと 強い力を持っていた

中でも神にも勝ると 恐れられたのが

"日本三大悪妖怪"

と並び称された3体

その一角、大江山の悪鬼 酒呑童子を打ち倒したのが

花子くん

稀代の払い手…
源 頼光

花子くん

そこの少年の御先祖様だ

詳しいね

その通り!

よく知ってんじゃねェか

ご先祖様が後の世のために
残した強力な退魔具の数々…

それらを受け継ぎテメーみてぇな
タチの悪い悪霊どもから人々を守る

それが源家に生まれた男子の役目!

つーわけで

俺はお前を祓う!!

覚悟しやがれ花子!!!

そう言い花子くんに 飛びつく源。

花子くん

払うねぇ…

花子くん

君には無理だと思うけど?

あれ。男子に1つ 退魔具が渡されているなら…

そうか?

源は妖しくニヤけた

まさか____

トア

花子!!離れろ!!!

花子くん

!?

バチィ!!!!

花子くんと退魔具の接触部に 電気が走った

残念だったなァ花子

花子くん

…ッッ!!

電流は花子くんの体を 通電し、花子くんを動けなくした

ただでさえ強い電流。 その杖を花子くんは掴んでたのだから

寧々

花子くん!!

これは我が源家に
代々伝わる退魔具"雷霆杖"

持ち主の霊力を
退魔の雷に変換して打ち出す霊杖だ

それに直接触れるとは
とんだマヌケ野郎だぜ!!

少年はわははと笑う

何コイツ気持ち悪

花子くん

う…

これで終わりだァ!!

寧々

やめて!!

トドメを刺すところで 寧々が乱入

ぅあぶねっ

バッカ野郎!!
急に飛び出してくんじゃ

ねぇ…です…

寧々の顔を見た瞬間 言葉が柔らかくなった

ヘラヘラし出す源

もしかして女の子に弱い…?

あのあなたは…

寧々

高等部1年八尋寧々
花子くんの助手でお友達!

寧々

これ以上花子くんに
ひどいことするなら私、
怒るんだからね!

えっ…いやでもアイツは
超悪い怪異で…

そのぉ…学園の平和のためにも
祓っとかないとっつーか…

寧々

花子くんは悪い怪異じゃないよ!

寧々

私のことだって
助けてくれたんだから!!

すると源は寧々の肩を 強く掴んだ

それは違ッ…います!!

あいつはタダの
怪異なんかじゃない…

"トイレの花子さん"は
オレのばーちゃんがやっとの思いで
封印した超超凶悪な悪霊なんです!!

しかもあいつは包丁を
武器として使ってる
生前それを凶器として
使った証拠です!!

あいつはあの包丁で
誰かの命を奪ったんだ!!

…へぇ

寧々

そんな、うそ…

先輩は騙されてるんです!!

あんなやつ信用したら駄目だ!!

きっと先輩達のことだって_______

花子くん

ちぇ

花子くん

バラされちった

源に包丁の刃先を当てる花子くん

花子くん

あーあー。

花子くん

もうしばらくは
ヒミツにしとこうと
思ったんだけどなァ…

花子くん

来い白杖代

花子くん

君の言う通り
確かに俺は人を殺した

花子くん

でもカミサマが言ったんだ

花子くん

この役目を全うできれば
俺の罪は消えるんだって

そして花子くんの姿が変わる

花子くん

だから祓われるワケにはいかない

花子くん

悪いね

ワケのわかんねぇこと
言いやがって

あれ。もしかして 源って馬鹿だったりする?

待て!!

源が攻撃を繰り出すが 花子くんは躱す

そして_____

バリバリバリッ!!!!

うははは
学習しねぇヤツだぜ!!

今度こそ綺麗に
消滅しちまいな!!

見ると杖を掴んでいる 花子くんがいた

花子くんは刃先を 源へ向け…

花子くん

えいえい

花子くん

どーだどーだ

振り回す

遊んでる。完全に

花子くん

ねー少年
俺この杖欲しいなー

花子くん

そしたら見逃したげてもいーよ?

舐めやがって…

オレは逃げねぇぞ!!!

おーかっこいー(棒)

花子くん

花子くん

じゃいーや

パッと杖から手を離した

少年は強く尻もちを着いた

花子くんが馬乗りになり 包丁を振り上げる_____

花子くん

ていっ

デコピン____

花子くん

俺の勝ちー

花子くんはにこにこしてる

な…

花子くん

花子くん

これはキケンだから
封印っと

雷霆状に封の紙を貼った

うちの家宝に
何してくれてんだテメー!!

ウオオオ
剥がれねえええ!

源。爪剥がれるよ

剥がせ!!

花子くん

やーだよ

花子くん

それより

花子くん

やっぱり…
君はこの霊杖の力を
まるで使いこなせていない

花子くん

雷を放つ度に自分まで
感電してるようじゃね

源の手は 雷によってボロボロになっていた

花子くん

身の丈に合わない力を
もたらすのは破滅だけだよ少年

よ、余計なお世話だ!!

俺はみんなを
守るためなら命なんて
惜しくねぇーんだよ!!

花子くん

おお!熱血〜ゥ

花子くん

大丈夫。

花子くん

焦らなくても君は
いずれ優秀な祓い手になる

花子くん

それこそ、俺なんか
カンタンに祓えるくらいにね

花子くん

期待してるよ

花子くんの口から出たその言葉は 嘘とは思えなかった

期待?

俺はテメーを
祓うってんだぞなのに…

花子くん

…まぁ

花子くん

今は弱っちいけどね

そう言って源に 腹パンを入れる

てめ…汚ね…ぞ…

花子くん

トア〜少年の手治療してあげて

トア

ん。

源の手をガーゼで包み 包帯を巻く

寧々

大丈夫?

花子くん

こーでもしなきゃ
諦めてくれなそうだったからね

花子くん

大丈そーだし
少ししたら起きるよ

寧々

この杖…
今のうちに隠しちゃった方が…

花子くん

もしかして
俺のことシンパイ?

寧々

あっ、当たり前じゃない!
友達なんだから!!

花子くん

…そう

花子くん

ヤシロは人殺しでも
仲良くできるんだ

トア

寧々

そ…

花子くん

なーんつって冗談冗談

花子くん

この少年はこのままで
大丈夫だよ
賑やかなのは大歓迎だ

花子くん

まあ…
近々もっと賑やかに
なりそーだけどね

花子くん

トアー治療終わった?

トア

嗚呼。

花子くん

じゃあちょっと着いてきて

花子くん

頼みたい仕事があるんだ

トア

寧々でもいいだろ?それは

花子くん

トアじゃないとダメなんだ

トア

…分かった

花子くんはいつも笑顔だ。

でもたまに、 その笑顔が偽りなんじゃないかって 思う時がある。

花子くん

トア?どうしたの?
悲しそうな顔して…

トア

なんでもない

その背中が 小さく見えるのは____

トア

頼みたい仕事って?

花子くん

ちょっと来て

トア

花子くん

…トアは、
人殺しの俺でも友達でいてくれる?

僕は本音をぶつけてみることにした

トア

友達でいるのに過去の事とか
必要か?

トア

花子くんが人殺しだろうが
なんだろうが、僕はどうでもいい。

トア

大切なのは過去じゃなくて
今だろ?

トア

ゼロで始まった人生なら
ゼロになってもいい。

トア

またやり直せばいいんだから

トア

ね?

その時

ぎゅ

___花子くんが 抱きしめてきた

怖かったんだ。

離れていくのが怖かった、 特にトアが、

後ろ指をさして離れていくのが とてつもなく怖かった

でも聞くしか無かった

花子くん

…トアは、
人殺しの俺でも友達でいてくれる?

トア

友達でいるのに過去の事とか
必要か?

予想外の返事で驚いた

トア

花子くんが人殺しだろうが
何だろうが、僕はどうでもいい

トア

大切なのは過去じゃなくて
今だろ?

トア

ゼロで始まった人生なら
ゼロになってもいい

トア

またやり直せばいいんだから

トア

ね?

あ…トアは何も変わってない

"簡単すぎる人生に 価値なんてないよ"

"僕は司と普が いてくれれば 何も望まないよ"

今までもこれからも 俺の大好きな____

俺は気づいたら トアのことを抱きしめていた

トア

わう

トア

ど、どうしたの?

花子くん

俺もっと、生きたかった…

トア

…そっか、悔しいね

頭を撫でてくれるトア

気づいたら涙が出ていた

トア

後ろ向きになるほど
自分で自分の首を絞める

トア

君は、それを知っていたんだよね

______だから"死"を選んだ

花子くん

グスッ…

花子くん

トアは、俺の傍に居て…

トア

当たり前だろ。

トア

僕達は一蓮托生なんだから

"僕と普は一蓮托生でしょ?"

花子くん

…うん

ねぇ、もし俺が 司を殺してなかったら

死んでなかったら

君は俺に振り向いてくれたのかな

また3人で、 笑いあえたのかな…

輪廻

はい!

輪廻

今回はこの辺で!

輪廻

死んでしまったことに
後悔する花子くん…

輪廻

そこでトアくんは
ある作戦に出ますが…?

輪廻

それではまた次の回で!!

輪廻

またねー

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