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燈路
凪斗は しばらく間を置くと優しく笑った。
肯定も否定もしてくれないのは心を ザワつかせて今にも泣きそうになる
嘘であって欲しかった。何時もみたいに 優しい笑顔で冗談だと言って欲しかった
凪斗は目の前に居るはずなのに とても遠くにいるように感じた
凪斗(ナギト)
燈路
その笑顔は優しくて悲しくなった
凪斗(ナギト)
燈路
凪斗(ナギト)
涙を隠すように笑って頷いた
凪斗(ナギト)
俺には止められなかった。凪斗の意志を 尊重したくて何も出来なかった
何時も助けてくれるのは凪斗で 進む先には凪斗がいて僕らを置いて いかず待っていてくれていた
初めてだった。凪斗に置いていかれるのは
もう凪斗は居なくなってしまうのだと 身をもって感じた
目を開けると そこには つまらなそうに 外を見つめる慊人の後ろ姿があった
慊人は俺に気付いたのか こちらに顔を向けると満足そうに微笑んだ
慊人
凪斗(ナギト)
慊人は嘲笑うかのように鼻で俺を笑うと 腕を首に回してきた
慊人
慊人
何も答えずに慊人を見つめていると 長い髪を鬱陶しく思ったのか少し強い力で 引っ張られた
凪斗(ナギト)
慊人
慊人
慊人
慊人
慊人
凪斗(ナギト)
慊人
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
ずっと、ずっと...君は謝ってばかりだ
謝らなきゃいけないのは俺なのに なんで君は そんなにも申し訳なさそうな 顔をして俺を見つめるんだ
紅野
紅野
紅野
紅野
紅野
君は優しいよ。酷いくらいに優しい
でもね そうやって俺の気持ちを理解して 抱きしめてくれる優しさを俺は誰よりも 残酷だと思ってしまうんだ
君は酷い人だよ。余りにも酷い
俺達にとって君が どれほどの存在か 分かってるはずなのに全ての十二支の為に 消える選択を選んでしまうなんて
紅野
紅野
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
有難うだなんて言わないでくれ。 俺はなにもしてないよ
全部 俺達に凪斗がくれたんだ。 居場所も温かさも
「有難う」は こっちのセリフなんだよ。
「ごめん」は こっちのセリフなんだよ。
何時も凪斗には感謝してるし 申し訳ないと思ってる
なのに あんまりだよ
次は俺が返す番なのに君は 居なくなってしまうんだから
少しくらい...お返しさせてよ。 君に貰ってばかりじゃ俺は自分を許せない
ごめんなさい。
貴方に最後まで全てを背負わせて しまって...俺よりも幼い貴方に俺には 出来ないことを全て背負わせてしまった
出来るのなら俺が代わってあげたい。 貴方には まだ生きていて欲しい
どうか奇跡が起こるのならば凪斗を 連れていかないでください。
凪斗が神様でなくても良いから ただの人であっても...俺は君に 生きていて欲しい
紅野