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数日後、
仕事が終わり最寄りの駅へ向かおうとゆっくり歩いていた
あともう少しで改札、
ってところで誰かに肩をポンポンと叩かれた
振り向かなくても匂いでわかった、
甘くて、男の心をくすぐるような 香水の匂い
あなた、だよね、
振り向くとしばらくあっていなかったあなたの姿、
いや、正確に言うと俺の中では会っていた、
だから久しぶりでも何でもなかった
どうして、だろう、
会いたくなかったのに
会えたこの喜びは、
矛盾してるよね、
バカみたいだ、
ただ一時のむかつきに拗ねてるだけの子供みたい、
しばらく驚き戸惑っている感情とどうしていいか分からない混乱の感情が入り交じっていると、
坂浜はる
小さな声が俺の硬直を破った
中島健人
坂浜はる
中島健人
坂浜はる
中島健人
「今日するのは無理なの?」
なんて耳元で言われると しないって決めてても しなくちゃって思う
中島健人
なんて子供かよって思うくらいの返事にあなたはこう言う
坂浜はる
あなたはいつもずるい
お酒が入ってしまったら するしか無くなっちゃうじゃん、
逃げ場が無くなるのをわかってる、
けど、俺はそんなずるいあなたに溺れているから
ちょろいから
言っちゃうんだよ、
中島健人
そのままあなたは俺の手を引き ネオンサインの光が強く目がチカチカする繁華街へと足を進める
そしてその中の一つである バーの中へと入っていく
坂浜はる
坂浜はる
何やらマスターにいつものお酒を注文してるが 俺がここに来るのは初めて、
前に見た男と来てたのか?
なんで俺よりも先にその男と来てるの?
なんでそんなところに俺を連れてくるの?
俺の頭は疑問でいっぱいだった、
しばらくして俺もレモンサワーを 頼みあなたと少しずつ話し始める
坂浜はる
中島健人
中島健人
坂浜はる
中島健人
坂浜はる
坂浜はる
坂浜はる
中島健人
坂浜はる
坂浜はる
中島健人
そんなこと言われたら 離れられなくなる、
ずるいよ、
結局俺は、
そのままラブホテルへと向かうこととなった、
部屋に入り
ベットに座ると
坂浜はる
悲しい目をして話すあなた
中島健人
あなたの膨れ上がったその憂いとも
蔓延るヘイトも、
今ここで嫌って断ってくれたら
悪い期待も、変な希望も
しなくてよくなるでしょ?
でも、触ってしまえば
終わらない気もして、
君といる未来は無い気がして、
なんか、ダメな気がして、
欲望で言うなら いいよとは言って欲しくない、
でも、いいよとも言って欲しい自分が心のどこかにいて
この黒く濁った心をあなたの反応次第で変えられるのかもしれない、
あなた次第なんだよ、
坂浜はる
坂浜はる
言ったよ、
本気にさせたのはあなただからね