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モブA

でさでさ〜!w

モブ

あっはは!何それw

モB

っはは!なんだそれw

モブ

ってかさwうちのクラスに雨音麗っていんじゃん?

モブA

あ〜〜〜…………

モブA

あ、いたねいたね。wよく覚えてたね〜!

モB

居たっけか?

モブ

2人とも忘れてるとかひっど〜w

モブ

あの子さ、隣のクラスの〇〇さんの彼氏ねとったらしいよw

モブA

マジ?!w

モB

ヤバwwwww

モブ

まじありえないよねw

モブA

いつもクラスの隅で本読んでる雨音麗という名の空気だったのにwww

モB

そういう奴ほどなにか裏があんだろwww

モブ

だねwww

みんなみんな、嘘。〇〇さんは、昔から私を虐めていた。

雨音麗

((まぁ、もうどうでもいいけど))

私は昔から、あまり喋る方ではなかった。 ただ無口で、いつも教室の隅で本を読んでるだけ

なのに何故、虐められるのだろう。 私は何もしてないのに。

私に価値は無いのかな。 でも本当は、褒めて欲しい。愛して欲しい。

勉強も、運動も、全部全部、 特別優れてる訳では無い。でも、頑張ってる。褒めて欲しい。 この頑張りを、誰かに___

雨音麗

……ただい……

「まぁすごいわ!また悠菜は100点ね!」

「悠菜は凄いなぁ!偉いな!」

「えへへ、そんな褒めないでよ!当たり前のことしただけじゃん」

「その当たり前もできないのが間近にいるでしょ?w」

「あんなのは論外だよ〜w」

「だよな!」

「父さんと母さんは、悠菜が一番大切だからな!」

「照れるよ〜!w」

雨音麗

……

雨音麗

……また嫌なこと聞いちゃったな

そう、妹の悠菜はとてもできた子だった。 勉強、運動、スタイル、愛想、顔面 全てがトップレベルだった。 才色兼備と言ったところだろうか。

そりゃ、そんな子がいたら、両親は出来損ないの子より、 なんでも完璧な子を求めるだろうね。

雨音麗

……はぁ、

小学生時代は、その事がとても妬ましく思えた。 いじめだって、とてもとても悲しかった。 相談もした。でも、誰もまともに取り合ってくれない

その時から、私は人生を諦めていた。

諦めたその時から、私は陰口を言われても、 家族に比べられようと、どうでもよかった。 ただ、その日その日が生きれたらそれでいい。 詰んだら死ねばいい

それほど、人生がどうでもよかった

雨音麗

……生きる意味なんてないから、いっその事死んだ方が……

雨音麗

……はぁ、

夕方___

お母さん

さぁ、食べましょ!

悠菜

はーい

雨音麗

…………いただきます。

お父さん

ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”

お父さん

やっぱり母さんの料理は上手いな!

悠菜

ほんとそれ〜!

お母さん

もう、褒めたってなんも出ないからね?

家の中でも、私は空気のような存在だ。 自分たちに迷惑がかからなければ、基本何をしてもいい。

夜中に出かけようが、テストで赤点取ろうが、何しようが。

雨音麗

……ご馳走様。

麗が自室へと戻った

悠菜

あーやっと言ってくれたw

悠菜

あんなのいたら、飯が不味くなる

お父さん

確かにな!

お母さん

あの子にご飯渡すのは夜中にしようかしら

悠菜

そうしてよ!

雨音麗

……全部、聞こえてる。

雨音麗

……そうだ、家出したらいいんだ。

雨音麗

そしたら誰にも迷惑かけないし、楽に死ねる方法があるはず

そうは言ったものの、本当は家族たちが探してくれるだろう。 まだ、あいされているだろう。 そう思いたくて、私は少ないお金と、私物をカバンに入れ、 家での準備を進めた

それから約1時間後

雨音麗

できた、

雨音麗

今は…………午後7時半、か

雨音麗

……深夜の12時ぐらいまで寝て待とう。

それから約5時間後 現在12時15分

雨音麗

……いい時間。よし、

雨音麗

暗……

雨音麗

とりあえず明るいところ……そうだ、コンビニだ

雨音麗

コンビニ行こ……

雨音麗

……着いた、

雨音麗

とりあえずコンビニでカイロ買おう……寒い

それから約5分後

雨音麗

……よし、

雨音麗

とりあえず寝れる場所……公園辺りにでも行こう

雨音麗

ここなら人はいな……

居ないと思っていた。だが、そこに小柄な男性が1人、 どこかを眺めていた。

雨音麗

……横いいですか

「……」

雨音麗

……

雨音麗

失礼しますね。

どこか、私と同じような感じがする。

雨音麗

……こんな所で1人、何してるんですか?

「……」

雨音麗

……

雨音麗

……話せないなら、いいんです。

雨音麗

……私も、あなたと同じのような気がする。

雨音麗

……生きづらいよね。世の中が発展して、便利になった。でも、何かが足りない。

雨音麗

もういっその事死___

「お前も、そうなのか」

うつ伏せながら、ぽつりと呟いてくれた

お前も、そうなんだな

そう言い、その小柄な男性は、顔を上げた

……!

綾菜……?

雨音麗

綾菜……?

雨音麗

……私は雨音麗。綾菜では無い、

…………そうか。

……悪い、顔が似ていたから間違えた

雨音麗

いえ、……

雨音麗

それでは私はこれで。

麗が公園を出ていった

……離さない。

たとえ別人物だとしても、もう二度と……

死にたい少女と反社組織

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コメント

11

ユーザー

こういうの好きです!!

ユーザー

いいね100にしたよ♡♡♡←ハートキモッ

ユーザー

好きです

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