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......名前?白鐘 梓音(しろがね しおん) 年齢は......高校1年生。生物学的には、たぶん。 職業?無所属。けど、"観察者"と呼ばれることが多いかな。
僕は基本的に、人間に興味がない。 感情は統計的にノイズになるし、会話も効率が悪い。 でも......君たちは、違った。
少年探偵団。 あの純粋で、無邪気で、まっすぐな"正義の連鎖"は、もう奇跡に近い。 コナンくんにいたっては......あれはもう、芸術。 どの瞬間を切り取っても、ロジックが美しい。
君たちを観察するのは、呼吸みたいなもの。 止めろと言われても無理だし、止める気もない。
味方かどうかは、僕じゃなくて君たちが決めればいい。 ただ━━僕が行動する基準は、たったひとつ。
「君たちの正義を、崩さないために」
......あ、ちなみに甘いものがすき。 カロリーと糖分の摂取は、思考力の維持に必要だから。
それじゃ、またそのうち。 今度は、記録じゃなくて"思い出"として、君たちを見られるといいな。
「あの日、公園で見つけた"奇跡"」
放課後の公園。 コナンと少年探偵団は、近所で起きた小さな詐欺事件の調査だった。
元太
光彦
歩美
コナンは黙って状況を整理していた。 詐欺の現場を目撃した子供の証言、手口、時間帯、そして━━
???
突如、静かな声が割り込んできた。 振り向くと、見慣れない高校生がひとり。 猫背で、手にはスマホ。制服姿だが、どこか浮いていた。
コナン
白鐘 (しろかね)
スマホの画面には、犯行現場を遠くから撮った映像。 そこに映っていたのは、たしかに━━右手で金を奪う別の男の姿だった。
光彦
元太
歩美
コナンだけは、その映像の正確さに違和感を覚えていた。
コナン
白鐘 (しろかね)
コナン
白鐘 (しろかね)
静かな声。でも、確実に満ちた言い方だった。
白鐘 (しろかね)
元太
歩美
光彦
白鐘は、歩美の言葉にほんの一瞬だけ反応した。 視線が少しだけ揺れ、でもすぐ無表情に戻る。
白鐘 (しろかね)
そして、コナンの目をじっと見て━━小さく囁いた。
白鐘 (しろかね)
コナン
その日から、白鐘梓音は時折現れては、探偵団に不可解なヒントを残していく存在になった。 敵か味方か分からない。けれど確実に、彼の視線はずっと━━
少年探偵団だけを、追っていた。