「境界線、にじむ午後」
翌日。少年探偵団は、近くのスーパーで起きた事件の調査中だった。
歩美
光彦
元太
そんなとき、背後から静かに近づく影。
白鐘 (しろかね)
また、いた。 猫背手にはチョコバー。 買ったのか盗んだのか判断つかないけど、少なくとも目立つ。
光彦
歩美
白鐘 (しろかね)
歩美
元太
白鐘は少しだけ視線を落とし、ポケットからメモ帳を取り出す。 そこにはびっしりと"探偵団の発言と行動"が書き込まれていた。
白鐘 (しろかね)
コナン
白鐘 (しろかね)
コナン
淡々とした言葉の奥で、ふたりだけの視線が静かにぶつかる。 探り合うような、でもどこか似ている空気。
歩美
白鐘 (しろかね)
光彦
その日、万引き事件は無事に解決した。 防犯カメラの時刻ズレをもとに、店員の証言と照らし合わせて犯人を特定。
少年探偵団は拍手喝采。 .....その論の外、ほんの少し離れたところで、白鐘梓音はそっと呟いた。
白鐘 (しろかね)
でもその手には、子供たちと同じキャンディ。 誰にも気づかれないように、そっとポケットへ入れた。
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