レフィ
トラス!
トラス
レフィ!アントはきたかい?
アント
僕?僕のこと?
トラス
そうそう
アント
えっと…トラス、さん?
トラス
そんな畏まらないでいいよ
アント
トラス君!
レフィ
よかった、2人の気が合いそうで
レフィ
そんで、話ってのは?
トラス
こんな昔話を聞いたことがある?
レフィ
へ、昔話?
トラス
そう
トラス
一旦聞いててもらえないかな
アント
うん…
あるところに
それはそれは醜い龍が生まれました
龍はその姿から皆々に嫌われ
龍の姿を見るなり、母親と父親は涙ぐんでは
捨てるか育てるかを彷徨いました
ある日龍の齢が5になる日
龍は神様に祈りました
「ああ神様よ、なぜわちきはこんなに絶望をカタチにしたような姿なのだ」
「わちきはもっと希望のある姿になりたいのじゃ」
「叶えてください」
そうすると、どこかから
「ねがいをかなえてあげよう」
と聞こえてきたそうな
「か、神様⁉︎」
というなり、想像していた返答と違った
「私は神様などの高い立場ではない、願いだ」
「願い…願いは叶えてくれるの?」
「舞木の知恩を食べろ、それは西の海に存在する」
と言われ、言われた通りに西の海へ食いに行くと
歳を重ねるにつれ、それはそれは摩訶不思議な美しい姿になったそうな
トラス
これだよ
アント
…?
レフィ
…あ!
トラス
お、わかった?
レフィ
神様に祈る必要なんてない
レフィ
''願いが全て知っている''
トラス
名推理、その通りだよ
トラス
そう、願いは…
必ず希望を、真相を知っている