暫くして
コンコン
叶夢
はーい、どうぞ~
ガチャッ
先生
咲華蛇、怪我の方は大丈夫か?
叶夢
まぁ、あんま動きさえしなけりゃ大丈夫です
先生
なら良かった、これからも安静にな
叶夢
うっす
先生
…それで早速だが、質問させて貰う
先生
この間のずぶ濡れの件、あれは姫魏が言っていた通りか?
叶夢
いいえ、真っ赤な嘘っすよあれ
先生
……成程、では君から経緯を聞いて良いか?
叶夢
全然構いませんよ、実は___
叶夢
__ってことです
先生
…成程、本当の事のようだな
叶夢
分かるんすね
先生
卒業生の中に嘘を見抜ける異能力者と
先生
技術力が並外れていた異能力者が居てな
先生
其奴らが作った道具で分かるんだ
叶夢
器用な人達っすね~
叶夢
………
叶夢
…あの
先生
ん?
叶夢
……嘘ついてたりしてた姫魏って
叶夢
処遇は、どうなるんです?
叶夢
一応、虐め主犯者だと思うんすけど……
先生
さぁな……学園長の判断によるだろう
先生
良い方はポイントマイナスじゃないか?それか数ヵ月の停学
叶夢
……悪い方は?
先生
退学が一番悪いかもな
叶夢
………そうっすか…
先生
……何故、お前は姫魏の事を心配しているんだ?
先生
被害者なのに
叶夢
………何となく、本心の入った言葉だと思うけど……なんか……
演技の様な気がしてきて
先生
……そうか、ではその事も踏まえ、学園長に報告する
先生
暫くの様子見も提案してみよう
先生
承諾されたら、自分で確かめるといい
叶夢
……ありがとう、ございます
先生
良いさ、生徒の話をちゃんと聞いて判断する……
先生
此処の教師はそれを徹底しているから、何かあれば頼れよ
先生
じゃぁ俺は行くな、怪我、お大事に
叶夢
はい、ありがとうございました
ガチャッ バタン
叶夢
………演技に見えたのと
叶夢
共犯者の事と………
叶夢
少しの優しさ、だな……
叶夢
さて、と………ご飯食いに行かねぇと……
叶夢
………流石にキツいって……
叶夢
………あ、いや…いけるかも
そう言って叶夢は、自身が乗れる程の液体を出し
その上に乗って、階段を降りる
叶夢
……やべぇ………
叶夢
危険と同時に便利だこれ……
リビング
太宰 治
おや、叶夢君
太宰 治
先程先生が帰って行ったけれど……
太宰 治
話は済んだのかい?
叶夢
あぁ、あと太宰、聞いてくれよ
太宰 治
?なんだい?
叶夢
俺の異能、危険だがそれと同時に便利すぎる〔凄く目を輝かせ〕
太宰 治
……液体系の異能って、大体汎用性高いよ?
叶夢
ぇ、そうなのか?(拍子抜け)
太宰 治
うん、だって液体とか、色々な形を取れるだろう?椅子とか机とか…
叶夢
……まぁ、そっか……
太宰 治
……にしても、今更良くそう思ったね…?
叶夢
いや、だってな?
叶夢
階段降りる時とか乗って降りたら全然痛くもねぇし、面倒臭くもないんだぞ?やばくね?〔興奮気味に〕
太宰 治
………それ、自分まで溶けないかい?
叶夢
いや?まず意識したら自分まで溶けなくなった
太宰 治
それはそれは、良かったじゃないか
太宰 治
これでまた暴走しても安全だね
叶夢
その時周りが安全じゃない気がするのは気の所為か?(苦笑)
太宰 治
気の所為だよ(笑顔)
叶夢
そっか………
暫くして(ご飯食べた後)
太宰 治
………あ
叶夢
どした……(悪巧みじゃないよな…)
太宰 治
いや、ふと思い出したのだけれど……
太宰 治
叶夢君、異能名どうするんだい?
叶夢
異能名?態々名前付けんのか?(首傾)
太宰 治
まぁ長々と異能の詳細を言うのは面倒だからね
太宰 治
異能力者の殆どが付けているよ
太宰 治
かく言う私もね
叶夢
へ~……因みにどんな?
太宰 治
「人間失格」
太宰 治
……私にピッタリだと色んな人に言われてね
太宰 治
他にも候補があったけれど…これにしたんだよ
叶夢
……まぁ確かに、生命力Gじみてるから人外同然だし……
叶夢
合ってるな
太宰 治
そこで納得しないで欲しかったかな~!
叶夢
……名前って言われても
叶夢
まずこの液体事態意味不明なんだから名前も糞も無い気が……〔手のひらから液体の球を出して〕
太宰 治
あ、私その液体の正体は分かるよ
叶夢
マジで!?〔机バァン〕
太宰 治
あぁ、本当さ
太宰 治
まぁ初めて見た時からある程度分かっていたけれど
叶夢
じゃぁその時に言ってくれよ……
太宰 治
伝えられる様な状況じゃなかったから
叶夢
まぁそうなんだがな?!〔本日2度目の机バァン〕
太宰 治
そんな何回も机をバンバンしないの
太宰 治
…君の異能で出てくる液体の正体、それは……
叶夢
………(それは……?)
太宰 治
……「酸」だ
叶夢
………「酸」…?
太宰 治
そう、君の異能力は
「酸を操る異能」
太宰 治
……最初は毒かで迷ったけれど……
太宰 治
まぁ、今までのを考えて、行き着いたのが酸だって事だから
太宰 治
もしかしたら、違うかもね
太宰 治
それに、操れる他何かあるのは
太宰 治
初日に話していた副次効果の件で確定しているから
太宰 治
大まかな事しか分からないのか、少し恐ろしいかな……
太宰 治
………まぁ、後々分かってくるだろうし、大丈夫だろうけど
叶夢
………
太宰 治
……話を戻すけれど
太宰 治
名前、決まったかい?
叶夢
………まぁ、な
太宰 治
どんな名前にしたか、聞いても?
叶夢
……俺の異能名は……__
名:咲華蛇 叶夢 読み:さかだ かなと 年齢:12 学年:中等部1年 性別:男 誕生日:3月9日 部活:無し 所属:生徒会 保護者:無し
異能力
名前
「酸への道も1歩から」
詳細:酸を操れる、後々細かい詳細が追加される予定
?
知らなかった、知らなかった……
?
どうして、どうして……
?
外に…外なんかに………
掟を忘れたのか?
プロトタイプ
文學学園物語
1章 完
リア主
というわけでですね
リア主
お久しぶりです、リア主です
リア主
言ってなかったですけど
リア主
これ、章ごとに書きます
リア主
1章は、叶夢君の異能が明確になるまでの事をかきましたって感じ
リア主
正直ね
リア主
章ごとになるとは、今日まで思わなかった!
リア主
うん………
リア主
それと、これから題名に「~章」ってつくから、分かりやすいと思う
リア主
それじゃぁね