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桃色の胡蝶蘭… 「あなたを愛しています」
最近よく聞く噂。
他人
他人
他人
他人
他人
他人
高校生の間で、 特に流行ってるらしい。
そんな根も葉もない噂、 誰が信じるのかと思った。
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いつもと同じ通勤電車。
重い足を動かして、 会社へと向かった。
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カチカチ動く秒針が 「早くしろ」と 煽っているようにしか 聞こえなかった。
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…眠いし疲れたし 上司はハゲ。
会社の嫌味を ぶつぶつ言いながら タイピングする指を進めた。
結局帰るのは 0時。
そろそろ過労死しても おかしくないと感じた。
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電車を降りて、 住宅街を歩いてる途中にある 公園の真ん中。
何かがあった。
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ウトウトしながらも ここで見ぬふりしたら 人間じゃないと思い、 ふらふらの足取りで近づいた。
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振り向いた子供は、 不思議な桃色の目を していた。
服はヒラヒラで 女の子っぽいけど、 恐らく男の子。
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突然の質問は、 予想できない質問だった。
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理解不能、 とりあえず今気にすること じゃないので無視。
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質問に答えると、 少し驚いた顔をして、 すぐに前までの表情に戻った。
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「できない」と 言いたかったが、 イエスと言わないと 帰らないようだったので
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子供相手に、 嘘をついた。
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少し微笑んだその子の顔が、 余計に罪悪感を増す 材料となった。
カチャン…キィィィ
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一応風呂と歯磨きはして、 その後寝ようと思っていた。
が、どちらも やる気がないので すぐさま寝室に向かった。
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思ってたよりも眠い。 目が重い。
布団に顔をうずめて、 すぐに目を瞑った。
ティロンティロンティリリリ… ティロンティロンティリリリ…♪
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やかましいアラームを止める。
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今日は幸いなことに休日。 さて、何をしよう。
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社畜日ではないのなら、 わざわざ5時おきじゃなくて 寝るに限る。
カフェとか行ったり、 彼女とデートしたり、 そういうオシャレな休日は 叶わないものだ。
寝るか美味しいもの食うか。 俺の中では2択だ。
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また目を閉じた。
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目が覚めると、 見覚えのある 公園に居た。
しかも深夜で、 考えることが多すぎた。
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状況を整理してみても、 何も見えてこない。
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最近疲れてたし、 夢遊病は精神ストレス、 生活リズムの乱れから 来るって聞いたことあるし。
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だんだん目が覚めて、 普通に辺りを見渡せる くらいにはなった。
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公園の真ん中に、 昨日と同じ子供がいた。
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今の時刻を確かめる。
公園の時計台には、 0時15分が示されていた。
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…昨日、 約束した時刻。
あの子がここまで運んだ…?
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お兄さん。
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心臓が飛び跳ねたか 疑うくらいびっくりした。
…ひとつの疑問を 投げかけてみよう。
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そう言って 指をさしていた方には、 誰もいなかった。
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握ってきた手に連れられて、 公園の真ん中に近づく。
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意味わからん… 嘘なんやろうけど、…
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…枯れかけ? しかもなんかこの花、 見たことあるんよな…
まぁええか、 とりあえず帰らんと…
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あなたの感情に 左右されると 言ったら、 信じる?
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そう言って、 花を見つめながら 口を開いた。
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…子供だから、と。
甘やかしすぎたかもしれない。 変な子だったんやもん。
…どうすれば、 ええんやろ。
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そう言った瞬間、 俺は倒れた。
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バサッ
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時計に目をやる。
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午前一時。
…さっきの夢の中の時計は、 0時15分くらい。
…ミラクルって あるんやなぁ…。
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…さっきの夢…、
「この子の命が、 あなたに左右される ということ。
「……あなたのひと時の感情に、 殺されるということ。」
…夢とは…思えんかった、な…
少しふいてる風、 喋ったり、歩いたりする感覚。
全部、 夢幻だとは思えなかった。
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帰り道にある、 あの公園。
…明日、 少し見てみるか。
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あ、そうや、 公園…
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このために 早く起きたんやから、 見とかんとな〜…
トテトテトテトテッ
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…思い出すなぁ、 夢の設定。
たしか、 俺の感情によって 枯れたり咲いたりするんやっけ。
おかしい設定よなぁ、ほんま。
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でも、 …ほんと、綺麗な花やな。
これ咲かせたいなぁ… 咲いたらめっちゃ、 綺麗なんやろうなぁ…
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さ、 今日は早くあがるぞぉ〜!
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あれから数ヶ月。 なんやかんや充実してる。
やっぱポジティブ思考って ええんやなぁ…
社員
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社員
社員
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社員
社員
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花、綺麗に咲いとんかな。
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あ、公園。
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スタスタスタスタ…
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…今日は…あの子、 おらんな…、
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まぁ、親に 怒られたとか…?
それより、花は…
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…?
……なんでや、…
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お兄さん!
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??
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??
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??
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…なんか、
…違う。
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いつもは、… もっと、 落ち着いた感じやった… なんで、急に…?
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…誰なん、?
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??
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??
??
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…あ、…また、眠く…
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ハラハラハラハラ…
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散っていく人を、 俺は初めて見た。
怖いとか、キモイとか、 そういうことは思わないのに
…綺麗で…、 綺麗で、苦しかった。
…初めて、初めて見る、 はずなのに
…どこかで… 見た事、あるような、
「マろ、ダイすキだヨ、ッ!」
「Ut6j-xr2tp&tPxt6v3tl5o4&8x't-n」
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「マロッ!!」
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ガバッ
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…とりあえず…、 嫌な予感…、する
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あそこに行けば、 誰か、会えるかも…、
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ガチャンッ…バタンッ
まだ早朝の、 青白い空の公園。
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ギュウッ…
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「まろ、…ごめ、…ッ、」
「ないこっ!! しっかりせぇッ!!!」
「…あなたに出会えて、」
「…世界一…幸せ、でした…ッ」
「ないこッッ!!!」
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凄く苦しそうに、 俺の服を掴む。
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スゥ…
優しく手をおろす。
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iに似た人
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何度も
iに似た子供
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何度も、 間違えて。
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俺への…好感度。
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「また来世も…一緒に…」
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ポタッ…
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フワッ…
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ハラハラハラッ…
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…俺には、 愛してるって 言わせてくんないの。
言えばよかった、 そう思った時には、 もうあの子…、彼の 姿はない。
ただ、公園の真ん中で、 コチョウランが風に 揺れていた。
「ないこ〜、来て〜、」
「ん〜?どうしたの〜?、 仕事終わんない?」
「もっといいこと!」
「いいこと…?」
「…はい、プレゼントな。」
「…花…、? すごいね、…綺麗…」
「やろ?コチョウランって 言うんよ!」
「嬉しい…けど、なんで急に…?」
「いっつもお世話になっとるし、 ありがとうとこれからもよろしく ってことで!」
「あぁ、そゆこと…」
「んでな、花言葉は〜!」
「、、、、、、、、、」
「!…な、なんか… そういうの、 照れくさいんだけど…//」
「渡す側もやからな!w」
「本当に伝えたい思いやから、 シンプルなのにした!」
「…、素敵だね。」
「な、お守り代わりに 部屋に飾っててや!」
「じゃあお花の生け方 教わんないとw」
「…ほんまに、 いつもありがとな。」
「…こちらこそ、」
「あなた会うまで咲いて散る」
.… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽
素敵なコンテスト ありがとうございました!