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あなたたちへの思い。自分の責任。

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あなたたちへの思い。自分の責任。

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2021年08月13日

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ライ

…。

私は何でもかんでも、 皆に負けてしまう。

それで本当に私は良いのかって?

分かるわけないじゃん。 そんなの。

特別何かができるわけでもなく、 勉強も、運動も、できない方で、 かわいくもかっこよくもない。 そんな自分だった。

でも、自分には想像力があった。 いつもそれだけが自慢できることだった。

特に人一倍何かができるとかではなかったけど、 自分に自信がついた気がした。

でも、それだけでは私も苦しかった。

親友のロムは、 勉強もできて、運動もできて、絵が上手くて、何よりかっこいい。 この前も、女子に抱き着かれてるのを発見した。

親友のライカは、 勉強もできて、絵が上手い。 そして、私のノリにいつも乗ってくれる。 この前もTELLERを紹介したら、ライカも一緒にやってくれた。

友達のレイカは、 勉強もできて、運動もできて、女子力もある。 私たちの中でゆういつ女子っぽい感じの人。

それに比べて...私は?

勉強もできない、運動もできない、女子力もない、かっこよくもない。 ましてや...人のノリに乗るのが嫌い。それに、人が嫌い。

何のとりえもない、私だけ。

私の周りの友達はみんなすごい。 中学に入って、友達もすぐに作った。他の3人はの話。

私は、昔のこともあって、女子とも男子とも仲良くするのが嫌い。 中学に入ってもどこにもなじめなかった。

話しかけられてもどうしたらいいか分かんなくて、 すぐに避けてしまう。

もう...どうしたらいいかもわからない。 学校に行くのが...怖い...。

いつも靴を履いて、玄関を出ようとすると、足がすくむ。

今日もまた、自分なりに生活して、帰る。 ただそれだけなのに、

自分の思いがちゃんと主張できない。 何をしようともしない。

こんな私が...本当に生きてていいのか。 そんなことを毎日玄関で考えてしまう。

ロムたちが話してるのを、 ただじっと見つめる。 自分の席で、立とうともせずに。

夏休みもずっとそんなことを考えている。

あの3人が憎い。 などと嫉妬もしてしまった。

でもそれは、3人の個性であり、 努力の証でもあった。

ライ

こんな私...早く死んでしまえばいいのに...。

そんなことを毎日つぶやいては、眠りについて、 自分を責め立てるのだった。

こんな醜い自分...死んでしまえばいいのに...。

って思うほどにね。

母親を困らして、友達を困らして、

最終的には、インターネットの世界に逃げて。

毎日そんなことして生きていた。 死にたいって思うほどに、自分が憎いのに。

わたしが嫉妬するべきは、あの3人なんかじゃない。 私だってね。

生まれた人はみんな、パズルの1ピースを持っていて、 そのパズルを合わせることで地球ができている。そう思ってた。 でも、実際は違う。

私にパズルなんて、渡されていなかったんだ。

自分は病んでる。そう自覚した日だった。

神様...どうして私を生んだのですか?

この世界に、私なんて必要なかったでしょうに。

 勉強のできる、あの子が憎い。

運動のできる、あの子が憎い。

いつでもかっこいい、あの子が憎い。

絵の上手な、あの子が憎い。

女子力の高い、あの子が憎い。

嫉妬深い、私が憎い。

何も考えたくない。呼吸もしたくない。 この世界を、私という汚物で汚したくない。

でも神は、私の心は正直者。

死のうとしても死ねない、哀れな私。

自殺が怖い、痛いのが怖い、人間が怖い。

そんなことを頭によぎらせては、 布団にダイブする。

あれ?

私のとりえって...なんだろう。

布団に入るといつもそんなことを考える。

ロムが憎いけど、大切な親友。

ライカが憎いけど、優しい親友。

レイカが憎いけど、私の友達。

私は...皆にどう思われてるの?

浮かれた思いで、誰かを傷つけてるかもしれないのに...。

そしたらまた、自分が主張できなくなるのに...。

そう考えてるから、自分を憎いと思うんだよ。

ロムは何でもできる。生真面目ではないけど、 私に優しくしてくれる。 相談事だって聞いてくれる。

でも、何もかもを取られてる気がして、モヤモヤしてしまう。

私の推しだって、私が紹介しなかったら知らなかった。 でも、推しを取られる気がした。

どうしてあなたの方が、推しを取ってる感じなの?

ライカはいつでも明るい。優しくはないけど、 私と親友としていてくれる。 何があっても明るくしてくれる。

でも、私があの時から暗くなったのは、 あなたとお友達だったから。

あの事件がなければ、私は今でも友達を作れていたかもしれない。

どうしてあなたが、何も感じずに明るく生きれているの?

小説だって、私が書いて無ければ、 あなたも書いていなかったかもしれない。

明るいのもちょっとは抑えてね。

レイカは...あんまりそばにいなかったから分からない。

私の事件にも一切関与してないし、ただただ普通の女子。

しいて言うなら、ほっぺぷにぷにするのだけはやめてね?

こうやって、最後以外は嫉妬してる。

自分に自信が無くなったのも、

推しを推しだと思えなくなったのも、

全部が全部、あなたたちのせいじゃない。

でも、あなたたちが一切関係ないとは言い切れない。

私はあなたたちと違って、スカートの色が違うだけで 悪口言われたのよ。

違う。

違う。

こうなったのも、すべて自分のせい。

でも、あなたたちに嫉妬してるのは間違いない。

復讐なんてしたくない。

でもいつか、あなたたちのこと見返してやる。

自分の実力で、だれにも頼らずに。

覚悟しててね♡

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