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ライ
私は何でもかんでも、 皆に負けてしまう。
それで本当に私は良いのかって?
分かるわけないじゃん。 そんなの。
特別何かができるわけでもなく、 勉強も、運動も、できない方で、 かわいくもかっこよくもない。 そんな自分だった。
でも、自分には想像力があった。 いつもそれだけが自慢できることだった。
特に人一倍何かができるとかではなかったけど、 自分に自信がついた気がした。
でも、それだけでは私も苦しかった。
親友のロムは、 勉強もできて、運動もできて、絵が上手くて、何よりかっこいい。 この前も、女子に抱き着かれてるのを発見した。
親友のライカは、 勉強もできて、絵が上手い。 そして、私のノリにいつも乗ってくれる。 この前もTELLERを紹介したら、ライカも一緒にやってくれた。
友達のレイカは、 勉強もできて、運動もできて、女子力もある。 私たちの中でゆういつ女子っぽい感じの人。
それに比べて...私は?
勉強もできない、運動もできない、女子力もない、かっこよくもない。 ましてや...人のノリに乗るのが嫌い。それに、人が嫌い。
何のとりえもない、私だけ。
私の周りの友達はみんなすごい。 中学に入って、友達もすぐに作った。他の3人はの話。
私は、昔のこともあって、女子とも男子とも仲良くするのが嫌い。 中学に入ってもどこにもなじめなかった。
話しかけられてもどうしたらいいか分かんなくて、 すぐに避けてしまう。
もう...どうしたらいいかもわからない。 学校に行くのが...怖い...。
いつも靴を履いて、玄関を出ようとすると、足がすくむ。
今日もまた、自分なりに生活して、帰る。 ただそれだけなのに、
自分の思いがちゃんと主張できない。 何をしようともしない。
こんな私が...本当に生きてていいのか。 そんなことを毎日玄関で考えてしまう。
ロムたちが話してるのを、 ただじっと見つめる。 自分の席で、立とうともせずに。
夏休みもずっとそんなことを考えている。
あの3人が憎い。 などと嫉妬もしてしまった。
でもそれは、3人の個性であり、 努力の証でもあった。
ライ
そんなことを毎日つぶやいては、眠りについて、 自分を責め立てるのだった。
こんな醜い自分...死んでしまえばいいのに...。
って思うほどにね。
母親を困らして、友達を困らして、
最終的には、インターネットの世界に逃げて。
毎日そんなことして生きていた。 死にたいって思うほどに、自分が憎いのに。
わたしが嫉妬するべきは、あの3人なんかじゃない。 私だってね。
生まれた人はみんな、パズルの1ピースを持っていて、 そのパズルを合わせることで地球ができている。そう思ってた。 でも、実際は違う。
私にパズルなんて、渡されていなかったんだ。
自分は病んでる。そう自覚した日だった。
神様...どうして私を生んだのですか?
この世界に、私なんて必要なかったでしょうに。
勉強のできる、あの子が憎い。
運動のできる、あの子が憎い。
いつでもかっこいい、あの子が憎い。
絵の上手な、あの子が憎い。
女子力の高い、あの子が憎い。
嫉妬深い、私が憎い。
何も考えたくない。呼吸もしたくない。 この世界を、私という汚物で汚したくない。
でも神は、私の心は正直者。
死のうとしても死ねない、哀れな私。
自殺が怖い、痛いのが怖い、人間が怖い。
そんなことを頭によぎらせては、 布団にダイブする。
あれ?
私のとりえって...なんだろう。
布団に入るといつもそんなことを考える。
ロムが憎いけど、大切な親友。
ライカが憎いけど、優しい親友。
レイカが憎いけど、私の友達。
私は...皆にどう思われてるの?
浮かれた思いで、誰かを傷つけてるかもしれないのに...。
そしたらまた、自分が主張できなくなるのに...。
そう考えてるから、自分を憎いと思うんだよ。
ロムは何でもできる。生真面目ではないけど、 私に優しくしてくれる。 相談事だって聞いてくれる。
でも、何もかもを取られてる気がして、モヤモヤしてしまう。
私の推しだって、私が紹介しなかったら知らなかった。 でも、推しを取られる気がした。
どうしてあなたの方が、推しを取ってる感じなの?
ライカはいつでも明るい。優しくはないけど、 私と親友としていてくれる。 何があっても明るくしてくれる。
でも、私があの時から暗くなったのは、 あなたとお友達だったから。
あの事件がなければ、私は今でも友達を作れていたかもしれない。
どうしてあなたが、何も感じずに明るく生きれているの?
小説だって、私が書いて無ければ、 あなたも書いていなかったかもしれない。
明るいのもちょっとは抑えてね。
レイカは...あんまりそばにいなかったから分からない。
私の事件にも一切関与してないし、ただただ普通の女子。
しいて言うなら、ほっぺぷにぷにするのだけはやめてね?
こうやって、最後以外は嫉妬してる。
自分に自信が無くなったのも、
推しを推しだと思えなくなったのも、
全部が全部、あなたたちのせいじゃない。
でも、あなたたちが一切関係ないとは言い切れない。
私はあなたたちと違って、スカートの色が違うだけで 悪口言われたのよ。
違う。
違う。
こうなったのも、すべて自分のせい。
でも、あなたたちに嫉妬してるのは間違いない。
復讐なんてしたくない。
でもいつか、あなたたちのこと見返してやる。
自分の実力で、だれにも頼らずに。
覚悟しててね♡