⚠7大都道府県とは別の県が出てきます⚠
<北海道視点>
宮城
北海道さん、これ美味しいですね!
北海道
良かった~
宮城
この料理はなんて言うんですか?
北海道
これはね、ちゃんちゃん焼きって言うんだよ
北海道
小さい頃、よく食べてたんだ
宮城
へ~!
宮城くんは、初めて食べる(であろう)ちゃんちゃん焼きを美味しそうに食べる。
そんな宮城くんも様子を眺めていると、手元のスマホが振動する。
北海道
(こんな時間に誰だろう?)
そう思って画面を見てみると、画面には『沖縄』と表示されている。
沖縄は、僕と同じマフィアで凄腕の情報屋だ。
北海道
(沖縄くんが電話なんて珍しいな...)
北海道
ごめん、ちょっと電話出てくるね
北海道
宮城くんはそのまま食べてて良いよ
宮城
うん!
そう言い残して、僕は廊下に出る。
北海道
もしもし?
沖縄
『あぁ、北海道?』
沖縄
『ごめん、こんな時間に』
北海道
それは良いんだけど...
北海道
何かあったの?
沖縄
『実は、さっき新たな情報が入ってきてさ...』
沖縄
『簡潔に言うと、東京の命が危ない』
北海道
...!
その言葉に、僕は目を見開く。
北海道
...情報を聞かせてくれ
沖縄
『了解』
沖縄
『時刻は今晩の0:43頃』
沖縄
『東京のことを探っている人物が見つかった』
沖縄
『でも、少し不慣れな感じだった』
沖縄
『恐らく、マフィアではないだろうね』
北海道
と言うことは、そいつとは別に東京を狙っている奴がいるのか...
北海道
主犯に心当たりは?
沖縄
『まだ確定したわけでは無いけど、それでもいい?』
北海道
あぁ
沖縄
『...最近、突如現れたマフィアがいるんだ』
沖縄
『名前は分からないけど、奴はそこそこの実力を持っているという噂だよ』
沖縄
『それこそ、君と変わらない程にはね』
北海道
突然現れたマフィア、か...
北海道
なにか特徴とかはないのか?
沖縄
『確か、他マフィアからの情報だと...』
沖縄
『左目に眼帯をつけてたみたいだよ』
沖縄
『その眼帯になにか書かれてたみたいだけど、暗くてよく見えなかったらしい』
北海道
...そうか、ありがとう
北海道
あとはこちらで探す
沖縄
『また何か分かったら連絡するね』
北海道
あぁ、よろしく頼む
そう言って、僕は電話を切る。
北海道
(まだ東京を狙う輩がいるとは...)
北海道
(それに、そいつは僕と変わらない程の実力者...)
北海道
(今回は一筋縄ではいかなさそうだな)
そんなことを思いながら、僕は深くため息を吐く。
北海道
(いや、どんな奴でも関係ない)
北海道
(東京の命を狙う奴は、絶対に殺す)
北海道
(“あの方”との最期の約束を守るために)
北海道
(それで、たとえ僕の命が失われようとも...)
※別日だと思ってください※
<宮城視点>
最近、北海道さんの様子がおかしい。
いつも部屋に籠もって、なにか作業してる。
最初はお仕事かなって思っていたけど、どうやら違うみたい。
それでも、北海道さんはいつも僕とご飯を食べてくれる。
だけど、今の北海道さんはなんだか怖い。
どこか闇を抱えているような、そんな感じ。
僕は馬鹿だから、北海道さんが何を考えてるのかよく分からない
でも、今の北海道さんは少しでも目を離したらいなくなっちゃいそう。
宮城
(北海道さんは、僕を置いていなくなったりしないよね...?)
宮城
(ねぇ、北海道さん...
僕は北海道さんの部屋のドアに、そっと手を添える。
宮城
(僕を救ってくれたのは、貴方が初めてだったんだ)
宮城
(北海道さんは、僕の命の恩人だ)
宮城
(もし、たった1つ我が儘が言えるなら...)
宮城
(もう一人になりたくないなぁ...)
そんな誰にも届かない思いを抱えながら、僕は頭を静かにドアへ押し当てた____







