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テコテコ
テコテコ
テコテコ
イザナ目線
その後の事は本当に覚えてない
なんか、世界から音が消えて
全部消えて
ふわふわして
結構気持ちよかったのは覚えてる
フィリピン女性
フィリピン女性
、、どこだ？
ここ？
あ、、そうだ
ちょっと思い出した
あの後、放心状態の俺を
女の人が見つけてくれたんだ
英語じゃなかったから
何言ってるのかよくわかってなかった
でも、今思うと
俺を心配してくれてたんだな
でも、その時の俺には
余裕が無かったから
受け答えなんてできるはずもないし
最低限の生存本能だけしか 残ってなかった
だからまぁ、 食べ物を出されたら食べたし
水も用意しておいてくれたら 勝手に飲んだ
あの時は人より動物に近かった と思う
そんな俺をその女性は
何も言わず、何も詮索せずに 育て続けてくれた
イザナ
イザナ
イザナ
イザナ
イザナ
イザナ
イザナ
レヴィは黙ってイザナの手を 優しく握り返した
そして五感が鋭いレヴィには
この病室の外から 誰かが涙を我慢する声が聞こえた
竜胆
竜胆
竜胆は蘭の服を固く握りしめて 涙を噛み殺していた
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
竜胆
竜胆
蘭
蘭
蘭
蘭は少し震えている竜胆を 抱きしめた
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
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