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失恋して1週間

俺の恋は終わった

ほのかと出会ったのは中学1年の時

入学式

南星河

(かったるいなあ…)

南星河

めんどくせぇ…

南遥香

星河、ちょっとはシャキッとしなさいよ

南遥香

あんた顔はいいんだかは

南星河

余計だよ、姉ちゃん

南遥香

ほら、しっかり!

南遥香

ったく、面倒な弟持ったわあ

南星河

…るせ

あの、星河くん?

その時1人の女の子が声をかけてきた

見知らぬ子だ

小学校も違う…はずだ

南星河

なに?

生徒手帳、落としました

ポケットを探してみると本当になかった

南星河

あ、ありがとう…

いいえ、どういたしまして

南星河

あ、待って

俺は彼女の肩についていた桜の花びらをとってあげた

南星河

つい、てた

月宮ほのか

月宮ほのか

ありがとう😊

月宮ほのか

南星河

!!/////

クラス、同じだったら

またよろしくね

南星河

おう

南星河

また、会えたらいいな

うん、またね👋🏻

それがほのかとの出会い

見事に1年、2年と同じクラスで

1番近くにいた男だったはずなのに

あいつの心はいつの間にか

青柳が先に取ってた

1番悔しいパターンだ

いつからだろう

いや、実行委員の時に無理矢理にでも実行委員を奪えば良かったんだ

おれの

南星河

俺の、ばか…

竹井水夏

うん、ばかだね

南星河

あ!?

南星河

そこは嘘でも否定しろよな

竹井水夏

いや、だってばかだし

竹井水夏

お前さんは何をしたいんだ

南星河

南星河

そんなの分かってたら苦労しねえ

南星河

自分でもわかんなえよ

南星河

ほのかを取り戻したいけど、相手が初恋の相手じゃ無理

竹井水夏

まあ、ほのかは初恋相手にこだわってたからな

竹井水夏

でもさあ、ひくわけ?

竹井水夏

3年間の思いを、こんな簡単に

竹井水夏

ひいちゃうんだ?

南星河

っ…

竹井水夏

まあ、あたしはいいけど

竹井水夏

アンタがどーしたいかぐらい考えて行動しろよな

竹井水夏

じゃなきゃ後悔しかしねえから

竹井水夏

あたしはアンタが諦めてくれた方が都合がいいけど…

姉とのチャット

南星河

なあ、姉ちゃん

南遥香

はあいはあい

南星河

女って、何あげたら振り向くの?

南遥香

は?

南星河

だから

南星河

何もらったらときめくかって

南遥香

ものじゃない

南星河

南星河

じゃあ、なに

南遥香

気持ち

南星河

知らな

南遥香

いや、知っとけ

南遥香

何貰ったって、外見よかったって

南遥香

気持ちなかったら付き合えない

南遥香

女はそーゆーもん

南星河

南星河

南遥香

ちょ!?

南遥香

既読スルー!?

南遥香

不在着信

不在着信

南星河

だまってーー

南星河

今、選んでる

南遥香

ものじゃない言うたやん!

南星河

だから!

南星河

気持ちともので勝負すんの!

南遥香

あんたをそこまで必死にさせる女

南遥香

見てみたいわあ🙈💗

南星河

くそあねき

南遥香

しね

南星河

ほのか

月宮ほのか

あ、南くん!

月宮ほのか

急に呼び出されてびっくりしたよお〜

月宮ほのか

で、今日はなんでしょう!

南星河

南星河

好きだ

月宮ほのか

月宮ほのか

えっと、

月宮ほのか

それは栞ちゃんのこと?

南星河

何でわざわざお前呼び出して

南星河

神田のことを好きって報告すんだよ

南星河

お前だよ、お前

月宮ほのか

ええっと…

月宮ほのか

私はつい、この間

月宮ほのか

初恋がかなったもので…好きなのは夜くんなんです

そいつのどこがいいんだよ

ぱっと出てきた、あいつの事が

そんなに好きかよ

青柳のことは名前呼びか

何でそんなに青柳のこと話してる時は笑顔なんだよ

嫌な気持ちが舞い上がってくる

ダメな男だ

振られる覚悟で来たくせに

南星河

正直、青柳のどこがいいか分からねえよ

南星河

いつも一緒にいたのはアイツじゃない

南星河

俺じゃん…

南星河

南星河

好きって言ってくれよ…

月宮ほのか

月宮ほのか

これ、夜くんにも話したんですけど…

月宮ほのか

私、ピアノをやめたんです

月宮ほのか

それはきっと、前に音楽室で先生が言っていたと思います

月宮ほのか

その原因が、夜くんなんです

南星河

…?

月宮ほのか

小さい頃、私のピアノを褒めてくれた

月宮ほのか

唯一褒めてくれた男の子、それが私の初恋の相手です

月宮ほのか

それが夜くんだったんです

月宮ほのか

でも、次の日

月宮ほのか

彼はぱったりと学校に来なくなって、中学まで会えずじまい

月宮ほのか

ついこの間、やっと再会出来ました

月宮ほのか

そう、ピアノを褒めてくれた

月宮ほのか

私は唯一褒めてくれた彼のために弾こうと決めたのに

月宮ほのか

その彼が消えてしまった

月宮ほのか

だから私はピアノを弾く理由がなくなった

月宮ほのか

だからやめたんです

南星河

南星河

それで

月宮ほのか

正直諦めかけてました

月宮ほのか

南くんのことも好きになりそうでしたよ

南星河

!/////

月宮ほのか

みんなお似合いって言ってくれて

月宮ほのか

でもやっぱり

月宮ほのか

初恋は忘れられませんでした

月宮ほのか

再会してみるとやっぱり、夜くんの笑顔が

月宮ほのか

私を幸せにするんです

月宮ほのか

ここの、心の鼓動の音はきっと沢山、南くんにドキドキしてました

月宮ほのか

でも、夜くんには

月宮ほのか

それ以上、大切な

月宮ほのか

ドキドキが…ワクワクが

月宮ほのか

私のピアノの音となって、響くんです

月宮ほのか

いや、

月宮ほのか

月宮ほのか

響かせたいと思える、相手なんです

それは遠回しに、ピアノをまた始めると言うことと

俺にごめんなさいを伝える

ほのかの精一杯の言葉だった

南星河

不在着信

不在着信

南星河

姉ちゃん

既読がつかない姉貴とのチャットに

俺が報告したのは

放課後の夕焼けが綺麗な

ひとりぼっちの教室でした

南星河

振られちゃった

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