らんはる集　１

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■不届き者！■

注：両片思い···だと思います←

ああ、ランだけど。 オレの可愛いサンズが、何やら浮かぬ顔でため息なんかついてんだよね。

考え事？いいや悩んでいるに違いない。 そしてサンズに日々アプローチし続けてるオレにとって、これは絶好のチャンスだろ。

ならば、ここはひとつ相談に乗ってみよう。

ﾗﾝ「あららサンズ〜？ため息ついちゃってどうしたの〜？♡」 ﾊﾙ「ああハイタニ兄か···　ちょっと知り合いのことで」

ﾗﾝ「え、まさかセクハラされたとか？」 ﾊﾙ「何でそうなるんだよ全然違うわ···まぁオマエに言っても仕方ねぇ事だから気にすんな」

ﾗﾝ「何だよ話すだけでも話してみなよ！ランちゃんチカラになれるかも！」

ﾊﾙ「いやぁなれねぇわ」 ﾗﾝ「決めつけちゃダメ！」

ﾊﾙ「···じゃあ、期待ゼロで話すけど」 ﾗﾝ「それでいいよ、何でも聞いたげるから話して話して♡」

ﾊﾙ「···ちょっとこう、さ、ある人物なんだけどよ」 ﾗﾝ「ある人物？」

ﾊﾙ「そいつさ、今いい雰囲気になんじゃね？って時にな···」 ﾗﾝ「······は？」

ﾊﾙ「そういうニュアンスが読めねぇんだよ···そんなゴミカス野郎はどうしたらいいのかと」 ﾗﾝ「···サンズといい雰囲気って誰？」

ﾊﾙ「普段からモーションかけてはアプローチしてくるくせに肝心なところで察してくんねぇから」 ﾗﾝ「はぁ？」

ﾊﾙ「こっちがちょっと歩み寄ってやろうかな、って思って遠回しに言ったのもそのまんま解釈するし」 ﾗﾝ「···誰だよ」

ﾊﾙ「気付けよってんだ」 ﾗﾝ「だから誰だよそれ、不届き者が！」

ﾊﾙ「気付かねぇとかどんだけお人よしというか、いっそバカだろ」 ﾗﾝ「そうだなオマエを振り回すようなヤツはとんでもなくバカだな」 ﾊﾙ「···ほんとにね」

ﾗﾝ「そんなヤツもう相手にすんじゃねぇよ」 ﾊﾙ「何度そう思ったか」

ﾗﾝ「てかさ、その···　オ、オレがいるだろ？」

ﾊﾙ「···おめーだよ ( ぼそっ )」 ﾗﾝ「ん？？」

ﾊﾙ「あーあやっぱ解決しなかったわ、帰ろっと」 ﾗﾝ「待て待て帰んのかよっ」 ﾊﾙ「帰る」

ﾗﾝ「いやぁ、も少しオレと話さね？」 ﾊﾙ「帰る」

ﾗﾝ「まあ待てって、元気出るようにピザでもとって一緒に食べようよハルチヨ♡」 ﾊﾙ「は、はるちよ···？//」

ﾗﾝ「ね〜ハルチヨほんとに帰っちゃうの〜？」 ﾊﾙ「···帰る、···あと１時間、休んでから···///」

···ま、 結局その不届き者が誰なのかは言わなかったサンズってけなげだな。

大丈夫！ オレがついてる限りオマエを悩ませるヤツは手当たりしだいぶちかます！ オレがオマエのナイトになる！オレかっけぇ！

だからその〜、 ランちゃんにも歩み寄ってくんないかなー？ END