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高校3年の夏
親友が死んだ
シド
葬式中、あいつの母親が燃えて骨だけになった遺体の前で泣いていた
俺はあいつが死んだことがどうしても受け入れられていないのか、何故か涙が出てこなかった
シド
あるのは、ただ何か大切なものを失った感覚だけだった
シド
シド
その時、唐突に吐き気が込み上げてきて、俺は慌ててトイレへと向かった
シド
あの後、俺はトイレに着いた途端吐いた
と言っても、ここ数日殆ど何も食べていなかったので胃酸の味しかしなかったが
シド
シド
トイレから出てくる前にやればよかったのに、またトイレに戻って口をすすぐ
シド
その時、後ろから声がしたので振り向く
シド
そこには、死んだはずの親友がいた
ハズキ
ハズキ
シド
母
精神科の帰り、母が念を押すように言う
シド
シド
母
あの日、あの後俺は突然現れたハズキにガチ泣きしながら抱きついた
それが傍から見たら葬式中にいきなり死んだ人の名前を叫んで泣きながら虚空を抱きしめるように見えたようで、母に問答無用で精神科へ連れていかれた
自宅の自室
シド
自分の部屋の扉を開けながらただいまと言う
ハズキ
普通なら声は帰って来ないはずだが、今日は声が帰ってきた
理由は、今俺の部屋でくつろぎまくっているこいつだ
ハズキ
シド
ハズキ
明らかにからかっている態度に、少しイラッとくる
シド
ハズキ
シド
俺はそう言いながら、クッションにドサッと座る
死んだはずの親友、ハズキは、どうやら今幽霊になっているらしい
幽霊といっても足はちゃんとあるし、普通の物には触れる。生き物は、俺しか触れないらしいが
それに、どうやらこいつは俺にしか見えないらしい
ハズキ
シド
ハズキ
ハズキ
シド
ハズキ
シド
ハズキ
そう言いながら俺のスマホをいじってベットに寝転ぶハズキを少し恨みがましい目で見つつも、俺は宿題を始めた
次の日 学校
シド
学校に着いてきたハズキに、こっそりと言う
ハズキ
シド
ハズキ
授業中
シド
ハズキ
ハズキが俺以外の人には見えないし声も聞こえないことを利用して、先生の体を通って行ったり来たりしたりしている
先生
先生
シド
ハズキ
シド
シド
ハズキ
シド
昼休み 屋上
どうにか授業の時間を乗り切り、昼が来た
ハズキ
シド
ハズキ
シド
シド
ハズキ
シド
そんな事を話しているうちに、昼休みが終わった
放課後 自宅
ハズキ
シド
俺は部屋でハズキを押さえつけてた
そして腕をまくり…
シド
ひたすら相手の弱点をくすぐりまくる
ハズキ
シド
ハズキ
あの後、午後の授業でもずっとハズキは俺笑わせようとさせ続け、最後の授業で思わず俺は笑ってしまった
そして現在、その分の仕返しをしている
シド
ハズキ
その後、夕飯に呼ばれる頃には、笑いすぎてハズキは息が切れており、頬は紅潮して目には涙が滲んでいた
シド
シド
ハズキ
シド
俺は高速で制服から私服に着替えると、夕飯を食べに1階のリビングへつ向かった
そんな感じで幽霊となったハズキと暮らし始めてから大体1ヶ月半たった夜、ハズキに言われた
ハズキ
シド
ハズキ
最近、時折ハズキの表情が暗くなることがあったり、何となくハズキの体が透けてっているように見える
シド
俺はそのもしかしてが嫌で、考えることをやめた
シド
俺たちは、家の外に出た
シド
ハズキ
あの後、ハズキに着いてこいと言われ、山道を歩かされ、現在は山道の先にあった廃虚の中にいる
シド
ハズキ
長い非常用階段をのぼりながら話す
シド
ハズキ
ハズキ
非常階段の途中で、ハズキが止まった
ハズキ
シド
そこは、それまであった非常階段の手すりが1部取れている場所だった
ハズキ
シド
街灯などの光が一切ないおかげか、とても綺麗に星が見える
俺が星に見入ってると、後ろに手が置かれた
シド
ハズキ
ハズキの方を振り返ると、何故かハズキは泣いていた
シド
ハズキ
シド
その泣き顔を見て、ハズキが何を言いたいのかが何となくわかってしまう
ハズキ
シド
ハズキ
シド
ハズキ
シド
ハズキ
ハズキ
ハズキ
シド
それを聞いて、俺の中にある考えが浮かんでくる
ハズキ
シド
シド
ハズキ
シド
そのまま、ハズキの半透明な腕を引いて非常階段から飛び降りる
ハズキ
頭の中にこれまでの記憶が流れ込んでくる
そのどれもが、ハズキとの思い出ばかりだった
シド
ゴギャ
ハセ
くーき
ハセ
くーき
ハズキが死ぬ→幽霊に→シドに取り憑く
シドはその幽霊と約1ヶ月半(四十九日間)暮らす
四十九日が終わると、ハズキはあの世に逝かなければならない
一人で逝くのは嫌だ→シドを高所から突き落として殺して一緒に行けばいい↓
出来なかった→が、↓
シドもハズキがいないのは嫌だから自殺
くーき
ハセ
くーき
ハセ
くーき
ハセ
くーき
ハセ