ガっくんが 酒を他の人と飲みに行った というだけで 正直嫌だというのに 僕らの家に他人をあげるというのは 流石に許せない。
剣持刀也
とりあえずガっくんを 部屋に上げ、ベッドに寝かせる。
甲斐田くんは 用事があると言うので 今度お礼をすると約束し 帰ってもらった。
剣持刀也
叶
剣持刀也
ガっくんと一緒に買いに行った ソファにどっかりと掛け、 叶くんが言う。
そこ僕の席…とは言えない。
叶
どうやらガっくんから誘われて 2人で飲みに行ったらしい。
一言相談は欲しかったし ここに叶くんの居る意味は わからない。
剣持刀也
叶
チャリ…と叶くんの手には鍵。 確かに僕がガっくんにあげた 狐のキーホルダーが揺れている。
叶
どうして
どうしてそんな
叶
剣持刀也
叶
ね?とウインクをする叶くん。
剣持刀也
ほら、出てってよ!と 叶くんをグイグイと押す。
叶
剣持刀也
剣持刀也
荷物と上着を一緒に 部屋の外に放り出す。
叶
剣持刀也
叶
剣持刀也
叶
剣持刀也
本当に癇に障る。
城をめちゃくちゃにされた悔しさと ガっくんの事を言われた不快感で 当たりが強くなってしまう。
ガっくんが誘って 鍵も預けたのだから コイツは多分悪くないのだけれど
それにしても癪だ。
叶
ヒラヒラと手を振り 叶くんは去っていった。
……本当何なんだ…。
すやすやと寝息をたてている ガっくんを見る。
服も変えなきゃいけないし、 酒の匂いも取らなきゃならない。
剣持刀也
何も考えたくない
なんで叶くんなの
そりゃ未成年の僕じゃ 居酒屋に一緒に行ったり できないけど
可哀想だなんて
僕が何をしたんだよ
剣持刀也
そうぼやきながら 布団をひっぺがした。
もくもくの
もくもくの
もくもくの
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