私は、佐々木杏!
楽しく学校生活を送っている小学生!
杏
今日、漢字テスト難しかったね
亜実
うん、私間違えちゃったんだ
茜
私は全問正解の自信あり!
杏
すごいよね、茜って
茜
えへん!
杏
あはは
亜実
あはは、なにそれー
茜
ふふ
この2人は、大切な親友なんだ
1人は亜美ちゃんで すごい、可愛んだ
もう一人は茜ちゃん 茜ちゃんは頭が良いの
正輝
…
杏
(今日もかっこいいな〜)
正輝
‥
杏
(あっ、今目があったんだけど!
すごい嬉しい!!)
すごい嬉しい!!)
ちなみに、あそこで本を読んでるのは
正輝くん!私の好きな人なんだ
実は、今日告白するの
でも、学校じゃ恥ずかしいから帰り道の二人きりのときにするの
亜実
杏ー杏ってば
杏
あっごめんごめん
茜
もーまた好きピですかー?
杏
好きピってー、やめてよ~
こんな感じで、楽しいです!
茜
じゃあ、頑張ってね
亜実
頑張ってねー
杏
うん!ありがと
亜実
バイバーイ
茜
ばーい!!
杏
ばーい!笑
正輝
…
杏
あっ
杏
ねぇねぇ!正輝くん
正輝
なに?
杏
一緒に帰らない?
正輝
別にいいけど
杏
ありがと!
杏
(あー今日もかっこいい!
好き!)
好き!)
正輝
…!
杏
(ん?今驚いてたけどなんかあった?)
正輝
…
正輝
行こ
杏
?、うん!
杏
…
正輝
…ねぇねぇ
杏
ん!?
杏
な、なに?
正輝
杏さんって、妖怪とか未確認生物とかって信じてる?
杏
うん!
杏
正輝くんも好きだったんだね
正輝
うん、僕の中では宇宙人が好きなんだ
杏
えっ!私もなんだけど!
正輝
そうなの?
杏
うん!会ってみたいな〜
正輝
でも、怖くないの?
杏
怖くないよ
杏
でも、ほんとに居たら怖いのかなぁ
正輝
もし、ほんとに居たらどうする?
杏
友達になる!
正輝
けど、宇宙人って見たら記憶を消されるんだって
杏
えー、悲しいね
杏
でも、消さない宇宙人に会いたいな
正輝
消さない宇宙人なんかいないよ
杏
いるよーどっかに
正輝
いないよ、絶対
杏
えー?そうなのかな
正輝
そうだよ
杏
ねぇねぇ!あそこの電柱までかけっこしない?
正輝
良いけど
杏
よーい、スタート!
正輝
あっ!
杏
どうしたのっ
杏
!?
正輝
いった…
杏
大丈夫?
正輝
うん…
杏
っ…
私は正輝くんの足を見ると、傷口があった
でも、それはトマトジュースなんかじゃなかった
銀色のトロトロとしたものがそこから流れ出ていた
杏
なに、これ
正輝
ごめん、杏ちゃん
杏
え?
私は正輝くんの視線を感じ、目を見た
その瞬間、視界がぼんやりと暗くなっていき
意識が遠のいた
正輝
大丈夫?
杏
…あれ?今、私
正輝
どうかした?
杏
う、ううん
正輝
じゃあ帰ろっか
杏
う、うん
私は、何かおかしいと思いながらも
それが分からないまま、家に帰った
亜実
ねぇ~どうだった?
茜
告白成功したの?
杏
告白?何のこと?
亜実
正輝くんのことだよ
杏
将暉くん?
亜実
そうだよ、好きな人じゃん
杏
私の好きな人?
茜
うん
亜実
ほんとに、どうしたの?
杏
分からない、けど…
杏
(なんか、昨日のことが…)
亜実
ま、まぁ、外で遊ぼ?
茜
うん!そうしよ
杏
う、うん!
私は、昨日の帰りのことが思い出せないけれど
親友がいるから、いいや
私の楽しい学校生活は、まだまだ続くんだ!
正輝
杏、宇宙人は怖くないって言ってくれたの
嬉しかったな
嬉しかったな
正輝
でも、知られちゃったから…
正輝
好きだったのにごめんね
正輝
また、転校か
正輝
しょうがないよな
正輝
はぁ、僕も好きだったんだけどな
正輝
僕達には、一生恋なんか
正輝
無理なんだろうな