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59
狼コ🌀
482
あま
63
252
第四層へ足を踏み入れた瞬間。
今まで無機質だった塔の景色が変わった。
白い壁は消え、そこには青空のような天井。
風の音。
木々のざわめき。
本物ではない。塔が作った景色だ。
それでも、六人は思わず足を止めた。
アメリカ
フランス
イギリス
ソ連
ナチス
アメリカ
その時。
目の前に大きな石碑が現れる。文字が浮かぶ。
《最終観測試験 開始》
《一人だけ先へ進め》
《他の五名は、この場で停止する》
さっきまでの明るい空気が、一瞬だけ止まった。
アメリカ
イギリス
フランス
ソ連
機械音声が続く。
機械音声
機械音声
機械音声
アメリカ
イギリス
フランス
ソ連
突然、六人の前に光の階段が現れる。
しかし――
一人しか乗れない幅しかない。
アメリカ
イギリス
フランス
日帝は階段を見つめたまま動かない。
機械音声
機械音声
機械音声
五人が一斉に日帝を見る。
アメリカ
日帝
機械音声
日帝
機械音声
機械音声
機械音声
日帝はゆっくり目を閉じた。
そして、小さく息を吐く。
もう、逃げるような声じゃなかった。
日帝
静かだった。でも、はっきりと聞こえた。
機械音声
日帝
日帝
アメリカは少し笑う。嬉しそうに。
アメリカ
機械音声
日帝は少し考えた。
前なら、『役割だから。』
そう答えていた。でも今は違う。
日帝
少し笑う。
そして五人を見る。
日帝
アメリカ
日帝
アメリカは目を丸くする。
日帝
イギリス
日帝
イギリスは何も返せない。
少しだけ目を逸らす。
日帝
日帝
日帝
フランスは照れくさそうに笑った。
フランス
日帝
ソ連は静かに頷く。
日帝
日帝
日帝
ソ連は驚いたように目を見開いた。
ソ連
日帝
ナチスは真っすぐと日帝を見る。
日帝
日帝
日帝
ナチスは少し照れたように鼻をかく。
ナチス
日帝は五人を見る。少し笑って。
でも、その目は少し潤んでいた。
日帝
息を吸う。今までで一番、感情のこもった声。
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
少し声が震える。
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
少し涙をこらえるように笑う。
日帝
誰もすぐには話せない。
アメリカは笑いながら目元をぬぐう。
アメリカ
そう言って、日帝の肩を軽く叩いた。
今度は日帝も振り払わない。