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まっちゃ!
まっちゃ!
てきとの心の声
黒羽の心の声
状況
てきと
今日もまた、殴られちゃったな…
何もできないまま、あざだけが増える。
どうして、こんなに眩しい夕焼けを見ても 暗いことしか考えられないの?
…もう、終わってもいいよね?
…どうせ、誰も悲しまないでしょ?
伸びた影の暗さと、私の辛さを覆い隠すように 周りの木から響き渡る蝉の鳴き声。
もう今は、ただただ鬱陶しくて 妬ましいとしか思えなかった。
てきと
勢いでここまできちゃったな。
…もういいや。
もうそろそろ、電車が来る。
やっと、終われる
黒羽
てきとだ…
え…部活だったよね…?なんで荷物持ったまま…
用事で少し遠出していた彼女は、 ようやく帰るところで
家の近くの、人気のない踏切に、なぜか学校の荷物を 持ったままの友人がいた。
てきと
…来るのが遅かったのかもしれない。
黒羽
え…?え?今…線路に…
そう思った時にはもう遅かった。
電車が止まり、人が集まり始める。
人混みの中、彼女が見つめていたのは
さっきまで人の形を保っていたはずの、友人だった。
虫の鳴き声と、人の事務的な声の中 彼女は何も考えられなかった。
友人が、その声の中に消えていくような気がしてしまった。
悲しいはずなのに、信じたくなくて。
その踏切を背にして歩き始めた。
夏休みに入り、そんな出来事も忘れ去られた頃。
1人の少女が、あの踏切へ 彼岸花を一輪持ってやって来た。
黒羽
黒羽
黒羽
本能が狂い始める
追い詰められたハツカネズミ
黒羽
今、絶望の淵に立って
踏切へと飛び出した
黒羽
そう 君は友達 僕の手を掴めよ
そう 君は独りさ 居場所なんて無いだろ
黒羽
二人きりこの儘 愛し合えるさ―。
黒羽
繰り返す
フラッシュバック・蝉の声・二度とは帰らぬ君
黒羽
永遠に千切れてく お揃いのキーホルダー
夏が消し去った 白い肌の少女に
黒羽
哀しい程 とり憑かれて仕舞いたい
黒羽
黒羽
本性が暴れ始める
九月のスタート 告げるチャイム
黒羽
次の標的に置かれた花瓶
仕掛けたのは僕だった
黒羽
そう 君が悪いんだよ 僕だけを見ててよ
そう 君の苦しみ 助けが欲しいだろ
溺れてく其の手に そっと口吻をした―。
黒羽
薄笑いの獣たち その心晴れるまで
爪を突き立てる 不揃いのスカート
夏の静寂を切り裂くような悲鳴が
谺する教室の窓には青空
君は友達
黒羽
そう 君は友達 僕の手を掴めよ
そう 君が居なくちゃ
居場所なんて無いんだよ
透き通った世界で 愛し合えたら―。
黒羽
繰り返す
フラッシュバック・蝉の声・二度とは帰らぬ君
永遠に千切れてく お揃いのキーホルダー
夏が消し去った 白い肌の少女に
哀しい程 とり憑かれて仕舞いたい
黒羽
透明な君は 僕を指差してた―
黒羽
黒羽
てきと
てきと
まっちゃ!
まっちゃ!
まっちゃ!
まっちゃ!