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藤森警部

まだ、まだ近くに奴がいるかもしれない!

藤森警部

美術館内を隈なく探せ!!

警備員達

警備員達

はいっ!!

藤森警部が警備員達に指示すると 警備員達は展示室から出ていった。

藤森警部

……。

……。

輝は何かを考えながら藤森警部の後ろを 通っていって、展示室の外に出た。

(彼はどうやって電流の流れる檻から……)

(科学と何か関係性が……、)

考え込んでいた輝に 何か悩んでいた清掃員が ぶつかってきた。

あ、すみませんっ

清掃員

あらあら、いいのよ。

清掃員

こちらこそ見ていなくてすみませんねぇ

いえいえ、こちらこそ

それより清掃員さん、先程ぶつかった際に何か悩んだような顔をしていませんでしたか?

清掃員

あらやだ。よく見てるわね……!

清掃員

そーなのよぉ、今ね探しものをしているの

探しもの?それなら一緒に探しますよ

ちなみに何がなくなったのですか?

清掃員

19時頃から清掃用のゴム手袋が無くなってしまって……。

ゴム手袋……?

清掃員

えぇ、トイレの前の清掃ボックスにいつも入っているはずなんですけれど……

ゴム手袋……って確か……。

そうか……、分かった!!

清掃員

え?

す、すみません!今カインドをおっていまして、

清掃員

あらあら、じゃあゴム手袋は私一人で探すとしましょうかね……

すると輝が口角を上げた

いいえ、私が必ずお返しいたしますよ

すると輝はどこかへ向かって走り出した

そこは

ーコンピュータールームー

さて、彼なら完全閉鎖された全ての出入口を開けるはず。

すると輝はキーボードをカタカタと 打ち、全ての出入口の 監視カメラを確認した

ここから少し前を遡って……

みーつけた……。

輝は 屋上へ出る出入口付近のカメラで 5分前に屋上へでるカインドを確認した

藤森警部には__……

いや、先に屋上へ行こう、

輝は監視カメラの映像をそのままにして コンピュータールームを後にした

この先に…………

輝が屋上への扉を開けるとそこには__

カインドがいた。

カインド

アンタなら来てくれると思ったぜ。

カインド

しょーじょたんてーさん♡

と言うと、カインドは屋上の手すりに 座ってブライトリングを ズボンポケットから取り出した

貴方やっぱり屋上に居たのね。

カインド

ん、やっぱりってことは分かってたのか?俺が逃げずに屋上にいること。

えぇ。まぁ、確率が低い中賭けたのもあるけれど、貴方は私に挑戦状を送っているかのような話し方をしてきたじゃない。

だから、私が貴方のトリックに気付けるのを待っていたのかな……って。

カインド

流石、少女探偵さん。

カインド

んじゃ、さっさと話してもらおうか!俺のトリック。

カインド

いや……、

” 俺の サイエンスショー のタネをな ”

乗ったわ……、

私がそのショーの舞台裏 しっかり暴いてやるわ!

と輝は自信満々でカインドに応えた

今回のショーのキーとなるのはこれよね?

と輝はゴム手袋をカインドに見せる。

カインド

おぉ!!よくわかったねぇ〜!

私の科学の頭脳を舐めないでちょうだい。

カインド

そう。そのとーり、今回俺は清掃用のゴム手袋を拝借して、あの電流の流れる檻を脱出したぜ。

さ。さっさと_____……

輝がカインドに何か 話しかけようとすると カインドが口を開いた

カインド

問題。

……え?

カインド

ゴム手袋が電流を通さないのは何でだ!

カインド

コイツも説明出来なきゃ、俺のショーの舞台裏の小道具を見ただけで、実際その小道具を操作できないようなもんだぜ?

……。

(分っかんなーっ!!何それ!?)

(原理とかあるの!?科学は基本暗記しかしてないから詳しいことまでは___……)

カインド

おやおやおやぁ……??その様子じゃ分からなさそうですねぇ〜?

とカインドがニヤニヤしながら 輝に話しかける。

カインド

しゃーねーから、今回は俺が説明してやるよ!

いや、貴方説明したいだけでしょ。

カインド

うぐっ……的確なツッコミ……。

まぁ、でも貴方の言う通り、原理は分からないわ。説明してちょうだい、

カインド

かしこまり〜!んじゃ話すな!

カインド

カインド

ゴムは電気を通さない物質で、絶縁体っていう電気を通さない物質の仲間に分類されてるんだよ。

へぇ……。絶縁体と言えばガラスとかもね

カインド

あぁ。そうだ。

カインド

その絶縁体ってのは、電子が束縛されていて、束縛されてない自由電子がほとんどない状態なんだよ。

カインド

だからゴム手袋に電流を通すにはめちゃくちゃ強い電流を流して、束縛されてない自由電子を作んなきゃいけねーんだ!

なるほど……じゃあ次電流を流す時は人が死ぬ以上に設定しておかなきゃだ。

カインド

お前は捕まえる前に殺す気か。

カインド

カインド

ん”んっ!説明に戻すぞ。

カインド

ガラスとかゴムは代表的な絶縁体なんだけど、プラスチック、木、油とかも絶縁体で、高い電圧を加えないと電子は動かないぜ。

へぇ……、いい勉強。

カインド

っと、まぁこんなとこだな。

さて……勉強したとこれで……、

すると輝はどこからか手錠を取りだした

リングと一緒にアンタも捕まえてやるわ

カインド

ちょーっと、まて。

待たないわよ!!

カインド

いや、まじ待って。

カインド

話聞いてくんね?

は、話?

カインド

いやさ、俺このリング 別に俺のボ……

カインド

俺の求めじゃなくてよー……。

つまり……?何が言いたいの?

カインド

いやー、なんというか、お返ししたいなーと。

あら、どこぞの夢を盗む怪盗より素直じゃない。

カインド

ソイツとオレは主流が違うだろ!!

まぁ、リングを返そうが返さないが貴方を捕まえることに変わりないわ。

と輝は手錠を持ちながら カインドに近付いた

すると___

カインド

おーっとそれはどうかな?

カインドは屋上から飛び降りた。

はぁっ……!!?

輝は急いでカインドが飛び降りた所の 下を見ると

下から黒色のヘリが上昇してきた。 そのヘリにはカインドが乗っていた。

ヘ……ヘリ!!?

カインド

んじゃ、これは返すぜ!じゃあな、少女探偵!

カインド

また会える日を心よりお待ちしております

と、カインドは輝にリングを投げた。

わっ……!?

輝がリングをキャッチすると ヘリはもう いなくなっていた。

……やっぱり私カインドの事好きかも。

その後輝は展示室へ戻って 輝はウキウキで、 藤森警部にカインドの話、リングの話

そして サイエンスショーの話

今日あった全ての話をした。

話終わった後の輝をみた藤森警部は

藤森警部

(カインドに惚れたな……。)

と、思っていたのであった。

さぁこれにてカインド回 #1が終わりました

今後の輝とカインドの関わりも とくとご覧あ……

ー???ー

???

またか……カインド。

???

何時になれば私の計画の進展を期待する宝を探し、持ってくるのだ?

カインド

すみません、今回はあの少女探偵n……

???

???

うっせぇんだよ。いつもいつも「すみません」ばっかでよぉ!!?

カインド

……ひっ……!!

???

全くよぉ……?俺の言う通りにしねーと、てめぇの母さんがどうなるか分かってんのか?

カインド

か、母さんだけは……やめてください……

カインド

母さんは俺の大切な家族なんです……。

???

はっ!綺麗事を!

???

まぁ、いいさ。お前がしっかり犯罪に手を染れば、母親は解放するだけの話さ。

カインド

……、

カインドは???を睨む

???

もういい、帰れ。お前には期待する価値が無くなってきているようだ。

カインド

っ……

カインド

失礼しました……。

カインド

くそがっ……!!!

カインドは廊下の壁にダン!と 拳をぶつける。

カインド

輝には悪りぃけど……、

カインド

何をしても俺が必ず……

母さんを助ける。

少女探偵 ナイトスクーパー🔎

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コメント

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めっちゃイラスト上手いですね!この小説に入りたいくらいです、切実に

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