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わぁっ虹だっ...!

すっげぇ!!

綺麗だなぁ

ねぇ虹の下を先にくぐれた方が勝ちな

おーいいよ

それじゃ位置について〜

よーいどんっ!

そんな雨上がりのこの場所で

子供たちが遊んでいる

そんな子供たちを見て

何故か昔のことを思い出す

気づけばまた泣いていた

小さい頃から絵を描くのが好きだった

だからいつもこの海辺に来て

絵を描いていた

蒼空

何描いてるの?

夢中になって絵を描いている中

1人の男の子が話しかけてきた

雫玖

海描いてるの

蒼空

きれい、だね

雫玖

ありがと!

彼と出会ったのは

これが最初

その日からよく彼と遊ぶようになった

絵を描いたり

絵のことについて語ったり

ちょっと冒険してみたり

いつもただ1人で絵を描いてた私にとって

誰かと何かをする

それだけが不思議な体験だった

蒼空

みてみて

蒼空

ここ綺麗でしょ?

ちょっといつもの場所より 離れただけなのに

いつも見ていた海は全く

別のように見えた

雫玖

わぁっほんとだ!

蒼空

たまには違う場所で絵を描くのもいいんじゃない?

蒼空

絵、描いて僕に見せて

雫玖

うん!

雫玖

で〜きたっ!

蒼空

これって...

蒼空

僕...?

雫玖

そうだよ!

雫玖

なんかいつもより目がキラキラしててこの海にピッタリだなっておもったから

雫玖

これ、蒼空くんにあげるね

蒼空

嬉しい

蒼空

ありがと

雫玖

ねね、蒼空くんも絵描いてみてよ

雫玖

まだ見たことないからさ

蒼空

ん、いーよ

蒼空

それ貸して

雫玖

どーぞ

なんだかんだ初めて見る彼の絵

その絵を見たときはすっごく驚いた

雫玖

これって...

蒼空

そう、雫玖だよ

ふわふわしてて

キラキラしてて

別の世界に行ったみたいな絵

それなのにどーしてだろう

雫玖

でもどーして泣いてるの...?

何故か涙が流れていた

切なくて

でもどこか笑ってるようにも見えて...

蒼空

君の瞳には涙が見えたから

雫玖

え...

蒼空

顔は笑っていても瞳が泣いてる

蒼空

これが今雫玖の表情だよ

そう言って君は

キャンパスとペンをおいて

海の方へと向かっていった

雫玖

...っねぇ

雫玖

まって

彼を追いかけようとした途端

雫玖

きゃっ

一瞬強い風がふいた

帽子を被っていた私は

飛ばないようにと帽子を抑える

ふと前を見るとさっきまでいた彼が

いなくなっていた__

雫玖

あれ...

雫玖

そ、ら...くん?

辺りを見回しても彼の姿はなかった

ふと視界にはいった何かの輝き

近寄って見てみると

とても小さなビンにはいった

雫型の宝石

彼の落し物かもしれない

そう思って次会ったときに返そう

そう思ってポケットの中に

小ビンをいれた

でも彼はいつもの浜辺に来ることはなかった

気づけばまた泣いていた

ここに来る度に彼のことを思い出す

そしてだんだん弱くなってる気がするの

ごめんね、昔のこと

思い返しちゃう人だから

彼との思い出

私は一生忘れない

彼が描いてくれたイラストも

雫の宝石も

全部、全部

心の中にしまってある

海美

ままぁ

海美

みてみて、貝殻いっぱい取れたの!

海美

...あれ?

海美

まま、どーして泣いてるの?

雫玖

ううん、なんでもないよ

雫玖

それより綺麗な貝殻だね

海美

うんっ

海美

ぱぱと一緒に探してたの!

蒼斗

海美〜雫玖〜

蒼斗

そろそろ帰るぞ

雫玖

さっ、海美ぱぱのところ行きましょ

また昔のことを?

うん、ちょっとね

ありがとね、久しぶりに来たからさ

別にいいさ

お前の初恋だもんな

ふふっ

また会えるといいな

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