TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

3月2日

パチ…パチン……

 ︎︎

爪切り?

リリーの分のホットミルクを持ってきて机にマグカップを置く

リリー

そんなに気になる?

 ︎︎

あまり爪を手入れしているとこ見ないから

リリー

余裕ある内にね

 ︎︎

……

リリー

前ここに来た時もしてたよ?

 ︎︎

そう……か?

リリー

前回は体調悪そうだったよね

リリー

今日は大丈夫?

 ︎︎

前よりは…

リリー

君は敏感なんだね

 ︎︎

気がつくとリリーはヤスリで爪を研いていた

ホットミルクを口にしながら爪を整えている様をじっと見つめる

リリー

………んぅ

リリー

そんなに面白い?

 ︎︎

そのまま続けて

彼女が爪に息を吹きかける度に細かい粉が宙に舞う

何度か掌に爪を押し当てて、結果的に彼女の納得する形で手入れが終わったようだ

 ︎︎

爪、だいぶ短くなったね

リリー

そうだね

リリーは片手を様々な角度で見つめながらホットミルクを一気に飲み干した

リリー

じゃあ……私はシャワーでも浴びてくるよ

 ︎︎

俺も行こうか?

リリー

君はそのままでいいよ

リリー

暇なら…君も爪を研いててくれない?

そう言うと先程使っていたヤスリより一回り小さな物を手渡してきた

リリー

丁寧にね

ペタ……ペタ……

 ︎︎

しばらく経ち、リリーがバスタオルを1枚だけ羽織って歩いてきた

 ︎︎

風邪ひくよ?

リリー

分かってる

タオルを適当な椅子の背にかけて、そのまま暖炉にいちばん近い椅子に座った

リリー

あ゙〜……

またしばらくして、本を読んでいると目の前にリリーが立っていた

 ︎︎

リリー

りりーはブラシを持ちながら「早く来い」とも言いたげな目でこちらを見ていた

 ︎︎

あ〜……分かったよ

リリーからブラシを受け取り、彼女は長く艶のある髪を団子にしてまた同じ椅子に座る

受け取ったブラシで彼女の体毛を毛流れに沿って梳かしていく

首元、背中、上半身…尻尾を整えてからリリーを立ち上がらせ下半身へ移っていく

 ︎︎

どう?

リリー

上手になったね、ありがと

そう言うと優しく頭を撫でてきた

リリー

君が元気で嬉しいよ

 ︎︎

そんなに?

彼女はそのまま頬へ手を滑らせて軽くキスをする

リリー

これから少し忙しくなるけど……よろしくね

 ︎︎

頑張るよ

リリーはわしゃわしゃと彼の頭を撫でた

リリー

ふっ、頼りにしてるぞっ

リリー

ふふっ、今日はもう寝よっか

3月3日

目が覚めてベッドルームから出ると、リリーは既にリビングで本を読んでいた

 ︎︎

おあよ

リリー

おはよう

体を震わせながらストーブにいちばん近い椅子に座る

少ししてリリーがコーヒーの入ったマグカップを持ってきた

リリー

寒い?

 ︎︎

ちょっとだけね

リリーは私にカップを手渡すとまた元の椅子に戻って本を読み始めた

リリー

落ち着いたらご飯にしよっか

しばらくして二人でブランチをとった

リリーは少しぼーっとしているようで、とった食事の量もあまり多くなかった

 ︎︎

……何かすることある?

リリー

うぅん……

リリー

薪を取ってきてくれない?

 ︎︎

薪割りね

リリー

そこまで量は必要ないから、無理しない程度にゆっくり

防寒着を着て斧を手に取り小屋の外へ出る

冷たい風が頬を掠める

 ︎︎

……ふっ

薪割りは結構好きだ

都市ではなかなかできない単純作業

 ︎︎

ふぅ……っ

黙々と斧を振り続ける

段々と熱を持ってくる自分の身体

段々と汗ばみ、防寒着を脱ぐ

 ︎︎

んっ……

汗が冷えていく感触

それなりの量の薪の山が完成した

どれくらい時間が経っただろうか

汗ばんだ感触が残っている内にコテージへと帰った

部屋の中は暖房が少し弱まっており、室温は自分にとって丁度いいくらいだった

しかし部屋中に充満した甘ったるい匂いが体感温度を引き上げる

匂いの元はすぐに分かった

リリー

ねぇ……

離れたところからじっとこちらの体を見つめるリリーの目は少し怖かった

 ︎︎

……どうした?

息を整えながら話す

リリー

急がなくていいから……

リリー

落ち着いたら服を脱いで直ぐに来て

そう言うとリリーはそそくさとベッドルームに入って扉を閉めてしまった

 ︎︎

……ふぅ

まだ体には汗が残っている、息を整えながらタオルで首元を拭く

 ︎︎

………急がなくていいって

待たせる訳にはいかない

この作品はいかがでしたか?

1

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚