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3月2日
パチ…パチン……
︎︎
リリーの分のホットミルクを持ってきて机にマグカップを置く
リリー
︎︎
リリー
︎︎
リリー
︎︎
リリー
リリー
︎︎
リリー
︎︎
気がつくとリリーはヤスリで爪を研いていた
ホットミルクを口にしながら爪を整えている様をじっと見つめる
リリー
リリー
︎︎
彼女が爪に息を吹きかける度に細かい粉が宙に舞う
何度か掌に爪を押し当てて、結果的に彼女の納得する形で手入れが終わったようだ
︎︎
リリー
リリーは片手を様々な角度で見つめながらホットミルクを一気に飲み干した
リリー
︎︎
リリー
リリー
そう言うと先程使っていたヤスリより一回り小さな物を手渡してきた
リリー
ペタ……ペタ……
︎︎
しばらく経ち、リリーがバスタオルを1枚だけ羽織って歩いてきた
︎︎
リリー
タオルを適当な椅子の背にかけて、そのまま暖炉にいちばん近い椅子に座った
リリー
またしばらくして、本を読んでいると目の前にリリーが立っていた
︎︎
リリー
りりーはブラシを持ちながら「早く来い」とも言いたげな目でこちらを見ていた
︎︎
リリーからブラシを受け取り、彼女は長く艶のある髪を団子にしてまた同じ椅子に座る
受け取ったブラシで彼女の体毛を毛流れに沿って梳かしていく
首元、背中、上半身…尻尾を整えてからリリーを立ち上がらせ下半身へ移っていく
︎︎
リリー
そう言うと優しく頭を撫でてきた
リリー
︎︎
彼女はそのまま頬へ手を滑らせて軽くキスをする
リリー
︎︎
リリーはわしゃわしゃと彼の頭を撫でた
リリー
リリー
3月3日
目が覚めてベッドルームから出ると、リリーは既にリビングで本を読んでいた
︎︎
リリー
体を震わせながらストーブにいちばん近い椅子に座る
少ししてリリーがコーヒーの入ったマグカップを持ってきた
リリー
︎︎
リリーは私にカップを手渡すとまた元の椅子に戻って本を読み始めた
リリー
しばらくして二人でブランチをとった
リリーは少しぼーっとしているようで、とった食事の量もあまり多くなかった
︎︎
リリー
リリー
︎︎
リリー
防寒着を着て斧を手に取り小屋の外へ出る
冷たい風が頬を掠める
︎︎
薪割りは結構好きだ
都市ではなかなかできない単純作業
︎︎
黙々と斧を振り続ける
段々と熱を持ってくる自分の身体
段々と汗ばみ、防寒着を脱ぐ
︎︎
汗が冷えていく感触
それなりの量の薪の山が完成した
どれくらい時間が経っただろうか
汗ばんだ感触が残っている内にコテージへと帰った
部屋の中は暖房が少し弱まっており、室温は自分にとって丁度いいくらいだった
しかし部屋中に充満した甘ったるい匂いが体感温度を引き上げる
匂いの元はすぐに分かった
リリー
離れたところからじっとこちらの体を見つめるリリーの目は少し怖かった
︎︎
息を整えながら話す
リリー
リリー
そう言うとリリーはそそくさとベッドルームに入って扉を閉めてしまった
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まだ体には汗が残っている、息を整えながらタオルで首元を拭く
︎︎
待たせる訳にはいかない