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美琴side とある日。 雨が降り注ぐ中家をめざし 住宅街を歩いていた。 けどこの日は 何か運命の日だったのかもしれない。 彼と出会った日だったから。

美琴

あの、どうされましたか?

修也

え?あ、…

私の家の近くで うずくまっている男性を見つけた。 見る感じ何も持っていなさそう。 なにか事情があるようだった。

美琴

とりあえずここじゃ風邪引いちゃうんで私の家上がってください。

修也

え?いいんですか?

美琴

いいですよ。なにか事情があるんでしょ?

彼は静かに頷いた。 そして彼の手を引いて 家に向かった。

帰宅後 帰っている途中 手からつたわる熱で 高熱を帯びていることを知ってしまった。 多分この雨に長いこと 浴びていたのだろう。 足取りもおぼつかず 半分私に体を預けている。

おかえり…美琴その方は?

美琴

お父さん彼熱が高い。

本当か。まずは寝室に寝かそう。話はそれからだ。こっちおいで。

ストーブがある 暖かい部屋に連れて行き そばにあるベッドに 彼を寝かした。

そうか…よう人助けやったなぁ…

美琴

いやいや…

紹介が遅れたけど 私笹倉美琴。 高校3年生。 父はとある大手財閥の社長で 私は跡取りになる。 私の他に兄と姉がいるんだけど 夢を追いかけるため 跡取りを拒否をした。

それはそうと、彼は誰なんだろうね…どこかで見たことあるような気がするんだけど。

美琴

そうなの?

そう。

そんな会話をしていたら 彼が目を覚ました。

美琴

あ、目を覚ました。

修也

あの、ここは…

ここは私たちの家だ。無理せず体を起こさなくてもいい。横になっておきなさい。

修也

すいません…

美琴

あの、お名前は…?

修也

山田修也です…今18です。

山田くん…そうか。思い出した。ちょっと確認してくるから2人で少し話してなさい。

美琴

はい。

父が部屋から出て行った。 2人っきりの空間になり 何から話そうか分からなくなる。

修也

さっき助けてくれてありがとうございます…

美琴

いえいえ、そんな大したことしてないのでお気になさらず…

修也

名前伺っても言いですか?

美琴

笹倉美琴です。今高校3年生で、これから大学進学する予定です。

それから色々話した。 ひとつ衝撃的なことがあって 熱の影響からなのか 彼は名前と年齢以外 何も覚えていないようだった。

美琴

ほんとに記憶が無いの?

修也

うん。どこの高校なのか、進路先がどこなのか何もかも分からない…

美琴

ちなみにスマホとかないの?親御さんとか心配してるんじゃ…

修也

ちょっと待って…充電切れてる…

美琴

iPhone?

修也

うん。

美琴

タイプC?

修也

じゃない方…

美琴

はい。

修也

ありがとう…

スマホの充電を 待つている間に 父が帰ってきた。

やっぱりこの子だ。

美琴

ごめん話が見えない。

会社の取引先の部長さんの息子君だ。

美琴

え?

美琴覚えてないかな。幼稚園ぐらいにパーティーでこの人と話したの。

父がスマホの 画面を見せてきた。 そこに映るのは 山田さんとよく似ている 男性だった。

美琴

見たことあるかも…あんまり覚えてないけど。

修也くんはどうだ?

修也

いや…

美琴

いや?

ん?

美琴

彼熱のせいで名前と年齢以外記憶無くしてるらしくて…

一過性全健忘か。

美琴

何それ?

熱のせいで記憶が途切れることだ。熱が下がれば記憶も戻るだろう。

美琴

へぇ〜

親御さんには連絡しておいたから安心しなさい。

修也

ありがとうございます。

美琴ちょっと来なさい

美琴

はい。

少し待っててな。

修也

あ、はい…

父に連れていかれ 向かった先は階段だった。

さっき親御さんに連絡したらな、彼阪神のドラフト3位で入団したらしいんだ。

美琴

え?そうなの?んじゃ寮とかは?

それがな…なんて言うかなぁ…

言いにくそうだったが 話を聞き出したら 彼のお兄さんのお嫁さんの 叔父様が連帯保証人みたいな感じで 彼の名前を紙に書いたらしい。 要するにお金関係。 彼は巻き込まれている感じ。 何も悪くないのに。 それで取り巻きの人から 逃げてきて このまで来たらしい。 この辺りには 頼りになる人もいないみたい。

だからしばらくうちに居させてもらうようにしてもらうわ。彼もその方が安心だし。

美琴

親御さんも安心だろうね…ていうか思ったんだけど、職場の方どうなるの?

彼の?

美琴

そう。

彼の職場には繋がりがあるし、明日会議があるからその時に伝えておくよ。

美琴

わかった。彼にもやんわり伝えておきます。

頼んだよ。

そんなこんなで 始まった 訳ありの男性と大手財閥の社長の娘が 繰り広げる 波乱万丈な恋愛ストーリー

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