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妖魔伝

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妖魔伝

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2024年09月04日

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Nakamu視点

頭がふわふわしてて、痛い。

重く響くように、長く、深く、痛みが走る。

中村 水樹

ここ、は?

見慣れない天井、感覚、匂い、

なんだか自分が自分じゃないみたいだ。

青柳 時

…水樹!?

中村 水樹

ぁ、時…じゃ、ん"、

青柳 時

目が覚めたんだね。

中村 水樹

ぞ、みだぃ、

青柳 時

ふふっ、喉がガッスガスだよ。

そう言って時は水を差し出した。

中村 水樹

ンク、ゴクゴク、

冷たい液体が喉を通る。

青柳 時

体調はどう?

中村 水樹

う〜ん、なんか違和感はあるけど、大した問題はないよ。

青柳 時

そっか、…ねぇ、水樹。

中村 水樹

ん?

青柳 時

謝らなきゃいけないことがあるんだ。

中村 水樹

どうしたの?

まさか、冷蔵庫に入ってたショートケーキ食べちゃったとか!?

どのぐらい寝てたかは分からないけど、この感じだとショートケーキの賞味期限は切れてそう。

しょうがない、今回は許してやるか。

青柳 時

怒らないで聞いてほしい。

中村 水樹

うん?別に怒らないけど。

青柳 時

今の水樹の身体には妖怪の血が流れているんだ。

中村 水樹

……ん?

想像以上に時の話は壮大だった。

中村 水樹

つ、つまりは、俺の中に時の血が流れてるってこと?

青柳 時

うん、ごめんね。

中村 水樹

いや、謝らないでよ。

中村 水樹

俺は感謝してるよ?

中村 水樹

まだ時たちと一緒にいれるってことでしょ?

時のことを安心させるように笑いかければ、時が背負っていた重荷が多少降りたのか表情が軽くなっていた。

青柳 時

そう言うことだね。

中村 水樹

あっ…、てことは俺って吸血鬼ってこと?

青柳 時

色々あって半吸血鬼って感じかな。

青柳 時

半分人間で半分妖怪って感じ。

中村 水樹

ふ〜ん、

多分、きりやんあたりが頑張ってくれたんだろう。

吸血鬼がどうなのかは知らないが、そもそも人間に妖怪の血液を輸血するなど前代未聞のことだ。

多少なりとも適正するように作った結果、半分人間で半分妖怪になってしまったのだろう。

青柳 時

きりやんによると、能力は現状引き継がれてないって。

中村 水樹

現状?

青柳 時

うん。

青柳 時

半分妖怪と言っても、水樹は人間の方が強いみたい。

中村 水樹

ふーん、どうなるんだろうね。

青柳 時

不安?

中村 水樹

それもそうだけど、ちょっと気になる?って言うか、好奇心の方が大きいかな。

そう言うと、驚いたように時は俺を見つめた。

考え込むような素振りを見せれば、ふわりと微笑んだ。

青柳 時

そうだね、

青柳 時

何かあっても、今度こそ、俺が護るから。

その表情からは以前までの自信のなさが全くと言っていいほど感じられなかった。

きんとき視点

少々時間を遡る。

きりやんに連れられた場所は、会議室だった。

その場には、見知った顔もあれば知らない顔もある。

圧倒的に知らない顔の方が多い。

癒乃 絃

あっ、らっだぁ!!

青ノ鬼 らだ

ぺんちゃん!

青ノ鬼 らだ

取り敢えず腕毛見せて?

癒乃 絃

なんでだよw

神谷 秀斗

らっだぁさん、ちょwヤバっ、

黒霧 のあ

らっだぁさん、適性検査、してきました。

癒乃 絃

そうそう、で、俺は血液型が違ったんだよ。

神谷 秀斗

僕は適性しました。

青ノ鬼 らだ

おっけー…、待って?トラゾーは?

迷虎 茨

あ、ここでーす。

迷虎 茨

適正はしなかったです。

桐谷 要

あれ、ぐちつぼさんは?

癒乃 絃

ぐちーつたちは適性検査してから、採血だけしてどっか行ったよ。

青ノ鬼 らだ

はぁ?ヒーロー気取り?

癒乃 絃

あともう1人来たけど、血だけ置いて行ってた。

青柳 時

どんな人でした?

癒乃 絃

う〜ん、布を顔に付けてたから…あっ、でもエンブレム?を付けてた。

青ノ鬼 らだ

知らないなぁ、

桐谷 要

俺らも知らないよね?

青柳 時

そうだね、何処の人たちだろう。

神谷 秀斗

心辺りはあるけど…本当にそうなのか確信はないですね。

癒乃 絃

まあ、後で俺が聞いて白井くんに調べてもらうよ。

青ノ鬼 らだ

分かり次第、情報共有してね?

癒乃 絃

おっ…

迷虎 茨

オンマイウェイ!

癒乃 絃

やめろそれっ!w

青ノ鬼 らだ

え〜、いいじゃ〜ん。

内輪ノリに入ってしまい、話についていけないがただの雑談なのでそのままにしておく。

神谷 秀斗

も〜!そこの人たちが困ってるでしょ?

青ノ鬼 らだ

あっ、そうじゃん。

癒乃 絃

ごめんね、えっと…?

青柳 時

時です。きんときって呼んでください。

桐谷 要

きりやんです。

癒乃 絃

きんときくんにきりやんくんね?

癒乃 絃

俺は癒乃絃(いえのいと)。ぺいんととでも呼んでね。

青柳 時

ぺいんとさん、ですね。

青ノ鬼 らだ

えっと、話は終わったかな?

癒乃 絃

おっけ…

青柳 時

オ、オンマイウェイ?

癒乃 絃

え、ちょっ、きんときくん?!

青ノ鬼 らだ

やるじゃんきんちゃ〜ん!

青ノ鬼 らだ

で、複数の妖怪の血を混ぜるってことでいい?

神谷 秀斗

そうですね、そのほうがいいと思います。

迷虎 茨

人間の世界は輸血って複数の人から血を貰うんだよね?

癒乃 絃

そうだね、人間の世界はそうだ。

青柳 時

では、半分は俺が受け持って、半分を他の人が受け持つでいいですか?

桐谷 要

きんときが平気ならそれで大丈夫。

こうして、水樹への輸血作戦が決行されたのだ。

水樹には俺の血だけ入ってると伝えよう。

ただでさえ、妖怪の血が流れているのだ。

きっと彼も混乱してしまうだろうから。

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