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2019年10月27日

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神魔

私にはね家族と言える人が居なかったんよね

神魔

唯一家族と言えたのはぬいぐるみだった。

神魔

お母さんはぬいぐるみは買ってくれるけど構ってはくれなかった

神魔

お婆ちゃんは癌で病院に居るし

神魔

お母さんの弟さんはサバゲーばっかしてるし

神魔

私は、嫌だった。

神魔

どうして構ってくれないの。どうして話してくれないの。

神魔

まるで私が空気のようだった。

神魔

ぬいぐるみで遊ぶ毎日。

神魔

すると、お母さんが誕生日プレゼントでタブレットを買ってくれた。

神魔

小学3年生の頃だった。

神魔

『ありがとう!お母さん』

神魔

そう言っても少し微笑むだけだった。

神魔

小学4年生の頃

神魔

私はお母さんの事をママと呼んでみた。お母さんは少し微笑んで

神魔

『なぁに?』って言ってくれた。

神魔

その日から毎日が変わったんだけど

神魔

お婆ちゃんは結局癌で亡くなって

神魔

ひいお婆ちゃんも癌で亡くなって

神魔

お母さんの弟さんは呼吸混乱かなんかで亡くなって。

神魔

お母さんは今気胸

神魔

『呪われているんじゃないか』

神魔

そう思う日もあった。

神魔

今家に一人。

神魔

遠くへ行こうとするとお母さんは心配する。

神魔

『今更なんだよ』そう思った

神魔

まぁ、でも心配するのも当たり前か。

神魔

一人だけの娘だもんね。

神魔

一応家族なんだもんね。

神魔

お母さんの好きな花は薔薇だった。

神魔

少し高いけれど買って病院に届けた。

神魔

私はいつも1輪だけ持っていく。

神魔

お母さんは外に出てないからか肌が白い。

神魔

『大丈夫だよ。すぐ治るよ』

神魔

そう言ってくれた。

神魔

お母さん。

神魔

早く元気になってね。

神魔

全然寂しくないよ。"皆"が居るから。

神魔

いつかお母さんの事を忘れてしまうのかな。

神魔

...

神魔

お母さん。良く頑張ったね。

神魔

自分が病気になることを知ってたの?

神魔

まぁ、そうだよね。家族皆病気になったんだもんね。

神魔

1000万も稼いだんだね。お疲れ様。

神魔

過去にぬいぐるみしか買ってくれなかった意味が分かったよ。

神魔

タブレット買ってくれたのは目標を達成したからなんだよね。

神魔

本当に頑張ったね。もう休んでいいよ。

神魔

永遠の眠りについてもいいよ。

神魔

疲れたよね。苦しかったよね。いいよ。

神魔

私、一人で頑張れるよ。

神魔

待っててね。

神魔

恩返しするから。

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